カナダ・トロントの街の西部地区、エトビコで、なんともハチャメチャな騒動が巻き起こっている。

アクセスの悪い公園に、有志が約6万円(550ドル)で作ったDIY階段を撤去。

代わりに、最大で約1700万円(15万ドル)もの巨額を投じて“正規”の階段を建設する、という案が持ち上がっているためだ。
 


 
「予算について聞いたときは、エスカレーターでも設置する気なのかと思いましたよ」と語るのは、アディ・アステルさん。

問題の場所、トム・ライリー講演に設置された“非正規”階段の作り主である、元メカニックの男性だ。

ところで、現物が先にできたのはアステルさん作の階段なのだが、実は市の計画自体は彼が動く前から進んでいた。

アステルさんによると、ある時、トロント市議会議員であるジャスティン・ディ・チャーノ氏に階段設置の件を尋ねたところ、この法外な見積もりの件を教えられたとのこと。

彼はこの金額を聞いた瞬間、立ち上がることを決心したそうだ。

 


アステルさんが作り上げた階段は、その全体が木製作り。

総製作時間はたったの14時間、予算はわずか約6万円(550ドル)しか必要としなかったそうだ。

ここまでならば地域の感動話である。だが先述したように、この階段は行政の側から撤去の要請が度重なって行われている。

実際に処罰されるかはさておき、このままだと法律違反であると追及される可能性もあるという。

ちなみに、この階段を設置されるまで、坂道は獣道同然だった。

 


市議会の方も、このあまりにも高すぎる見積もりには不満を表明。

先のチャーノ議員も「家が半分は建てれる金額じゃないか」といったコメントを発している。

なお、見積もりを担当した職員によると、この金額は別の公園で必要だった予算から算出したもので、実際には、より少額の費用と作業で済む可能性もあるとのこと。

 


ちなみに、実際に公園を利用する地域住民たちの反応はというと、彼らはアステルさんの階段に概ね好意的。

その1人であるエレナ・ゴウラックさんは「この辺は高齢の人も多いし、階段があってとても便利だわ」と語っている。

 
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参照:Facebook(The Morning Show)
参照:Global News/Toronto senior builds stairs to access park for $550 after city’s $65-150K estimate
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)

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