100均のそっくり商品。買っていいもの、ダメなものはココが違う
100均には本家にそっくりな商品が数多くありますが、その実力はどうなの? と思うと、手に取った商品を棚に戻すなんてこともありますよね。そこで見た目もそっくりな5製品を実際に使ってテストしてみました。すると、”むしろ本家よりいいもの”も発見しちゃったんです!
本家を凌ぐ
100均の優秀グッズ
100均に行くと色んな便利グッズがあって、こんなものまで売ってるの? と驚くことがあります。ただし、それはよくよく調べてみると本家があったりして「なるほど」と妙に納得したりしなかったり。
100均のそっくりさんって、「いくら見た目を真似しても造りが違うんじゃないの?」と思ってしまいがちですよね。それならばと、実際に本家の商品と100均のそっくりさんを実際に使ってテストしてみました。
すると、本家をもしのぐ実力派を発見! いやいや100均も頑張っています。
[梱包グッズ]ダンボール縛りは
むしろ100均!
大きさの違うダンボールや新聞・紙類を、梱包用のPPヒモで束ねてゴミ捨て場まで運ぶ途中、ゆるんでほどけてしまい、イラッとした経験をお持ちの人も多いのではないでしょうか。
きつく縛ったつもりでも、本当にキチッと縛るのってなかなか難しいですよね。
そんな時に便利なのが、ヒモを回してまとめてくれるグッズ「ひもくるりん」です。ヒモをくるくるとねじって渦巻きをつくり、固い玉にすることで結ぶ代わりに固定してしまうというもの。
力のない女性や高齢者でも簡単に結束できるので、テレビなどでも紹介されて話題になりました。
クレオワークス
ひもくるりん
実勢価格:1480円(2個入り、1個740円)
現在は水色とピンクの2色セットです。
この製品のそっくりさんが、ワッツから販売されているこちら。
ワッツ(ウォーターライトG.E.)
くるくる回してパッと離すだけ!
実勢価格:108円
本家はお魚の形をしていて手に馴染みやすいですが、ワッツのものも握る部分がゆるやかなカーブになっていて、特に持ちにくいということはありません。
では、使いやすさはどうかというと……
こちらが本家。
そしてこちらがワッツ。機能や使い勝手は特に本家に比べても遜色ありません。
むしろキャップが付いているぶん安全性もあり、ワッツの方が有利な部分も!
[目隠しスタンプ]100均で十分!
個人情報を隠す
一時期流行した、個人情報を隠す目隠しスタンプ。複雑な模様で個人情報を隠し、紙を裁断しなくても捨てられるという便利な商品です。
こちらがメーカーから出ている商品。
MAX
コロコロケシコロwithレターオープナート
実勢価格:750円
まぁこのくらいの価格は仕方ないよな、これで個人情報が保護されるなら……と思っていましたが、
ダイソー
目隠しスタンプ
実勢価格:108円
ダイソーからもそっくりさんが出ていました。しかし、さすがに実力は違うでしょうと両者試してみたところ……。
パッと見にはほとんど変わりありません。メーカー品は目隠し率97%、100均は85%といったところです。
ダイソーはアルファベットを組み合わせたようなパターンなのに対し、メーカー品は地名も混ぜて高度なパターンになっており、印字の上から一度押しすれば、解読はほぼ不可能です。
しかし、ダイソーでも2~3回押せば、元の印字は十分隠れて解読不能。目隠し率でいえばメーカー品に近いので、これはアリでしょう。
[梱包グッズ]切れ味に差が!
ヒモを切る
梱包用の玉巻きのPPヒモは、最初はカチッとした丸い形ですが、量が少なくなってくると形が変形して収納しにくいですよね。
そこで登場したのが、収納しながらカッター機能もついたヒモ収納ケースです。
山田化学
カッター付ヒモ収納ケース(大)
実勢価格:788円
グズグズになって扱いにくかったPPヒモを、ケースの中に入れることで最後まで扱いやすくしています。
そしてこちらのそっくりさんが……
ワッツ(山田化学)
カッター付ひも収納ケース
実勢価格:108円
そっくりさんというより、パッケージも何から何までほぼ同じ!? それもそのはず、製造元が同じなんです。
ならば実力も同じなのでは? と早速試してみました。
まずは本家。さすが、スパッと鮮やかに切れます。
それに対してワッツは?
う~ん、カッター部分の性能はイマイチ。ヒモがうまく切れませんでした。
ケースは全く同じようでも、肝心のカッター部分は本家にかないません。買うならちょっとお高くても本家がおすすめです。
[アイロンミトン]
耐久性で違いアリ!
着ていこうと思ったシャツやスーツの上着の襟やラペルにシワが! ということってありますよね。アイロンしてる時間もないし……という時に便利なのが、ハンガーに掛けたままアイロンできるこの製品。
ダイヤコーポレーション
セラミックスアイロンミトン
実勢価格:1708円
生産終了のため価格が高騰しているのでご注意を。現行品は「セラミックスアイロンミトン スタンダード(1000円)」というリニューアル版ですが、機能はほぼ同じ。
ミトンがアイロン台の代わりになってくれるので、ハンガーに衣類をかけたまま、シワのある部分だけを手軽にアイロンがけ出来ます。
そして、100均から出ているそっくりさんがこちら。
ダイソー
アイロングローブ
実勢価格:108円
表面はメーカー品と同じでアルミコーティングされており、市販のアイロン台と同じ構造なので、手を入れていても安全です。
また、手を入れる部分には中指を入れるテープがあり、テープに中指を入れて使用することで安定します。
ですが、ダイソーのテープはチープな印象で、長く使っているとズレてきてしまいました。
こちらはメーカー品。
メーカー品の中指テープはフィット感もあってしっかりしており、実際連続で何ヶ所かアイロンがけしても疲れにくかったのが印象的でした。
[クロックス風サンダル]
そっくりさんはワンシーズン
クロックスの代表的アイテムといえば、大人気のサンダルですが、なんと100均にもそっくりさんがありました!
まず、こちらが本家のクロックス製品です。
crocs
crocband
実勢価格:3980円
そしてこちらが……
ダイソー
EXCITING SANDALSforMENS
実勢価格:270円
ダイソーのそっくりさんです。これだけで見るとパッと見では区別がつきませんが、
フロント部分を比べてみると、ダイソーにはつま先に通気孔があります。蒸れにくいですが水や砂などが入ってくるので良し悪しです。
履き口はほぼそのままのデザイン。実際の履きやすさもあまり違いを感じませんでした。
後ろから見るとダイソーにはロゴがないのと、かかと部分が上がっています。履き心地には影響はありませんでした。
ただ、歩いてみると靴底のクッションに大きな違いを発見。ダイソーは底が浅く、ゴツゴツした場所だとちょっとつらいです。
価格でいうとダイソーは本家の約1/15で買えるので、ワンシーズンで使い捨てる前提ならアリかもしれません。
100円で買える本家のそっくりさん。使ってみたら100均ので十分! というものがあることが分かりました。ただ、耐久性に関してはやはり本家には及ばないので、使い捨てや急場しのぎとして割り切って使うなら良いかもしれませんね。
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