栃木県日光市にある「道の駅湯西川」。
その第3駐車場の奥に砂防ダムがあります。
正式名称「時沢下沢砂防堰堤(えんてい)」。
静かに佇む雰囲気が大好きです。
道の駅湯西川へ行くと、この砂防ダムを見ずにはいられません。
大活躍の砂防ダム
出典:http://sinniken.co.jp/photo_gallery/index.cgi?cmd=c&key=3
この砂防ダムの半分は、100度くらいの角度で折れ曲がっています。
「時沢下沢砂防堰堤」という名称から考えると、
「時沢」と「下沢」にまたがって作られているのでしょうか。
一時期、画像のようにダム手前の柵に倒木がたまっていました。
2年前の関東・東北豪雨の時のものです。
当時この辺りでは24時間の降水量が500ミリを超え、
多くの場所で土砂崩れが起きました。
(2017年10月撮影)
曲がったままの柵を見ると、土砂崩れの恐ろしさを感じます。
砂防ダム(砂防堰堤)について
砂防ダムは、土砂災害による被害防止のための設備のひとつで、
砂防法に基づき整備されています。
いわゆる一般のダムと異なる点は、機能が土砂災害に特化しているところです。
洪水時に上流から流れてくる土砂をくい止め、その後少しずつ下流に流します。
ダムとの区別を図るため砂防ダムと呼ばず、
「砂防堰堤(さぼうえんてい)」と呼ぶのが正しいとされています。
透過型と不透過型
砂防ダムは大きく分けると、透過型と不透過型があります。
出典:http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/tonesui00001.html
透過型は、 上下流の水・土砂の流れが遮断されないように、
普段流れてくる土砂は貯めずに下流に流し、
洪水時にだけ土砂や流木、巨石を食い止める働きを持っています。
普段は魚の移動も妨ぎません。
近年では、自然環境と経済性を考え透過型が増えています。
不透過型は、そのダムが砂防計画の最下流の施設であり、
民家などの直上流の場合に多く作られます。
私が好きな砂防ダムは、不透過型です。
すぐ目の前にある野岩鉄道「湯西川温泉駅」と「道の駅湯西川」、
県道249号線を守るため、この不透過型堰堤になったのでしょう。
参考:http://www.gc-net.jp/snogu/sabo/dam/shurui.html
雪の砂防ダム
(2017年1月撮影)
私が一番好きなのは「雪景色の砂防ダム」。
荘厳な空気をまとい、神々しささえ感じます。
12月からこの辺りは雪が積もります。
寒さと静けさの中、私はまた、大好きな砂防ダムに会いに行きます。
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