このライブは、彼女たちが6月より全国各地を回ってきたツアーの追加公演にあたるもの。本公演をもって、スフィアは2019年の結成10周年イヤーに向けて“充電期間”へと突入した。この日彼女たちの充電期間前のラストステージを見届けるべく、会場には多くのファンが集結。4人は約4時間にわたって全24曲を届けた。
客電が落ちると、ステージ上に作られたブリッジの上に白のワンピースに身を包んだ4人の姿が。彼女たちはブリッジ下のバンドメンバーによる生演奏をバックに、「SPHERE-ISM」で元気いっぱいにライブをスタートさせた。その後それぞれの自己紹介を挟み、メンバーは「私たちスフィアです!」とファンおなじみのスフィアポーズを決める。自由奔放なMCによって作られたアットホームな空気の中、11月8日にリリースされた最新シングル曲「Heart to Heart」などが披露された。その後ステージがオレンジの光に染まり、ミディアムバラード曲「LOST SEASON」へ。戸松遥の透明感のある歌声に始まり、4人はAメロBメロがソロパートで構成されたこの楽曲をじっくりと歌い上げた。さらに彼女たちはグループのイメージカラーである青い光が場内を彩る中、スフィアがそろって主演を務めたアニメ「夏色キセキ」のオープニングテーマ「Non stop road」で美しいハーモニーを響かせる。「キミが太陽」ではひと際大きなコールが沸き起こり、歌い終えたメンバーは「楽しい!」と笑顔を見せた。
その後彼女たちはアコースティックバージョンで「Spring is here」、そして「My Only Place」を披露。バンドメンバーによる温かみのあるサウンドをバックに、4人は時折目を合わせながら思いを込めるように丁寧に歌声を重ねていった。ライブ中盤では各メンバーのイメージカラーの光が場内を美しく彩る中、順番にソロステージを展開。最初に登場した豊崎愛生はワンピースの裾をひらひらと揺らしながら可憐に「letter writer」を歌い上げ、会場をピースフルなムードへと導く。高垣彩陽は白いドレスを身にまとい、「夢のとなり」で貫禄のある歌声を響かせて観客を魅了した。さらに寿美菜子がロックチューン「girly highester!」をエネルギッシュに歌い上げ、場内のテンションはますます上昇。最後に戸松がステージを駆け回りながらアップテンポなナンバー「Q&A リサイタル!」を届けると、会場は熱気に包まれた。
ソロステージのあとは恒例の朗読劇のコーナーへ。メンバーはさまざまなキャラクターをコミカルに演じ、観客の笑いを誘う。朗読劇を終えた彼女たちは、再び全員でのライブパートをスタートさせる。「HIGH POWERED」ではオーディエンスがメンバーの振り付けに合わせてペンライトを一斉に振り、会場に一体感が広がっていった。そして高垣の「充電するからこそ、まだまだ放電していくぞー!」という力強い言葉でライブは終盤戦に突入。彼女たちはアッパーチューン「& SPARKLIFE」でその言葉のとおりありったけの力を放出するようなパワフルなパフォーマンスを見せたあと、凛とした佇まいで「MOON SIGNAL」を歌唱した。続いてコール&レスポンスを挟み、4人は客席に手を振りマイクを向けるなど観客とコミュニケーションを交わしながら「LET・ME・DO!!」をパフォーマンス。その後彼女たちは「Miracle shooter」でキュートな歌声を届け、戸松のかけ声を合図に会場全員でジャンプして本編を終了させた。
アンコールで「Super Noisy Nova」「サヨナラSEE YOU」を歌い上げた彼女たちは、本公演が映像作品になることを告知。さらに2月に千葉・舞浜アンフィシアターで4人それぞれのソロライブ「LAWSON premium event 360°SPECIAL LIVE at舞浜アンフィシアター」を行うことを発表した。アンコールも残り1曲となったところで、メンバー1人ひとりが充電期間を前に思いを述べる流れに。寿は「1曲目でステージに出てきたとき、『私はスフィアが好きだな』と心から思いました。私をスフィアにしてくれて、楽しい時間を過ごさせてくれて、本当にありがとうございます」と感極まった様子で挨拶。高垣は昔自分に自信がなかったことを述べたうえで「スフィアになれたことで、自分を好きになれました。スフィアは自分にとってかけがえのない存在。みんな、スフィアを好きになってくれてありがとう」と感謝の気持ちをまっすぐに伝えた。豊崎はこの日寿が3人それぞれに渡したという手紙に「お姉ちゃんでいてくれてありがとう」と書かれていたことを明かし「こんな私にみんな『愛生ちゃん!』って子犬のように懐いてくれて、3人がかわいくてかわいくてしかたない」とメンバーへの思いを語った。戸松は本来は団体行動が苦手なことを話し「メンバーがこの3人じゃなかったら、私はユニット活動を続けられなかった。私を受け止めてくれる3人、受け入れてくださるファンの皆さまがいるからこそ、今の私があります。笑顔で楽しく、スフィアらしくライブの幕を閉じることができれば」と挨拶を締めくくった。
そして彼女たちは手書きの歌詞が流れる映像をバックに、「キミ想う旋律」をオーディエンスと共に合唱。最後にスフィアポーズを決めて去るも、会場に沸き起こる「もう1回!」の声を受けて4人は再びステージに立った。彼女たちは今のスフィアの気持ちを表した楽曲だと前置きをして、ラストナンバーに「Endless Anniversary」をセレクト。彼女たちは涙を見せながらも、最後まで笑顔を絶やさず楽曲を届けてライブの幕を下ろした。