askfmで質問があったので、はじめてのオーガズムについて書く。高3の夏だった。
受験ストレス真っ只中、前年の冬の初めてを捧げた彼氏との別れもまだ昇華できておらず、その抱え切れない不満は性欲に向かった。
その別れた彼氏とは、私から告白してなんとか付き合ってもらえたが、その頃はただただ恥ずかしくて素直になることができなかった。とにかく気まずかった。自分に自信がなかった。行為は一回だけだった。手で触られたとき、今まで感じたことのないゾワワっとくるようなビリリっとくるような何かを感じた。あれはすごかった。挿入はよく分からなかった。ブツは見なかったので形状が分からないし、射精イコール行為の終わりということが分かっていなかったので、なんで終わったのか分かっていなかった。知識がない人にとって、キスや胸を舐められたりは分かりやすいが、その先は分かりにくいと思う。交際の最後は試すようなことをしてしまい、別れを切り出し、別れた。本当は別れたくなかった。もっと仲良くしたかった。でも恥ずかしくて恥ずかしくてもうどうしようもなくなってそうなった。
高3の夏、友だちに年上の男の人を紹介された。年齢は忘れたが身長は177cm。カッコイイ人だった。この人はあの頃は随分大人に感じたが、今の自分よりは年下だったはず。今、自分のことを大人だとは思わないので、子どもと子どもが遊んでいたんだなあ、と、これを書きながら思った。この人とは付き合ったわけではないが、3、4回くらいセックスをした。空っぽな気持ちが少し満たされたような気がした。ここでも行為がなんで終わるかがよく分からないままだった。疑問に思ってても言えなかった。ただ、気持ちいいことは分かってきたし、ブツは暗い中シルエットだけ見た。
ようやくここでオーガズムの話になる。なんとなくセックスを理解してきて、「イク」って何だろう?と興味が沸いてきた。ケータイでチャットを探し、エロそうな人に言ってみた。『イッたことがない。』すると、相手は、教えてあげると言ってきた。テキストチャットなので文字だけ。ゆっくり指を入れて、奥まで届いた。チャットをやり取りする。ザラザラしてるから、そこをなでろ、と言う。本当にザラザラしていた。その時、急に体がおかしくなった。つま先から頭まで、意思とは無関係に、体の内部が震えた。股間からジ〜〜〜〜〜ンンン……と長い余波があった。ああ、これがイクってことなんだと朦朧と思った。長く感じた数秒の、味わったことのない快感のあと、怖くなってチャットのやり取りをブツ切りして、ブラウザ消して履歴消してメールアドレスまで変えた。ちなみにこの間、姉が横で寝ていた。
この日からオナニーの猿になった。教えてもらったとおりやっていたが、そのうちクリトリスだけでイけるようになった。指が汚れないのでこっちの方が多かったか、どうだったか。
あのときチャットで教えてくれた人は今どうしているだろう。本当にイケたよ。すごいね。ずっと誰かに言いたくて、ここでようやく、はじめてのオーガズムとして、公開させていただきました。あースッキリした。
おわり