私のライターという仕事には、キーボードを打つという動作が欠かせません。
私は、手のケガにとても気をつけていました。
もともとそそっかしいところがあるので、余計にケガに気をつけていて、自転車に乗っているときなどもあまりスピード出さず、周囲に慎重に気を配っていたんです。
また料理をしているときも、あまり調子に乗ってスピードを出して食材を刻まないように、いつも注意していましたね。
ですが先日、ついにやってしまいました。
その日は木枯らし1号が吹いた日で、かなりの強風でした。
小学3年生の娘のスイミングに行った際、駐輪場に自転車を止めていたのですが、レッスンが終わり出てくると、強風によって軒並み自転車がなぎ倒されていたのです。
自分の自転車を起こしてみると、何かが前輪に挟まっていて動かなくなっていました。
どうやら自転車のライトの部分が、横転したときの衝撃で、タイヤに挟まっていたようでした。
さてどうしよう?
スイミングスクールから自宅まではかなり遠いですし、そのまま娘を乗せて買い物に寄ってから帰らなければならないという予定がありました。
前輪に挟まっているライトの部品を外せば動くようになるかもと思い、ライトを押してみたのですが、もう10年以上乗っている自転車のプラスチック部分がもろく劣化していることに思いが巡りませんでした。
劣化したプラスチックはいとも簡単に砕け散って、私の親指にぐさりと刺さったのです。
思いがけないことになると、人間ってさほど痛みも感じなくなるのでしょうか。
親指にぐっさりと刺さったプラスチックの破片を、数秒しげしげと眺めてしまいました。
娘のほうが泣きそうになり、「ママ早く手!抜いて!洗ってきて!」と言うので破片を抜いて、スイミングスクールのトイレでしばらく血を流しっぱなしにしながらきれいにしました。
親指というのは、キーボードを打つ際はスペースキー程度で、さほど使わない指ではありますが、ずきずきする痛みもありますし、数日間は大変でした。
かなり気をつけていたつもりでも、やはりこういうこういった予想外のことを起こりえます。
手は何よりも大事な商売道具といつも思っていますが、こういった危ない作業するときには、必ず軍手をはめてやらなきゃいけないなぁと反省しきりでした。
私のように、手がないとどうにも仕事ができないという職業の人は多いでしょう。
危険な行為は、絶対に素手で行わないように、私の失敗を参考にしていただけたらなぁと思います。
【macky215】