JR学園都市線 代替交通検討へ
JR北海道が路線を廃止してバスに転換したいとしている学園都市線の一部区間について、沿線の4つの町の町長は「現状のままでは路線の維持は難しい」として、バスを含めた代替交通を具体的に検討する方針を決めました。路線見直しの発表以降、自治体側が具体的な代替交通を検討する方針を決めたのは、これが初めてです。
この方針はJRが路線を廃止してバスに転換したいとしている学園都市線の北海道医療大学・新十津川間について話し合う会議で、沿線自治体の4町長が明らかにしました。
4町長はこの区間の現状について、月形高校への通学の利用がある一方で、地域住民の利用が少ないことや、町が主催して利用促進のためのツアーを行ったものの観光での大幅な利用拡大も見込めないとして、路線の現状維持は極めて厳しいとの認識を示しました。
その上で、地域住民にとって使いやすい公共交通の確立を早急に検討していく必要があるとして、バスを含めた代替交通を具体的に検討する方針を決めました。
一方で、4町長は月形町や浦臼町までの一部区間の存続の可能性について、JRに対して検討を求めるとしています。
JRが路線見直しを発表してまもなく1年となる中、自治体側が具体的な代替交通を検討する方針を決めたのは、これが初めてです。
バスを含めた代替交通を具体的に検討する方針を決めたことについて、新十津川町の熊田義信町長は「路線を維持したいという考えに変わりはないが、それぞれの町で人口減少が進む中、路線を維持するのかそれともバス転換を認めるのか、沿線自治体として熟慮していかなければならない」と話しています。
学園都市線の沿線自治体で作る協議会は、JR北海道から現在の路線の現状や収支の状況について聞く場を今月下旬までに設けたいとしています。