最近の日経平均の動き ―― 《カナル24》は語る (最近日の記事をまとめてアップ) |
目次へ.. 中勢モデル波動.. 製品紹介 ■■ このコ-ナーは2017年8月31日で終了しましたが、ユーザー情報の記事を遅れて アップします。 |
(2017.11.10) TOPIX 1800P (-12) 日経平均 22681 (-187) 18.9億株 (3兆5894億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.36% (2)英FT100 -0.61% (3)独DAX -1.49% (4)仏CAC -1.16% (5)NYダウ -0.43% (6)ナスダック -0.58% 米国は税制改革法案は2019年まで先に延びるとの見方が大勢を占めて、株価は下落する。 ナスダックはテクノロジー株のウエイトが大きいので、いくらアップルのiPoneXの売れ行きがよかろうと、アマゾンの売り上げが急成長しようと、株価は相当程度に将来の成長を織り込んでいます。(だからこそアップル株の時価総額は世界のトップになった。) だが5年10年の間に一世を風靡した商品であっても、その伸び率は低下していきます。すると毎年20%とか30%の売り上げ増加(と利益)を織り込んでついていた株価は割高になり、ここで株価は大幅安になります。いつまでもアップルが成長株であると思っていてはいけない。 日経平均は米国株が下落し、若干の円高になったため-288円安の22580円で寄り付く。その後-356円安まで下げて、後場は-144円安まで戻したが、ちょっと昨日の乱高下に毒気を抜かれてしまったようで、これまでなら押し目買いが有利な仕掛けをしてきましたが、今回はそう楽観はできなくて-187円安で引ける。 まあこれとても日銀がETF買いを入れたためで、日経先物の-380円安に比べると+200円も割高な値段がついたわけです。 日銀のETF買いによって日経現物は一時-356円安であったものが-187円安で引け、陽線で終わりました。今日の足は昨日いった9日平均線を下回ることはなかったし、昨日の大波乱の日のザラバ安値(22522円)を今日のザラバ安値(22511円)でわずかに下回ったけれど、まだ買い快調な上昇相場は続いていると思います。 日銀が前場で株価が安くなったら、後場でETF買いをするので、陰線で終わることが少なくなってきた感じです。これによって、いざとなれば日銀が買い支えをするので、相場が急落をするという心配をする向きは少なくなってきましたが、まさにその油断が急落を引き起こします。いくら日銀がETF買いをしても 急落する相場を支え切れるものではありません。2008年のリーマンショックがその好例です。 |
(2017.11. 9) TOPIX 1813P (-4) 日経平均 22868 (-45) 27.4億株 (4兆9935億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.06% (2)英FT100 +0.22% (3)独DAX +0.02% (4)仏CAC -0.17% (5)NYダウ +0.03% (6)ナスダック +0.32% 米国は長短金利差が縮小気味なため、0.2円ほどの円高となる。日経平均は一昨日の大幅高の翌日も高値圏を維持したので、まだ上昇余地があると思う向きが多かったようで、+75円高で寄り付く。 寄り付き段階で新高値を更新し、+468円高の23382円まで上昇したが、午後1:30ころから急落。一時-390円安まであったので、今日の日中の値幅は858円と大幅な動きとなりました。 今日の小幅な陰線は上ヒゲも下ヒゲも長く、上してよいのか下してよいのかを大いに迷った線となりました。ただ今日のザラバの大下げがあっても9日平均線は下回っていないし、一昨日の大陽線の安値も下回っていないので、まだピークがでたとはいえません。ピークらしさは、昨日の7ポイントに加えて小幅ながら「新高値の陰線」となったことから7.5ポイントとしてよいでしょう。 |
(2017.11. 8) TOPIX 1817P (+4) 日経平均 22913 (-23) 18.6億株 (3兆3382億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.75% (2)英FT100 -0.65% (3)独DAX -0.66% (4)仏CAC -0.48% (5)NYダウ +0.04% (6)ナスダック -0.27% 米国は長期金利が低下気味で、0.30円ほどの円高になる。日経平均は一昨日の大幅高に加えて、円高になったため、-87円安で寄り付き、一時は-178円安まで下げたものの、日銀のETF買いがあって、-23円安で引ける。 株価が4平均線の最上位にあること今日で36日連続となりました。1995年以降の新記録です。 現在のところの小波動のピークらしさは、①新高値(昨日)、②9日順位相関、③25日順位相関、④条件表No.1が売りマーク(昨日)、⑤25日騰落レシオ、⑥《デンドラ》の下から3番目の上値メド(22551円)をクリア、⑦東証1部連結PERが16.89倍 の7ポイントです。「新高値の陰線」待ちです。 |
(2017.11. 7) TOPIX 1813P (+20) 日経平均 22937 (+389) 18.93億株 (3兆51267億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.49% (2)英FT100 +0.03% (3)独DAX -0.07% (4)仏CAC -0.19% (5)NYダウ +0.04% (6)ナスダック +0.33% 米国は小幅高。NYダウの前日比は+0.04%高、ナスダックは+0.33%高でしたが、日経平均は+1.73%と世界の株価よりも突出して高くなる。 中国を除いて世界同時株高になっていますが、日本株はこれに出遅れていました。相対的に日本株が割安になったため、今はこの差を埋めようとして日本株が買われています。 日本株の上昇は海外勢の買いによるもので、国内勢は全部売り越しです。日本株の見直し買いは海外勢によるものです。はたしてこの見直しが正しいのかどうか。 今日は株価が4線(9日・25日・75日・200日平均線)の最上位にあること連続35日となりました。11月1日に過去22年間を調べたところ最長は2012年11月1日から2013年1月15日までの35日でした。今日はこれに並ぶ記録となりました。 グラフで見る限り、最も高い9日線を下回ることはこの先数日間にでる可能性はないので、今回の連続上昇は新記録になるはずです。 で、前回の35日連続上昇は、アベノミクス(実際には大胆な金融緩和だけ)によるものでした。過去に起きたことがないことがこの5年間で起きています。 私としては「おいおい、アクセルの踏み過ぎだろう」と思っていますが、皆は走っているのは一般道路ではなく高速道路だと思っているので80キロや100キロのスピードは当たり前だとしています。だがこれは異常な環境によってもたらされたもので、いつまでも続くものではありません。 |
(2017.11. 6) TOPIX 1782P (-1) 日経平均 2548 (+9) 19.3億株 (3兆36497億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 -0.34% (2)英FT100 +0.07% (3)独DAX +0.28% (4)仏CAC +0.14% (5)NYダウ +0.10% (6)ナスダック +0.74% 米国の10月雇用統計は-3.3→+26.1増。ISM非製造指数は59.8→60.1へ伸びる。9月のハリケーンによる-3.3万人から思ったほどは増えなかったが、ISM非製造業の数字はよく、市場は米国経済についてやや混乱する。 一方FRB議長はパウエル氏に決定。パウエルはFRBの理事であったしイエレン前議長よりも金融緩和にやや積極的であるので、米国株式は少し上昇するが、長期金利は2.329% (-0.018)へとダウンする。この結果円は 少し高くなり114.35円(+0.34円)になる。 日経平均は+73円高で寄り付いたが、次第に売りに押され-103円安まで下落するも、押し目買いが入り+9円高で引ける。(ただしTOPIXhは-0.08%と安」い。) 今日の日経平均のピークらしさは、①新高値の、②陰線(陰線幅が小さいので0.5ポイントとする)、③9日順位相関が+80以上、④25日順位相関が+80以上、⑤条件表No.1が売りマーク、⑥25日騰落レシオから下から3番目の22551をクリア の6.5ポイントです。なかなか7とか8ポイントにならないのは、熱狂することなく、ジワジワと上昇しているからですが、その買い手は海外勢です。これが勢いを失ったときが日経平均の上昇の終わりでしょう。すでにTOPIXは上昇力の衰えがでています。 |
(2017.11. 2) TOPIX 1794P (+7) 日経平均 22539 (+119) 18.6億株 (3兆3088億円) 昨日の海外株は (1)中国上海 +0.08% (2)英FT100 -0.07% (3)独DAX +1.78% (4)仏CAC +0.20% (5)NYダウ +0.25% (6)ナスダック -0.17% 米国はFOMCで金利は据え置きと決めるが、米国経済は強いと評価する。ADPの雇用統計は13.5万人→23.5万人へアップ。これはハリケーンの影響がなくなって少し過大に雇用者数が増えたようです。 一方、ISM製造業指数は60.8%→58.7%へ下がる。58.7%という数字はたいしたものですが、市場は明日のFRB議長の決定を控えて、NYダウは高くなりナスダックは安くなる。 ナスダックは早くも新高値の陰線を出して、買い勢力はおよび腰の感じです。 日経平均は破竹の勢いで上昇を続けています。各国の金利引き下げと量的緩和によって株式市場に流れ込んだ資金は、米国株価を買い、ついで欧州株を買ってきましたが、このリターンは小さくなった。 そこでデフレ脱却のめどが立っていない日本株」を買うしかなくなったというのが本音でしょう。いわば優良株(この場合は欧米株)が買われたので、2番手の格落ちの株(日のン株)を買っているということです。 日経平均がグイグイ上昇しているからといって、日本経済が欧米に互しているわけではありません。 小波動のピークらしさのポイントは上図から ①新高値、②9順位相関が+80以上、③25順位相関が+80以上 を基礎ににして、(右図)の ④No.1「日経平均用」が売りマーク、⑤25日騰落レシオが売りマークの5ポイント。 さらには右図(左側)の東証1部PERが16.5倍以上なので6ぴポイント。(16.5倍は私の思う基準です) ところが図(右側)の25日投資マインド指数は76.5と85に達していません。市場が熱狂すれば、どんな銘柄でも買われてピークが出るのですが、今回は買われる銘柄は多いが売られている銘柄もそこそこあるということを表現しています。 このわけは、今回の日経平均の上昇は、海外勢の一手買いだからです。買う銘柄は日本を代表する電機・機械・自動車、細かいところでは決算がよかった個々の銘柄に限られています。このため大多数の銘柄が舞い上がるという現象が出にくい。 ここまでの小波動のポイントは6ポイントでしたが、《デンドラ24》の上値メドもポイントを構成する要素です。 今から1か月半前の9月18日に、4%波動は上昇波動に変わり、(a)の日に上値メドを表示しました。そのメドは低いほうから①21201円、②22165円、③22551円、④23900円でした。 ただしその上昇の出発点の(b)の日の終値は19239円であり、そこを起点すると⑪の21201円までは約2000円、②の22165円までは約3000円ほど上昇する必要がありました。ましてや③の22551円までは約3300円の上昇をせねばなりません。 常々小波動のピークは上値メドの下から2番目と3番目の中間になることが多いといってきましたが、②③の上値メドに達するには3000円の上昇をしなければならないので、今回は最も安い①の21201円を《デンドラ24》の上値メドのポイントとしましたが、これが大きな間違いでした。今日の日経平均は22539円となり、③の22551円に迫りました。まさに②と③の中間まで上昇したのです。 上値メドは①の21201円であると思い込んでいたことが今回の上昇のスケールを見誤らせた原因です。ともあれ②と③の中間まで日経平均は上昇したので、文句なく1ポイントが加点され、7ポイントになりました。 通常であれば7ポイントになれば、ピークらしいとするところですが、今回は①戦後の東証再開以来の新記録である16連騰をしていること、②株価が4線の最上位にある日の連続記録はここ22年間では35日間でしたが、今日は33日目になったこと を思えば7ポイントでもってピークとは決めつけがたい。せめて8ポイントにならねばならない。8ポイントになるのは「新高値の陰線」がでることです。 |
目次へ.. 中勢モデル波動.. 製品紹介 株式会社 東研ソフト・・・ 執筆:坂本 正治
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