ブーさんとキリンの生活

倉庫の2階でひっそり暮らす

道の駅湯西川の裏にある「砂防ダム」が好き

2017年11月中旬の時沢下沢砂防堰堤

栃木県日光市にある「道の駅湯西川」。

その第3駐車場の奥に砂防ダムがあります。

 

「道の駅湯西川」第3駐車場の奥にある時沢下沢砂防堰堤

正式名称「時沢下沢砂防堰堤(えんてい)」。

静かに佇む雰囲気が大好きです。

道の駅湯西川へ行くと、この砂防ダムを見ずにはいられません。

 

大活躍の砂防ダム

時沢下沢砂防堰堤
出典:http://sinniken.co.jp/photo_gallery/index.cgi?cmd=c&key=3

この砂防ダムの半分は、100度くらいの角度で折れ曲がっています。

時沢下沢砂防堰堤」という名称から考えると、

時沢」と「下沢」にまたがって作られているのでしょうか。


一時期、画像のようにダム手前の柵に倒木がたまっていました。

2年前の関東・東北豪雨の時のものです。

当時この辺りでは24時間の降水量が500ミリを超え、

多くの場所で土砂崩れが起きました。

 

2017年10月の時沢下沢砂防堰堤
(2017年10月撮影)

曲がったままの柵を見ると、土砂崩れの恐ろしさを感じます。

 

砂防ダム(砂防堰堤)について

時沢下沢砂防堰堤

砂防ダムは、土砂災害による被害防止のための設備のひとつで、

砂防法に基づき整備されています。

いわゆる一般のダムと異なる点は、機能が土砂災害に特化しているところです。

洪水時に上流から流れてくる土砂をくい止め、その後少しずつ下流に流します。


ダムとの区別を図るため砂防ダムと呼ばず、

砂防堰堤(さぼうえんてい)」と呼ぶのが正しいとされています。

 

透過型と不透過型

砂防ダムは大きく分けると、透過型不透過型があります。

透過型砂防堰堤
出典:http://www.ktr.mlit.go.jp/tonesui/tonesui00001.html 

透過型は、 上下流の水・土砂の流れが遮断されないように、

普段流れてくる土砂は貯めずに下流に流し、

洪水時にだけ土砂や流木、巨石を食い止める働きを持っています

普段は魚の移動も妨ぎません。

近年では、自然環境と経済性を考え透過型が増えています。

 

不透過型の時沢下沢砂防堰堤

不透過型は、そのダムが砂防計画の最下流の施設であり、

民家などの直上流の場合に多く作られます。


私が好きな砂防ダムは、不透過型です

すぐ目の前にある野岩鉄道「湯西川温泉駅」と「道の駅湯西川」、

県道249号線を守るため、この不透過型堰堤になったのでしょう。

 

参考:http://www.gc-net.jp/snogu/sabo/dam/shurui.html

 

雪の砂防ダム

雪景色の時沢下沢砂防堰堤
(2017年1月撮影)

私が一番好きなのは「雪景色の砂防ダム」。

荘厳な空気をまとい、神々しささえ感じます。


12月からこの辺りは雪が積もります。

寒さと静けさの中、私はまた、大好きな砂防ダムに会いに行きます。
 

▼場所はこちら 

▼湯西川温泉おすすめの宿