金融市場で話題になっている言葉があります。
それが「ゴルディロックス」。
これはイギリスの童話「3びきのくま」に出てくる少女の名前が由来です。
- 作者: トルストイ,バスネツォフ,おがさわらとよき
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1962/05/01
- メディア: 大型本
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ゴルディロックスは熊の家に忍び込み、3つのスープを発見する。その中で熱すぎず冷たすぎない1つを飲み干す。そして、寝室に向かい、固すぎず柔らかすぎないベットで眠るが帰宅した熊に見つかり大変な目に会うという話
この話から、金融市場では、ほどよい状態で安心が広がることを「ゴルディロックス相場」という。
この言葉には不吉な経験がある。
前回の世界金融危機の前にもこの「ゴルディロックス」という言葉が使われた。
2007年 前半に多く使われた直後、サブプライムローン問題、リーマン・ショックとなった。
現在(2017年)は、日銀がいまだに終わりが見えない異次元緩和をもとに国債の金利を低くしている。
これにより、
投資家は利益を求め、株などに投資し、
個人はローンなどの借り入れがしやすく、
企業には事業を拡大しやすい環境が続いている。
しかし、楽観的になりやすいこの状態は、突然大きな危機を招く可能性があるという。
ゴルディロックスという楽観的な背景の中、いろいろなひずみが積み上がっている。
混乱するときはリスク回避になる。
リスクを回避しようというときに一番ダメージを受けやすいのは日本。
そうなれば、急激な円高と株の調整になる。