ビットコイン急落でも教祖は勝ち組か-キャッシュに賭けるバー氏
- ロジャー・バー氏は4人と1000ビットコインを賭ける取引
- 先週の会合で聴衆はバー氏のビットコイン普及努力に謝意を示した
「ビットコインの教祖」と呼ばれるロジャー・バー氏は勝ち組のように感じているだろう。仮想通貨5位のライトコインを生んだチャーリー・リー氏らと共に行った賭けは要件が満たされず、資金を回収できていないにもかかわらずだ。
ビットコインが8月に分裂しビットコインキャッシュが誕生。いわゆる「セグウィット(SegWit)」と呼ばれるブロックチェーン(分散型デジタル台帳)の「ハードフォーク」でビットコインキャッシュが生まれた。
今月には「セグウィット2x」への再アップグレードが計画されていたものの、このハードフォークを目指していたグループが開発者コミュニティーの分断を深めることを回避したいとして、計画を取りやめたと8日に表明。これに失望したトレーダーが、ビットコインの代替となる可能性があるとしてビットコインキャッシュを買い入れており、ビットコインキャッシュは大きく値上がり。対照的にビットコインの価格は急落している。
バー氏は、リー氏ら4人と1000ビットコインを賭ける取引をしている。ビットコインキャッシュを支持するバー氏は、セグウィット2xで生まれる新しいコインがビットコインより大きな価値を持つと予想した。同氏は先週、米カリフォルニア州ロサンゼルス郊外のサンタモニカでのビットコイン関連の会合で、今回はハードフォークが行われず、実際の取引条件は満たされそうもないと語った。
青いシャツにグレーのブレザーといういでたちのバー氏は、聴衆約200人からの質問に2時間近くにわたり答えた。参加者の多くがビットコインの普及促進での数年間に及ぶ同氏の取り組みに謝意を示したことから、教会での集会のように思える場面も何度かあった。バー氏は「ビットコインキャッシュをもっと買うためにこの1000ビットコインを使いたい」と話した。
原題:Bitcoin Jesus Praises New Coin as $7 Million Wager Falls Through(抜粋)