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坂本龍馬が歴史教科書から消えるぜよ!?高知に激震(2017/11/14 21:02)

 高校の教科書に載っていた土佐藩出身の坂本龍馬、実は教科書から消えるのではなかいかと今、物議を醸しているんです。

 歴史上の偉人の用語を減らすことに街の人からは賛否両論の声が聞こえてきました。なぜ、今この話が出てきているのでしょうか。
 これは、高校と大学の教員らで作る「高大連携歴史教育研究会」が大学受験に向け、高校の授業が暗記中心になっているのは問題だとして、約半分にする精選案を発表したというのです。研究会によると、高校の主要歴史教科書「世界史」と「日本史」ともに約3400~3800語が載っているといいます。
 実際、高校・大学教員を対象にしたアンケート調査で、高校の歴史教育が「大学入試の影響で用語の暗記中心の授業形態になっている」という質問に肯定的な回答が7割を超えているといいます。そのなかには、どのような案が出されているのでしょうか。それが、戦国時代を生きた武将で「甲斐の虎」と呼ばれた武田信玄。その信玄と川中島の戦いを繰り広げた上杉謙信の名前も。その後、幕末で有名な薩長同盟を成功させた坂本龍馬の名前も。さらに、幕末の教育者、「松下村塾」で知られる吉田松陰なども挙がっているというのです。
 研究会は、実際の歴史上の役割や意味が大きくないなどとして削るとしています。その一方で、「共同体」のような概念の用語や「グローバル化」といった現代的課題につながる語句を加えるといいます。
 そして、龍馬のふるさとの高知県にある坂本龍馬記念館の高松清之館長がその思いを語ってくれました。
 坂本龍馬記念館・高松清之館長:「残念です。高知県にとって歴史上の人物といえば『坂本龍馬』です。幕末維新のうえで龍馬の役割は大きく、龍馬の行動や考え方は『思考力や表現力を重視する教育』に十分あたると思います。なぜ龍馬が消えてしまうのでしょうか」

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