のん、片渕須直らが「この世界の片隅に」1周年に歓喜!ロング版の製作も正式発表

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「この世界の片隅に」公開1周年を記念した舞台挨拶の様子。

「この世界の片隅に」公開1周年を記念した舞台挨拶の様子。

本日11月12日、「この世界の片隅に」の公開1周年を記念した舞台挨拶が東京・テアトル新宿で行われ、監督の片渕須直、すず役を務めたのんが登壇した。

2016年11月12日に封切られた本作。「片渕さん!」「のんちゃん!」という歓声を浴びながら2人はステージに上がり、片渕は「いろんな国の方にまで、タンポポの綿毛のように届いているんだなあという実感を噛み締めながら、今日で366日目です。これがまだまだ続くことを願っています」と、のんは「皆様と同じ気持ちで映画を思うことができました。ここまで1年やって来れて、すごく気持ちが高ぶっています」と喜びの声を上げる。

続いて、のんは公開初日に同館で実施された舞台挨拶を振り返り、「素晴らしい作品が誕生した! 大切に届けないと!と使命感みたいなものを抱きながら初日に参加したんです」と緊張の面持ちで語る。日本各地の劇場へ足を運んだ片渕は、観客との対話を思い出しながら「それぞれの家族の思い出が、この映画で描かれていることのちょっと外側にあるんだなとたくさん教えていただきました」としみじみと話す。

イベント中盤には、黒村径子役の尾身美詞と白木リン役の岩井七世が、祝福に駆け付けた。尾身は「日本中の人たちが、この作品を自分自身のこととして感じて、ずっと愛してくださっている。それが世界に広がっているんだなと幸せに思っています」と、岩井は「この映画がたくさんの人たちと出会うきっかけになりました。奇跡のようだなと思います」とコメントする。さらにプロデューサーの真木太郎が壇上で「巷でささやかれているロングバージョン。時期は確定していませんが、皆さんにお見せできることになりました!」と正式発表を行った際には、会場が割れんばかりの拍手に包まれた。片渕は「これから作ります。またみんなに参加してもらわないと!」と述べ、その言葉を受けてキャストたちは笑顔を見せた。

最後に、のんは「1周年のお祝いにお集まりいただきありがとうございました! 長いような短いような、不思議な気持ちです。まだまだ、続いていくような気がして。ロングバージョンも正式発表されたということで、また皆さんと結集して作っていくんだな、がんばらなければと気合が入りました。皆さん、また制作者の一員のように宣伝お願いします!」と、片渕は「まだまだ上映があちこちで続くといいな。これからもすずさんに会いに映画館へ来ていただけるとうれしいです」と満席の会場を見渡しながらファンに呼びかける。そして登壇者1人ひとりに来場者から温かな拍手が送られ、大盛況のうちにイベントは終了した。

この世界の片隅に

(C) PIA

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