これまでドローンといえば、空を飛ぶ無人機を指す言葉だった。
だがここに、別な方向に目を向けた技術者たちが現れた。
彼らは空ではなく海を、自分たちの作品が向かう、ゴールと定めたのである。
『キールクラブ(KEELCRAB)』と名付けられたこの機種は、完成すれば世界初の水中型ドローンとなる。
その用途は、船舶底部のクリーニング。
日本人には余り馴染みのない話だが、ボートの船底は毎シーズンごとに手入れを行う必要があり、その際には多額の費用と時間、そして手間がかかってしまう。
だが、キールクラブがあれば、そんな問題ともオサラバできるというのだ。
画像出典:YouTube(Keelcrab aeffe ltd)
“クラブ”の使い方は簡単で、電源に繋ぎ船底近くの水辺に落としたら、スイッチをONにするだけ。
そうすると、ドローンは自動的に底に向かってくれるので、後は遠隔操作で掃除を行うだけだ。
キールクラブのキャタピラ部分にはブラシがついており、船底を走らせるだけで汚れを落としてくれるのである。
画像出典:YouTube(Keelcrab aeffe ltd)
キールクラブの開発がスタートしたのは2010年。
最初は水槽用のロボットを参考にしながら、設計を煮詰め、最終的に今の形へ至ったそうだ。
画像出典:YouTube(Keelcrab aeffe ltd)
現在では商品化のため『Indiegogo』でクラウドファンディングを行っている段階だが、そのコンセプトは多くの人に高く評価されたようだ。
その証拠とばかりにすでに資金は、予定額1万5千ユーロの約3.5倍、5万ユーロを超える額が集まっている。
キールクラブ、もしかしたらドローン界隈に新たな道筋を切り開く存在になるのかも?
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参照・画像出典:YouTube(Keelcrab aeffe ltd)
参照:Indiegogo/KEELCRAB SAIL ONE – Underwater Drone For Your Hull
(本記事は上記の報道や情報を参考に執筆しています)
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