節約というのは、漠然と続けていてもなかなか希望額までたまらないものです。まずは目標額を決め、次に何を節約すれば達成できるのか、達成するまでの期間はどれくらいにするのかなどを決めていきます。今回は、食費の節約で3年間で100万円をためるポイントをご紹介します。
食費は節約しやすい項目
節約をするときは、漠然と支出を減らそうとしてもなかなか実現できません。まずは、いつまでにいくら貯めたいのかをはっきり決めて、一か月単位でどれくらい節約すれば貯まるのかを計算します。そして、多くの貯蓄上級者が真っ先に見直しているのが食費です。無駄をなくせばかなりの差額になるうえ、生活に必要不可欠な支出ですので、節約癖がつけば驚くほど貯まります。
実際、食費を見直すことで3年間で100万円貯められたというケースは非常に多いですが、3年で100万円ということは一か月あたり3万円弱の節約をすれば達成できます。これまでに外食や嗜好品、出来合いの総菜などで10万円近い食費を払い続けてきたという人は、時々外食をしても貯められる金額と言えるでしょう。我が家は4人家族でこれまで月6万円程度食費に使っていましたが、節約を始めてからは毎月2万円以上貯金が続けられます。
節約できる買い物の目安
食費を節約するなら、普段の買い物を見直す必要があります。
買い物には大きく分けてまとめ買いと毎日買いがありますが、貯蓄に成功している人の多くはまとめ買いです。毎週定例の特売日を狙って買い物に行き、普段は単品のお値打ち品があっても余分なものを買わないために立ち寄らないようにします。
頻度の目安としては、だいたい1週間に1回程度です。子供2人の4人家族の場合、節約した時の1ヶ月分の食費は2~3万円程度といわれています。我が家は夫が時々高額なものを食べたがることもあり、月に6万円を超えることがほとんどでした。ですが、無理のない範囲で節約し始めると4万円程度に抑えられています。子供2人が食べ盛りなので、これ以上は節約しない予定です。
レシピを増やして食材は減らす
節約するときは、珍しい食材や単価の高い食材はあまり買えません。そのため、家族が飽きずに、健康的な食事を食べられるようにするためには、レシピを増やす必要があります。節約中は購入する食材の種類が減り、野菜ならば価格の安定した根菜類やアレンジしやすい葉物野菜、キノコなどが中心です。また、肉は単価が高いものもありますが、豚こま切れ肉、ひき肉、鶏胸肉または鶏もも肉などをよく使います。これらの食材を、無駄なくかつ飽きずにおいしく食べられるようにしなければならないのですが、同じレシピではローテーションが早くて家族の不満もたまりやすいです。そこで、料理本や料理教室、ネットのレシピサイトなどで自分なりの味付けにした料理を覚えて、バリエーションを増やします。我が家では食材を無駄にしないため、一週間の献立を考えて、できるだけ食材が重複するように工夫します。こうすると一週間ごとの買い物を安く抑えられますし、ムダもほとんど出ません。
買いすぎないコツ
節約のつもりでも、買い物をしていて無駄遣いをしたという人は意外と多いです。買いすぎないようにするコツはいくつかありますが、おすすめは5日分のメインの献立を考えて、その食材だけを買うという方法です。5日分程度ならば比較的献立が浮かびやすいですし、可能であれば5日分の食材で一週間もたせて、余った予算を次の1週間分にプラスしておきます。我が家では一週間の食費の上限を設定して、先週からの繰り越しとその週の設定金額までしかお金を出さないというルールを設けています。イベントのある週は1000円程度増やし、普段はその差額を調整するなど、家族の健康や食事へのモチベーションを維持しながら堅実な節約を目指しています。