大阪の橋下さんが国政への挑戦を断念。どう思う?

2014.12.11

 フジテレビ出身のフリーアナウンサー長谷川豊氏がおしトピで気になるニュースを質問!集まった意見をもとにそのニュースの本質を分析します。

 第11回のお題は「大阪の橋下さんが国政への挑戦を断念。どう思う?」です。長谷川豊氏はこのニュースをどう見ているのでしょうか。

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 さて、今回は「どっちらけ」とも言われている選挙ですが、国民の関心は全くなく、投票率は史上最低を記録するでしょう。で、その出だしのところで躓いたのがみんなの党と今回の橋下さんのケースでした。

 みんなの党に至っては党自体がなくなり、橋下さんは出る出ない詐欺状態。公明党と喧嘩したかっただけでしょってね。何を偉そうに報道ステーションとかに出てギャースカ言ってんだか、という状態でした。あんた、国政やらんだろって。どうして報ステも橋下さんを呼んだのか理解できんですが。

 さて、今回は皆さんの回答とともに見てまいりましょう。

 「残念だけどあの方らしい」(ka1005さん)

 「いつものことですね」(mixmediaさん)

 「何も思わないー」(まみちゃさん)

 残念ながら一番多かった感想がこちら。もうね、彼のパフォーマンスに飽き始めてるんだと思います。正直、パフォーマンスであることもバレバレだし、それが国政を動かせるものであるのかも見えた感じだし、そもそも大阪を動かせないわけで、国政なんて動かせるわけがない。国政は大阪どころじゃない魑魅魍魎の集まりなんだから。と、いう当然のことを思ってる人が多かったってことだと思います。名古屋の河村さんなんて公務員のお給料、ちゃんと減額して、どんどん改革を行ってるけれど当然、「一度名古屋をやる!と決めたんだから」と国政なんてどこ吹く風。それが普通ですよね。

 さて、こんなご意見があったんですが…

 「断念という言い方は正確ではありません。今回は見送ったと言うべきでしょう。 出馬して橋下と松井が当選しても、後任とする大阪市長、大阪府知事候補が現時点では当選の見通しが立たなかったというのが真相と聞いています。 全盛時の盛り上がりがなくなってきており、厳しいが冷静な判断だと思います」(アレキサンダーさんちゃんさん)

 僕のもとに入ってきている情報では…ちょっとだけ違いましてですね、あ、もちろん、僕の耳に入った情報ではって話ですよ?「情勢調査」ってのを各政党必ずやるんですね?で、この情勢調査って、結構細かいところまで正確な数字が出るんですけど、各選挙区で、誰がどのように当選するかってことを調査会社がやってくれたり報道各社がやったりするんですけど…橋下さんの場合は維新にそこまでのお金があるわけじゃないし、懇意にしている報道の記者に情勢調査の結果報告を流してもらったんじゃないかなって思ってるんですけど…3区の橋下さんは勝てるって結果だったんですよね、でも、16区の松井さんは敗れそうって結果だったみたいですよ?で、橋下さん一人が勝ってもかっこ悪いだけだから断念した、と。そう聞いています。で、もちろんその後にやる市長選と知事選で負けそうで、そこまでいっちゃうと維新の会がもうダメになってしまうっていう状況を受けて、断念したみたいです。正直、全国的に見たら「維新の会はもうオワコン」って言うテレビ局関係者もいるくらいで、完全に一時期の勢いはもうないとは思うんですけれど、ホント、来年の統一地方選、どうするんでしょうね?このままじゃ、大阪と抗争なんて夢のまた夢ですけどね…もちろん、大阪ひとつでこんなに混乱させてしまう政治家が国政に出てどうできるとも思えないって気はしますが…。

 もうちょっと辛抱というか…調整力があると話は変わるんでしょうけれどねぇ…多分、優秀なブレーンがいないんじゃないかなぁ…。橋下さんがああいった感じなのは勢いもあるし悪くないと思うんですけれど、その橋下さんに鈴をつけて、ダメなところはダメってちゃんと注意できて、その上で、他党との調整をちゃんとできる人がいれば、維新ももっと素晴らしくなるんだと思うんですけれど…どう見ても、ワンマン政党に見えちゃうんでしょうね。残念な部分はありますよね。

 「橋下さんになって大阪はなんか変わったん?」(おっさん太郎さん)

 そうなんです。こういうイメージで見られちゃうんですよね。河村さんの名古屋は見事に変革を始めているんですけれど、大阪では橋下さんの報じられ方があまりにキャッチーな部分があるので、言ってることが正しかったり、いいことしてても、ほかのパフォーマンスが面白すぎて、そっちに話が持ってかれちゃうんですよね。もったいないの一言に尽きます。橋下さんの理念や言ってることは、結構、おぉ!ってなることも少なくないんですよね。でも、ゲームじゃないんだから、そこに人がいるわけだから橋下さんの好き放題になんて出来るわけがないんです。なのに、橋下さんはメディアを使って人気が出てるもんだから、好き放題出来ると勘違いしちゃってるところがある気がします。そこはメディアが持ち上げすぎなところがあって…

 「パフォーマンス芸人を斜陽テレビ局が必死に持ち上げてヘビーローテーションしてゴリ押し大阪市民はそこまでバカじゃないんで気が付いた」(スぺランカーさん)

 このスぺランカーさんのご意見が僕の意見に一番近くて、まぁ…【パフォーマンス芸人】はさすがに言い過ぎだと思いますよ?でも、橋下さんが出れば、テレビは間違いなく視聴率が稼げるんです。これはね、本当に稼げるんです。なので、情報番組で引っ張りだこになったんですよね。もちろん、見ちゃうのはしょうがないとして、冷静に突っ込みを入れたり、今回も、好き放題しゃべらせたりしてるんだけれど、根本的に「あなた、国政出てないよね?」で終わる話なのに、延々橋下さんがしゃべってたりするんです。

 テレビ局が持ち上げすぎなんですよね。冷静に、維新の会の政策方針や現在の獲得議席数を伝えてればそれでいいだけの話なんですけれど、今回の件もそうで、橋下さんが出ようが出なかろうが、んなもんほっときゃいいだけの話なんですけれど、視聴率が取れそうじゃないですか?なので、喜んで取り上げるわけです。で、無用の混乱と期待と失望を繰り広げるわけです。

 「橋下氏、出馬!」

 なら取り上げてもいいとは思います。でもね、

 「橋下氏、ひょっとしたら出馬…するかも!」

 ってのは、ほとんど東スポと変わらないレベルなわけです。そんなもん、テレビで喜んで報じるニュースじゃないんです。なのに、一つ一つを報じてあげたら可哀想です。そもそも今回の混乱の元凶とは、視聴率がほしくてたまらないテレビが巻き起こした無用の混乱ではないか?僕はそんな風に感じています。

 長谷川豊(Hasegawa Yutaka)

教えて!ウォッチャー

 

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