APEC 閣僚会議が声明「保護主義に対抗」

APEC 閣僚会議が声明「保護主義に対抗」
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9日閉幕したAPEC=アジア太平洋経済協力会議の閣僚会議は、異例となる閉幕後の調整の結果、保護主義への対抗などを盛り込んだ閣僚声明を発表しました。
APECの閣僚会議は、当初、日本時間の8日夜に閣僚声明を発表して閉幕する予定でしたが、声明の調整が難航したため日程を延長して、9日に閉幕したあとも声明の内容の調整が続く異例の事態になっていました。

その後の調整の結果、閣僚声明は閉幕から2日遅れて、日本時間の11日未明に発表されました。声明には、あらゆる不公正な貿易慣行を含む保護主義に対抗する姿勢を打ち出すとともに、新規の保護主義を導入しないことを意味する「スタンドスティル」という文言を盛り込んでいます。

一方で、去年の閣僚声明には盛り込まれた「多角的な」貿易体制の強化という文言はなく、2国間の貿易協定を重視する姿勢を鮮明にしているアメリカの主張を反映したものと見られます。

APECは11日、首脳会議の討議の成果を首脳宣言として採択することになっていますが、自由貿易をめぐって立場に違いがある中、連携して強いメッセージを打ち出せるかが焦点となります。

APEC 閣僚会議が声明「保護主義に対抗」

9日閉幕したAPEC=アジア太平洋経済協力会議の閣僚会議は、異例となる閉幕後の調整の結果、保護主義への対抗などを盛り込んだ閣僚声明を発表しました。

APECの閣僚会議は、当初、日本時間の8日夜に閣僚声明を発表して閉幕する予定でしたが、声明の調整が難航したため日程を延長して、9日に閉幕したあとも声明の内容の調整が続く異例の事態になっていました。

その後の調整の結果、閣僚声明は閉幕から2日遅れて、日本時間の11日未明に発表されました。声明には、あらゆる不公正な貿易慣行を含む保護主義に対抗する姿勢を打ち出すとともに、新規の保護主義を導入しないことを意味する「スタンドスティル」という文言を盛り込んでいます。

一方で、去年の閣僚声明には盛り込まれた「多角的な」貿易体制の強化という文言はなく、2国間の貿易協定を重視する姿勢を鮮明にしているアメリカの主張を反映したものと見られます。

APECは11日、首脳会議の討議の成果を首脳宣言として採択することになっていますが、自由貿易をめぐって立場に違いがある中、連携して強いメッセージを打ち出せるかが焦点となります。