HDD交換・SSD交換を加速させたフリーソフト

Easeus Todo Backup イージス トゥードゥー バックアップは、CドライブやWindowsを丸ごとバックアップしたり、HDDからHDD、HDDからSSDへコピー・クローン作成ができるソフトです。

イメージバックアップやHDDコピー・クローン作成ができる 数少ないフリーソフトのひとつです。

状況によって自分で考えて対応していくことも必要なこともあるのでパソコン中級者むけのソフトといえます。

ここでは、Easeus Todo Backupの基本的な使い方を解説しています。

機能

Easeus Todo Backupのダウンロードは下記から。

Easeus Todo Backup

インストール中に My backupsというフォルダをどこに作成するか聞いてきます。イメージバックアップなどの保存先になります。

パーティションが複数ある場合は、Dドライブなどに自動で作成されます。

バックアップは必ず My backupsというフォルダに行うわけではありません。手動でフォルダを作成して指定することができるので、この箇所はあまり深く考える必要はないでしょう。

Easeus Todo Backupを起動します。

アイコン

ホーム画面。

ホーム

Backup バックアップ

データやハードディスク、パーティション、システム(Windows)のバックアップを行うことができます。

この中でも一番使用するのは、System Backup システムバックアップです。

起動に必要なファイルやCドライブのWindows・プログラム・データなど今の状態を丸ごとバックアップすることができます。

XPでシステムバックアップを実行した場合、Cドライブのバックアップが行われます。Vistaや7では、Cドライブの他にシステム回復パーティションやシステム予約済み領域などもCドライブと一緒にバックアップされます。

Vistaや7では、Cドライブの前にあるパーティションも必要なので Cドライブだけ指定されたりはしません。

システムバックアップをクリックすると、Easeus Todo BackUpで自動でシステムの起動に必要なパーティションを指定してくれます。

Recovery リカバリー

上のBackupで、バックアップしたファイル(イメージファイル)から復元を行います。

Recoveryで進むとパソコンが再起動して、バックアップした時点のWindowsに復元されます。

Clone クローン

Cloneには、ハードディスクから新しいハードディスクにそのまま複製することができます。HDD→HDD、HDD→SSDなどが可能です。

この作業により、プログラムやデータをそのまま新しいHDDやSSDにコピー(クローン)できます。

クローン後にHDDやSSDを交換して起動させることができます。

ハードディスク内のパーティション単位でのクローンもできます。例えば CドライブとDドライブがあるハードディスクでは、Cドライブのみを新しいハードディスクに複製するということが可能です。ただしパーティションクローンでは、パーティションの前にあるMBRのコピーなどは行われないので Windowsが起動しないということもあります。

パーティションクローンはやや上級者むけの機能です。

Tools ツールズ

Toolsでは、作成したイメージファイルのチェック、起動ディスクの作成、データ消去などが行えます

一番よく使うのは、起動ディスクの作成(Create bootable disk)です。

Windowsが起動しない場合でも、起動ディスクからイメージバックアップのファイルを指定して 復元を行うことができます。


使い方

それぞれの使い方を実践を交えて紹介しています。

Backup バックアップ

ここでは例として Windows 7のパソコンでハードディスクが2台搭載のパソコンで解説しています。

System Backupを行います。

System Backup

システム起動に必要なパーティションは、Easeus todo backupで自動的に指定されます。色が付いているパーティションがバックアップされるパーティションです。

Windows 7では先頭のパーティションであるシステム予約済み領域とOSのインストールされているパーティションが一番多いと思います。パーティションの部分はクリックすれば解除できますが基本的に扱う必要がありません。

パーティション

Plan name(バックアップ名)とDescription(コメント)も特別に付ける必要はありません。変更したい場合は入力します。デフォルトではPlan nameにバックアップを行う日時、Descriptionは空白です。

Plan nameとDescription

Destination(行き先)はバックアップ先を示しています。

ここでバックアップ先を指定します。もともとDドライブなどがあるパソコンではDドライブにMy Backupsというフォルダがソフトインストール時に作成されているので、Dドライブにバックアップしたい場合は、特に変更する必要はありません。

Cドライブのバックアップなので Cドライブに保存というのはできません。システム以外のパーティションで容量に問題がない領域を指定します。

他の外付けハードディスクや自分でフォルダを作成してバックアップ先を指定する場合は、一番右のフォルダのアイコンをクリックします。

バックアップ先

バックアップ先を変更する場合は、バックアップ先を新たに選びます。Create new folderで新規フォルダの作成もできます。

バックアップ先の指定

準備が整ったら、右下のProceed(続行する)をクリック。

Proceed

バックアップが始まります。バックアップ後に電源を自動で切りたい場合は、下のチェックボックスにチェックを入れます。

チェックボックス

バックアップが終わったら右下に Finishと出ます。クリックしたらバックアップ作業は終わりです。

チェックボックス

バックアップ先のフォルダの中にPlan nameの名前でバックアップされたイメージファイルがあります。拡張子は .PBDというファイルです。

イメージファイル

この中にバックアップしたパーティションイメージがはいっています。ここではCドライブとシステム予約済みのパーティション。

パーティションイメージ

イメージファイルなので、Cドライブを復元するときに使用するのですが、クリックして隠しフォルダ・隠しファイルも含めて中のファイルを見ることもできます。

これらのファイルは削除することはもちろんできないのですが、コピーすることはできます。

パソコンを使っていてファイルはフォルダを間違って削除したとか、壊れてしまったという場合は、イメージファイルの中からファイルやフォルダを単独でコピーして復元することもできるので便利です。

ファイルとフォルダ

システムバックアップは、ドライブのパーティションイメージのバックアップとファイルやフォルダのバックアップ両方を行なっていることになります。

Recovery リカバリー

システムバックアップからリカバリー、復元する場合は、System recoveryを行います。

System recovery

バックアップしているイメージファイルをパソコンで認識できている場合は、過去バックアップしたイメージファイルが表示されます。外付けハードディスクやネットワーク内などにイメージファイルがあり手動で指定する場合は、Browse(参照)をクリックします。復元するイメージファイルを指定したら次へ進みます。

イメージファイルの指定

Image Informationとあるようにここでは、指定しているイメージファイルがどのようなものであるか確認しています。作成日時、作成されたパーティションの状況、どういうハードディスクでイメージバックアップが行われたかなど。確認を終えたら次へ進みます。

確認

Select recovery locationでは、リカバリー先、復元先の場所を選びます。接続されているハードディスクなどが表示されます。

復元先

ここではパソコンの調子が悪くなっていると仮定して、現在のCドライブに復元することにします。ハードディスクをクリックして選びます。復元先のディスクがSSDの場合は、Optimized for SSDにチェックを入れます。

Optimized for SSD

復元先のディスクにパーティションがあったり、データが入っていたりすると当然消えます。確認のメッセージです。

確認のメッセージ

現在使用しているCドライブに対する復元では、Reboot (再起動)が行われます。それ以外のハードディスクに対する復元では基本的に再起動は行われず Windows上で復元が行われます。再起動後はほぼ自動で復元が行われます。

再起動

Clone クローン

ハードディスクからハードディスク、ハードディスクからSSDへのコピーを行う方法です。クローン作成ともいいます。異なる容量のディスク間でのコピーも行うことができます。

ここでは例として500GBのハードディスクから1TBへのハードディスクのコピーを行なっています。

Disk Cloneをクリックします。

ディスククローン

Select the source diskでは、コピー元のディスクを選びます。接続されているハードディスクなどが表示されます。通常はこれは現在システムドライブとして使用しているドライブが多いと思います。

コピー元のディスク

Select destination disk to cloneでは、コピー先のディスクを選びます。コピー先がSSDの場合は、Optimized for SSDにチェックを入れます。

コピー先のディスク

コピーが行われた場合のパーティションレイアウトが表示されます。同じ容量のハードディスクでは、コピー元・コピー先がほぼ同じになります。500GB→1TB、もしくは逆に500GB→120GBなどでは、パーティションの容量に変化が出るので確認します。

パーティションレイアウト

システム予約済み領域がコピー先のディスクによって本来の100MBから大きくなったり小さくなったりしますが、ある程度問題がないようにソフト側で自動的に調整は行われます。他のパーティションも同様です。システム予約済み領域は必ず100MBでないといけないというわけではありません。実際に使用されている容量は30MB~50MBなので、80MB~120MBで調整されることが多く、手動で行う場合もこれぐらいが適切です。

またここでは未割り当ての領域も作成されています。

未割り当て領域

パーティションをクリックして、※印のようなものが出ればマウスをドラッグしてパーティションを左右に移動できます。

パーティションの移動

パーティションの端にマウスを合わせこのマークが出れば、マウスでドラッグしてパーティションを左右に縮小・拡大できます。

縮小と拡大

パーティションレイアウトを間違ったら Backで戻って再度何回でもやり直しはできます。またパーティションの作成やレイアウト変更はOS上でもできるのでここで必ず行わなければならないというわけではありません。

ここではCドライブを拡張して未割り当ての領域をなくしました。レイアウト調整が終わったら Proceed。

Cドライブの拡張

コピーが開始されます。コピー後に電源を自動でOFFにしたい場合は、左下のボックスにチェックを入れます。

コピー開始

右下に Finishが出ればコピーは終わりです。あとはハードディスクの交換をしてコピーしたハードディスクでパソコンを起動します。

Finish

コピーしたハードディスクで起動させたところです。ディスクの管理で見ることができます。ここでは、コピー元HDD(上 ディスク0)とコピー先HDD(下 ディスク1)。

ディスクの管理

ディスククローンでは、同じ容量のハードディスクやSSD間では、特に難しいことはありません。パーティションレイアウトを変更する必要もないと思います。

容量が小さいものから大きいもの、大きいものから小さいものへのコピーでは、レイアウトが大きく変わることがあるので手動でパーティションレイアウトを変更するということもあります。

ただパーティションレイアウトは基本的には、Easeus Todo Backupで適切に調整してくれることが多いようです。

起動ディスクの作成と使い方

起動ディスクを作成しておくと、Windowsが起動しないという時でも、Easeus todo backupを使用することができます。

Windowsが起動している状態では、Windows上で復元作業を行うことができますが、Windowsが起動しないときは操作ができません。こうした不測の事態に備えるためにも予め起動ディスクは作成しておいたほうがいいでしょう。

Create bootalbe diskから作成します。

起動ディスク作成

CD/DVDを選択して空きのCDを入れます。

CD

作成が始まります。

作成中

右下にFinishと出たら作成は終わりです。

終わり

CDで起動させるとメニューが表示されます。Easeus todo backupを選択して Enter。

作成中

Easeus todo backupのバックアップ、リカバリー、クローン作成などの機能が使用できます。

終わり


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