津波に耐えた「かしまの一本松」伐採へ 福島 南相馬

津波に耐えた「かしまの一本松」伐採へ 福島 南相馬
東日本大震災の津波に耐えた「奇跡の松」として守られながらも、年々、弱って枯れそうになってきた福島県南相馬市にある松の木、「かしまの一本松」が、来月、伐採されることが決まりました。
「かしまの一本松」は、福島県南相馬市鹿島区の右田浜にある高さ25メートルのクロマツで、震災の津波に耐え、地元の人たちが復興に向かう希望の象徴として大切に守ってきました。

ところが、長い間、根元が海水にさらされた影響で年々弱って枯れそうになっていて、樹木医も「回復は見込めない」と診断していました。

この一方で、周辺一帯を新たな防災林として県が整備する計画が持ち上がり、地元と県が話し合った結果、一本松は来月27日に伐採されることが決まりました。

地元でこの松を守る取り組みを続けてきた「一本松を守る会」の会長の五賀和雄さんは「しかたないことですが、残念です。松はなくなっても震災の教訓は伝え続けていきます」と話していました。

「一本松を守る会」はこの松の種から苗木を育てていて、将来、近くに植えたいとしています。
津波に耐えた「かしまの一本松」伐採へ 福島 南相馬

津波に耐えた「かしまの一本松」伐採へ 福島 南相馬

東日本大震災の津波に耐えた「奇跡の松」として守られながらも、年々、弱って枯れそうになってきた福島県南相馬市にある松の木、「かしまの一本松」が、来月、伐採されることが決まりました。

「かしまの一本松」は、福島県南相馬市鹿島区の右田浜にある高さ25メートルのクロマツで、震災の津波に耐え、地元の人たちが復興に向かう希望の象徴として大切に守ってきました。

ところが、長い間、根元が海水にさらされた影響で年々弱って枯れそうになっていて、樹木医も「回復は見込めない」と診断していました。

この一方で、周辺一帯を新たな防災林として県が整備する計画が持ち上がり、地元と県が話し合った結果、一本松は来月27日に伐採されることが決まりました。

地元でこの松を守る取り組みを続けてきた「一本松を守る会」の会長の五賀和雄さんは「しかたないことですが、残念です。松はなくなっても震災の教訓は伝え続けていきます」と話していました。

「一本松を守る会」はこの松の種から苗木を育てていて、将来、近くに植えたいとしています。