いやー、すごいことが起きてますね。
現在進行形でこの数日でBitcoin Cash(BCH)の価格が数倍に爆上がりし、ハッシュレートでは現時点でBTCのハッシュレートを逆転しています。
結構前からSegWit2xのシナリオに関わらずビッグブロッカーはBCHに移っていくというシナリオをこのブログや、ビットコイナー反省会 でもしており、この動き自体はある程度事態を把握している人たちであればそこまでこの動きは予想の範囲内と思いますが、ハッシュレートの逆転も含め想定していたより一気に来たような印象です。同時にBTCは価格的にもハッシュレート的にも厳しい状態になってます。
SegWit2x中止後、今回の一連の騒動はどのような意義があるのか、そして今のBCHの価格上昇(とBTCの下落)の理由とハードフォークや企業の動きなど短中期的にはどのようなことが想定されるかは、ビットコイン研究所のサロンの方で昨日レポートし、今もアップデートや質問に回答してます。あと数日はBitcoin Cashのハードフォークもあったりバタバタ動きがありそうなので、自分も注視してます。より細かい話を知りたい方はそちらをどうぞ。
さて、こちらのブログでは今回の一連のBCHの動きに関してどのように感じているかを共有します。(というか気づいたらBCC/BCHの表記がBCHで大体雰囲気のコンセンサスができたようなので、今後はBCHで統一します)
個人的には、SegWit2xが回避されてよかったと思っていたら今度はいきなりBCHへのハッシュレート移行やハードフォークなどが予定されており、中々落ち着かないもんだな、と(もう慣れ切っている…)ちょっと消耗している感もありますが、今回の動きは予想の範囲内ですし、避けられないのかなと考えています。
2xが中止になったことで、少なくとも当面のBTC上でのオンチェーン送金手数料は比較的高い水準が維持されることは間違いなく(今も攻撃されている可能性も含め、Mempoolがかなり肥大化してます)、数日の短期的な投機筋の動きよりむしろ重要なのは、中期的に高騰する手数料に耐えられなくなった企業がBCHに移行する動きだととらえています。同じような動きはBTCからEthereumへの移行でも見られましたが、Ethereumも決してここしばらくは手数料が激安というわけでもなく、今までEthereumに流れていた企業がBCHに流れたり、BTCとBCH両方をサポートする動きはまあ想像に難くないです。
というわけで前からある程度言っていた通り短中期的にはBCHへの追い風が来ていると考えています。短絡的に煽ったり、BTCやコアなどを攻撃したりするのは正直どうかと思いますが(Jihanも何かそんなようなことを言ってましたねw)、BTC視点からみるとこれは確かに中々の脅威だと思います。同じマイニングアルゴリズムを使用しているため、BCHの躍進はそのままBTCのセキュリティーの低下や承認時間の遅れ、それによるさらなるトランザクション手数料の増加なども意味します。
ただ個人的には最近はこれも含め「もうこうならざるを得ない」と考えているというか、フォークをする自由があり、今後もビットコインからフォークしたコインが複数出て競争しあうみたいな状況を考えると、自由市場で競争し、お互いに変なことをやらないようにある種の抑止力になるというところもあるので、フォークを含む拡大ビットコインエコシステムで考えれば別に必ずしも悪いことではないのかな、という考えを最近持っています。先日ビットコイナー反省会に来てくれたビヨンドブロックチェーンの斎藤さんも、「最近はフォークはポジティブにとらえるようにしている」という発言をしており、意図も含め自分も共感できる部分が多かったです。
というわけで自分は出来るだけニュートラルな視点で見れるように意識しつつ後数日は特にこの状況を細かめにウォッチしようと思っています。ちなみに自分は8月のフォークでもらったBCHも特に何もせずにHodlしてるので(基本Hodler笑)、別にBitcoin Cashが上がったところで少なくとも経済的な損失があるわけでも、何かポジショントークをしようとしているわけでもないので悪しからず笑