レビュー
DeNAが開発した小学校低学年向けのプログラミング学習アプリ「プログラミングゼミ」
かわいいキャラクターをブロックプログラミングで操作。作品を作って共有することも
2017年11月13日 06:00
「プログラミングゼミ」は、DeNAが開発した小学校低学年向けのプログラミング学習アプリ。Windows/iOS/Androidに対応するフリーソフトで、Windows向けはWindows 10専用のストアアプリ版が“Microsoft ストア”から、それ以外の環境でも動作するデスクトップアプリ版が本ソフトの公式サイトからダウンロード可能。本稿ではストアアプリ版を紹介する。
2020年から小学校でプログラミングが必修となるが、どれを教材にするかで悩んでいる先生やご家族は少なくないだろう。「Scratch」や「Minecraft Hour of Code」といった優れた取り組みはすでにあるものの、誰でもすぐに使いこなせるというものでもないだろう。小学校に入学したばかりの子どもたちでも楽しく、基礎の基礎を学べる教材があれば安心なのではないだろうか。
そこお勧めしたいのが、「プログラミングゼミ」だ。本アプリは公立小学校の1年生から3年生向けに行ったプログラミングの授業を通して生まれた教材だ。現場の先生や、実際に利用した子どもたちの意見を取り入れて開発されており、ビデオチュートリアルも充実している。「Scratch」や「Minecraft」が少し難しく感じてしまうような子どもたちでも、遊びながら自然にプログラミング的思考を身に着けることが可能。かわいいキャラクターや親しみやすいユーザーインターフェイスも魅力と言える。
「プログラミングゼミ」を利用するには、まず自分のニックネーム(アカウント)を登録する。同じ端末に複数のアカウントを登録して使い分けることもできるので、兄弟姉妹がいるのにPCが1台しかない家庭でも大丈夫。アカウントごとに一日の利用時間を設定できるのも、熱中しすぎを心配するご家族にとってはうれしい配慮と言えるだろう。
本アプリには、大きく分けてパズルを解くモードと、自由に作品を制作するモードが備わっている。基本的な操作を学びたい場合は、まずパズルを解くモードにチャレンジしてみるとよいだろう。
パズルモードでは、キャラクターをコマンドで動かしながら、マップ上のケーキをすべて回収するというゲームを通じて基本操作を学ぶことができる。「Scratch」風のブロックを組み合わせる仕組みになっているが、コマンドは上下左右の“あるく”と“ジャンプ”のみというシンプルな仕様だ。行く手を阻むドラゴンを避けながら、できるだけ最短でケーキを集めよう。
操作に慣れてきたら、“あつめよう”画面で“くりかえし”や“じょうけん”、“へんすう”、“入出力”などについて学んでいくとよい。わからない場合は画面右上の“ヒント”ボタンを押すと、わかりやすいビデオチュートリアルを参照することができる。
一方、作品を制作するモードでは、これまでに学んだブロックプログラミングで簡単なアニメーションやゲームを作成することが可能。プリセットされているキャラクター以外にも、カメラで撮影した素材が利用可能となっているので、自由度は比較的高い。
さらに、完成した作品を共有することも可能。自分の作品を友だちに見せたり、友達の作品にアレンジを加えることができる。このシェア機能はアカウントの設定で制限することも可能だ。
ソフトウェア情報
- 「プログラミングゼミ」ストア版
- 【著作権者】
- (株)ディー・エヌ・エー
- 【対応OS】
- Windows 10
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.0.5.0
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