原子力規制委 委員長“事故の記憶風化させず安全規制”

原子力規制委 委員長“事故の記憶風化させず安全規制”
福島第一原発の事故を教訓に5年前に発足した原子力規制委員会の2代目委員長にことし9月に就任した更田豊志氏は、13日開かれた記者会見で「原発事故は、考えの甘さや楽観などから起きた」と述べ、事故の記憶を風化させず、安全規制に取り組む姿勢を示しました。
更田豊志氏は、長年、原発の過酷事故などの安全研究に携わり、福島第一原発の事故のよく年に発足した原子力規制委員会の委員を5年間務めたのち、ことし9月に2代目の委員長に就任しました。

13日開かれた日本記者クラブ主催の記者会見で更田委員長は、「事故の記憶が薄らいではいけない。委員会が発足した5年前の初心を忘れないことが大切だ」と述べました。

そして、福島の事故で2つの点を思い知らされたとして、津波や地震などの自然災害に対し、真剣に向き合っていなかったこと、事故は起きるものだという前提に立つべきだったことを挙げました。

そのうえで、「原発事故は考えの甘さや楽観、将来に対する見誤りがあった。人間はどうしても忘れやすい存在で、悲劇であればこそ、その記憶を和らげたいと思ってしまう。だからこそ、その記憶を個人にとどめず、組織として、刻み込む必要がある」と述べ、事故の記憶を風化させず、安全規制に取り組む姿勢を示しました。
原子力規制委 委員長“事故の記憶風化させず安全規制”

原子力規制委 委員長“事故の記憶風化させず安全規制”

福島第一原発の事故を教訓に5年前に発足した原子力規制委員会の2代目委員長にことし9月に就任した更田豊志氏は、13日開かれた記者会見で「原発事故は、考えの甘さや楽観などから起きた」と述べ、事故の記憶を風化させず、安全規制に取り組む姿勢を示しました。

更田豊志氏は、長年、原発の過酷事故などの安全研究に携わり、福島第一原発の事故のよく年に発足した原子力規制委員会の委員を5年間務めたのち、ことし9月に2代目の委員長に就任しました。

13日開かれた日本記者クラブ主催の記者会見で更田委員長は、「事故の記憶が薄らいではいけない。委員会が発足した5年前の初心を忘れないことが大切だ」と述べました。

そして、福島の事故で2つの点を思い知らされたとして、津波や地震などの自然災害に対し、真剣に向き合っていなかったこと、事故は起きるものだという前提に立つべきだったことを挙げました。

そのうえで、「原発事故は考えの甘さや楽観、将来に対する見誤りがあった。人間はどうしても忘れやすい存在で、悲劇であればこそ、その記憶を和らげたいと思ってしまう。だからこそ、その記憶を個人にとどめず、組織として、刻み込む必要がある」と述べ、事故の記憶を風化させず、安全規制に取り組む姿勢を示しました。