山口真由氏『ハーバードで喝采された日本の「強み」』(扶桑社)についてなど

山口真由さん、テレビにもたくさん出てるようなので。(さっきテレ朝「モーニングショー」に森友学園問題のゲスト識者として出てるのを偶然見ましたが、発言内容は普通に常識的で、なんでこんなキワモノ的な本を?となりました...)

更新日: 2017年11月14日

hiraoyogiさん

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『ハーバードで喝采された日本の強み』

扶桑社サイトから

この本の内容

東大首席元財務官僚が学んだ、ハーバード白熱教室の実態!

トランプ大統領を生んだアメリカという国の二極対立思考法や、ハーバード流交渉術、LGBT問題、人種問題など、アメリカそしてこれからの日米関係を理解するための必読の書。

著者プロフィール

山口真由
弁護士。1983年、北海道生まれ。2002年、東京大学法学部に入学。在学中3年時に司法試験合格。4年生時に国家公務員第Ⅰ種試験合格。2006年に東京大学法学部を首席で卒業後、財務省に入省し、主に国際課税を含む租税政策に従事する。2009年9月、弁護士登録。現在は企業法務と刑事事件を扱う弁護士として働きながら、テレビ出演などでも活躍。

アマゾンから

内容紹介

二極対立思考法、ハーバード流交渉術、人種問題、LGBT問題……
東大首席元財務官僚が学んだ、ハーバード白熱教室の実態!

2015年夏から1年間、ハーバード・ロースクールに留学した著者。
本書では、実際に学んだハーバードの授業のエッセンスを紹介しながら、アメリカという国が抱える根深い問題も明らかにしていきます。
なぜトランプ大統領は選ばれたのか? そして混迷する国際社会の中で、日本が持つ「強み」とは?
これからの時代を生き抜くうえでの知見とヒントをくれる、必読の書です。

――まえがきより――
2016年春のその日、私は、ハーバードの教室で、クラスメイトからの盛大な拍手に包まれていた。世界の秀才が集まるハーバードで、私は日本の文化について発表した。
そして、クラス中から、日本文化の先進性について惜しみない称賛を受けたのだ。
確かに、アメリカという国は素晴らしい。大統領選で象徴的だったように、共和党と民主党の二大政党制は、対立軸を分かりやすく際立たせる。
けれど、それは同時にアメリカという国が抱える限界でもある。そして、私のプレゼンテーションが喝采を浴びたのは、日本文化の中に、この限界を超える可能性が隠されているからだ。
そう、ハーバードで学んだのは、日本こそが世界の最先端ではないかということだった。


著者プロフィール:
1983年、札幌市生まれ。東京大学法学部在学中に司法試験、国家公務員I種に合格。全科目「優」の成績で2006年に首席卒業。
財務省勤務を経て、弁護士として活動したのち、2015年夏からハーバード大学ロースクールに留学。2016年に卒業し、帰国。
著書に『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある。』『成功したければ日本型エリート思考』(扶桑社)などがある。

関連ツイートを

ハーバードで1番人気の国は、日本? ジャパンパッシングから、熱狂的な日本ファンへ | all about ハーバードMBA! - 東洋経済オンライン toyokeizai.net/articles/-/271… しょーもないぐろーばるな記事を新年早々読んでしまった。。

ハーバードでいちばん人気の国・日本 | 佐藤智恵著 | 書籍 | PHP研究所 php.co.jp/books/detail.p… 「内容例」を見るだけで怪しさがにじみ出るな。「18世紀、日本人の知的水準は圧倒的に高かった」「計り知れないほど尊い日本人の「無私の精神」などなど。

『ハーバードでいちばん人気の国・日本』の著者、略歴見てるとコロンビア卒業してるのに、コロンビアの教員ではなく、ハーバードで聞いたのね。ハーバードのネームバリューが高いとみたんだろうなあ。

ハーバードで喝采された日本の「強み」 山口 真由 amazon.co.jp/dp/4594076661/… 「日本スゴイ」に「ハーバード」がドッキングか。これでLGBTや人種問題を語るって嫌な予感しかしないぞ。

他の本を買うついでについついこのようなものも日本から買ってしまい、この手の本でますます充実する本棚なのだった。 pic.twitter.com/7OwYbQxobZ

もう片方の杉田水脈さんとは↓

山口智美さんが杉田水脈さん&河添恵子さんの『「歴史戦」はオンナの闘い』を読んでみた
http://matome.naver.jp/odai/2146669224819971901

杉田水脈氏が自民党から総選挙に出馬する模様
https://matome.naver.jp/odai/2150673456870188001

東大主席でハーバードで学んだのに、本のタイトルの英語版がおかしい。 https://t.co/be7wRSS5Af

Japan's "strengths" Captivated by Harvardって、何だそりゃ(笑)

エミコヤマさんはバイリンガルだから容赦ないなーと思って見たら俺でも分かるレベルで英語が変だった……校正が入らないのかコレ……

買ってしまったハーバード日本スゴイ本だが、何と「日本スゴイ」のネタが水子供養だったという。いやーこれは思った以上にひどい本だわ。留学1年のおそらくLL.M.だし、英語も苦手そうだし、かなり色々わかってなくて独自解釈で書いてしまっているのではという箇所が多そう。

ハーバード的にこれはかなり迷惑だったりするのではという予感がかなり。特に名前出されてる教員は…

このハーバード日本スゴイ本に書いてあるような内容は、せいぜい個人ブログくらいに書くにとどめてほしいぞ…ちなみに出版社は扶桑社でございます。

ハーバード日本スゴイ本、発表がよかった、と教員に言われたことをもって「自分の国の文化を神秘的で美しいと評価されたこと」とすっ飛ぶのがスゴイ。

「水子供養にみられる日本の精神性スゴイ」については、萩野美穂先生が『中絶論争とアメリカ社会』の中で、海外の研究者からの一方的な肯定を日本人が鵜呑みにすることなく、問題を考えるための手がかりが近くにあるかもしれない、という鏡として慎… twitter.com/i/web/status/8…

「水子供養にみられる日本の精神性スゴイ」については、萩野美穂先生が『中絶論争とアメリカ社会』の中で、海外の研究者からの一方的な肯定を日本人が鵜呑みにすることなく、問題を考えるための手がかりが近くにあるかもしれない、という鏡として慎重に受け止めるべき、と釘を指しておられました。

「日本スゴイ」本みたいに、「ハーバードスゴイ」本というジャンルも日本にはあったわけだが、その二つが合体して「ハーバードで褒められる日本スゴイ」本が出てきている昨今。

「東大主席でハーバードで学んだ」って、すごい経歴だけど、その経歴を全然すごいって思わせないところが、この本のすごいところ。 #日本スゴイ https://t.co/3hUZmQ41Xl

「水子供養で日本スゴイ」言説の『ハーバードで喝采された日本の「強み」』(扶桑社)の当該部分を拝見、「日本には、伝統的に、失われた胎児の悲しみを母親一人に負わせるのではなく、社会全体で背負おうという発想がありました」ってあってですね、この分野に詳しい人のツッコミを待ちたいですね。

山口さんが買ってしまったという「日本スゴイ!@ハーヴァード」本、水子供養のパートを立ち読みしてみたのだが……。 twitter.com/yamtom/status/… twitter.com/yamtom/status/…

もし「喝采」されたというのが本当だとしたら、相当生暖かい目で見られていたのだろうな、と思わざるを得なかった。学部ゼミでの発表だとしてもとうてい手放しでは褒められない内容。

まずもって水子供養にことよせて語られる日本文化の捉え方が非歴史的。言い換えればきわめて本質主義的。最低限「それって、いつの時代の日本の話しですか?」というツッコミは不可避。

さらに、妊娠中絶に関するアメリカの左右対立を記述する部分での、「プロチョイス」派についての説明が非常に悪意に満ちていて、現場にいたであろうプロチョイス派が誰も文句言わなかったのか? と思わされる。だって、プロチョイス派にとっての敵は胎児だ、とか書いてあるんですよ!

中絶に関して左右がはっきり別れちゃってるアメリカより曖昧な日本スゴイ! という主張のはずだったのに、結論部分ではなぜかプロチョイス派ディスになってる。これはまあ版元を考えれば納得ではあるのだが。

この本によって「おお、こういうのがハーヴァードでは受けるんだ」という誤解が広まらないことを祈りたい。

このハーバード本、アメリカについて書いてある部分もツッコミどころ満載。よく知らない、わかってないことを本に書いてはいけませんね、というよい事例になってます。そして著者が元官僚ということから、経産省日本スゴイパンフ作ってしまった人たちはもしやこういう感じなのかと想像もできるという。

「経産省日本スゴイパンフ」↓

経済産業省「世界が驚くニッポン!クールジャパン商材・日本の伝統的な価値観コンセプトブック!」
https://matome.naver.jp/odai/2148916468663590301

先日山口さんが買ってしまったという“ハーバードで喝采”本の著者、テレ朝のモーニングショーに進出してた。 twitter.com/yamtom/status/…

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