【長崎】高田社長「夢はどんどん階段を上って前へと続いていきますよ」昇格あいさつ全文
◆明治安田生命J2リーグ 第41節 長崎3―1讃岐(11日・トランスコスモススタジアム長崎)
J2長崎が讃岐を3―1で下し、初のJ1昇格を果たした。
試合後に行われたセレモニーでは、大歓声を浴びながらジャパネットたかた創業者で今年4月から長崎の社長に就任した高田明氏(69)が登壇。約5分にわたってスピーチを行い、感謝の言葉を述べた。コメント全文は以下の通り。
みなさん、ついに夢が実現しました。おめでとうございます。今日のJ1をかけた試合、監督と選手が本当に頑張ってくれました。
そしてこの勝利は、監督や選手だけでなく、ここにいらっしゃるサポーターの皆さん、今日用事があって来られなかったサポーターの皆さん、そして長崎県民の皆さん、このチームを支えて下さっているスポンサーの皆さん、行政の皆さん、新しくなったV・ファーレンの社員の皆さん、ボランティアの皆さん。数の限りがないぐらい、たくさんの皆さんの力の結晶が、今日のJ1昇格をもたらしたと思います。皆さんにこのようにステキな場所に立たせてもらいますことを、心より御礼申し上げます。
私は社長になってまだ半年ちょっとですが、振り返れば、チームが出来上がって十数年。この歴史的瞬間には、長らくたくさんの皆さまの力を得ている。このことを忘れないようにしましょう。何事も1人の力ではできません。先人の努力、そしてここにいる皆さまの努力、全ての皆さまの成果であることを大事にしましょう。
さあ、もう切り替えましょう。あすからは次の試合、そしてJ1に上がったらどんなクラブにしていくか。夢はどんどんと階段を上って、前へ前へと続いていきますよ。一生懸命、長崎の夢実現のためにがんばっていくという決意を皆様にお伝えしたい。
取材で50回ぐらい聞かれました。どうしてこんなに強くなり、このようなことが実現しているのでしょうかと。人は頑張れば思い通りの人になるという皆さんの思いが夢を実現したのです。
長くなりますからこのへんにしますけども…もう少し語っていいですか(笑い)。やはりスポーツは素晴らしい。この長崎という地は、広島とともに原爆を落とされた地。これは平和について世界で唯一、語ることができるクラブだと思うわけでございます。長崎の力を、V・ファーレンを通して世界に平和を伝えていく役割をこのチームに持っていこうではありませんか。
「本当に今日はありがとうございました。お願いがひとつありますのは、帰りが大変に混雑します。気をつけてお家に帰って下さるようにお願い申し上げます。そしてカマタマーレ讃岐の皆さまにも心より御礼を申し上げて、あいさつにかえさせて頂きます。本当におめでとーう!」
◆高田 明(たかた・あきら) 1948年11月3日、長崎・平戸市生まれ。69歳。大阪経済大卒業後の71年に「阪村機械製作所」入社。74年に「有限会社カメラのたかた」入社。86年に分離独立し「株式会社たかた」設立。94年にテレビショッピングを開始。99年に社名を「株式会社ジャパネットたかた」へ変更し、24時間放送の独自チャンネルを開始。2015年に長男・旭人氏に社長を引き継いで退任し「株式会社AandLive」設立。17年4月、長崎の社長に就任。