週刊文春「韓国軍に慰安婦」記事は山口敬之の捏造か【検証1】
社会2017年10月31日掲載
週刊文春「韓国軍に慰安婦」記事は山口記者の捏造か(1)
山口敬之・元TBSワシントン支局長にレイプされたと訴えてきた伊藤詩織さん。彼女は10月18日、その全てを綴ったノンフィクション『Black Box』を文藝春秋から刊行した。そんな折も折、山口元支局長が週刊文春に寄稿した「韓国軍に慰安婦」というスクープに捏造疑惑が持ち上がったのである。
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この記事は、TBSワシントン支局長時代の山口敬之氏(51)が週刊文春に〈歴史的スクープ 韓国軍にベトナム人慰安婦がいた! 米機密公文書が暴く朴槿恵の“急所”〉(2015年4月2日号)というタイトルで寄せた記事の捏造を告発するものだ。
表にあるように、韓国からの慰安婦問題に関する圧力は常軌を逸したもので、爆弾を抱えた膝をネチネチ攻められるレスラーのように安倍外交は立ち往生を余儀なくされていた。
当然のことながら、韓国の欺瞞をひるむことなく突くジャーナリストの登場は、時代の要請であった。だからこそ、山口氏はこの記事を手に保守派の論客として頭角を現し、翌年に上梓した『総理』で安倍晋三首相に最も近い記者の“栄光”を勝ち得ることができたのだ。しかし、その道の先達である本田靖春は、
「平凡な言い方にしかならないが、ジャーナリストの使命は、自らを権力と対置させるところから始まる」
と書いている。だとすると総理べったり記者への道は、ジャーナリストの使命の始まりか、終わりかを云々するまでもないということになる。
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