連続テレビ小説 わろてんか(35)「ふたりの夢の寄席」[解][字][デ][再] 2017.11.10

1011月 - による admin - 0 - 未分類

(藤吉)この寄席は俺らのもんや。
誰にも渡さへん。
よ〜し!これが俺らの夢の寄席や!
(啄子)あきまへん。
わては寄席なんて認めまへん。
あ〜痛っ。
とにかくいっぺん小屋を見てほしいんや。
そもそも寄席を始めるお金なんてどこにありますんや!毎日の売り上げからちょっとずつ払うていくて亀井さんも納得してくれたんや。
お母ちゃん頼む!
(てん)お願いします。
わては見に行かへんで。
もう…子どもの頃あんたを寄席に連れていったのが大きな間違いやった。
お父さんを捜し回った時の話か。
そうや。
もう歩き疲れて親子で川にでも飛び込んだろか思うた時あんたが寄席のちょうちん見て…。
お母ちゃんあれ見たい!あれ見たい!あれ見たい!あそこで道を誤ったんや。
あれさえ…あれさえなかったら。
あ〜痛…。
ごりょんさん!アタタタタ。
もう痛うないんやろお母ちゃん。
ばれてるで。
・「出かける時の忘れ物」・「ひょいとつかむハンカチのように」・「心の中にすべり込む」・「いちばんちいさな魔法」・「泣いたり笑ったり」・「今日も歩き出す」・「ありがとうと言いたいあなたのために」・「ごめんねと言えないあなたのために」・「パレードはまわり続けてる」お母ちゃんを納得させるんは難しいな。
そうどすなぁ。
せっかく亀井さんが小屋譲ってくれるって言わはったのに。
うん。
(万丈目)聞いたでボン!は?おお…おお…。
(キース)すごいやないか!
(アサリ)わいははなっからやると思うとったで!は?
(岩さん)その小屋わしも出れるんかな?
(歌子)うちの人も出してもらえるんやろか?ボンが席主なんやで!
(拍手と歓声)あいや…そやけどそやけどお母ちゃんが…。
(ため息)よっしゃ!俺らに任しとけ。
は?へ?俺らでごりょんさんを説得したるわ。
な!は!?お邪魔しまっせ〜。
え?ねえさんまさかとっくに治って…。
腰痛いふりして俺らをこき使うてたんか?ようよう動けるようになってきましたんや。
ホンマか!?嘘に決まってるやないか。
嘘やない!明日からまた振り売りやるつもりで体ならしてたんや。
まあどっちでもええけど。
藤吉の寄席認めたってえな。
藤吉郎!藤吉郎とおてんちゃんやったらきっとうまい事いく。
そや。
ぜぜこがジャブジャブや。
長屋のみんなで応援する。
せやから…。
あ〜。
(2人)だんまりかい!あんたな息子がせっかく夢かなえようとしてるんや。
親やったら藤吉の幸せ考えたりぃや。
あ〜。
(2人)だんまりかい!お母ちゃんおやすみ。
おやすみやす。
ずっとだんまりやな。
あれからひと言も口聞いてくれはらしまへん。
俺らで寄席を勝手にやる事はできる。
そやけどやっぱりお母ちゃんに認めてもらわな。
・分かってます。
諦めんと説得しましょ。
・うん。
藤吉はん!藤吉はん!起きとくれやす!はい。
ごりょんさんがいてはらしまへん。
へ?ここ…。
お母ちゃん?お母ちゃん?お母ちゃん!あれ?開いてるな。
お母ちゃん?そうや…やっぱりここや。
ここに座ったんや。
どないしはったんですか?大丈夫か?お母ちゃん。
藤吉郎と初めて来た寄席や。
ここがお母ちゃんと来た…?
(笑い声)藤吉郎さんがここを気に入ったんはそやからなんや。
ああ…。
そやお母ちゃんあん時川に飛び込んで死のう思うてた言うたな。
俺あん時もお母ちゃんにわろてほしいてお母ちゃん引っ張ってここに連れてきたんや。
そうか。
そん時はわても疲れ果てて…。
ホーホケキョ!お母ちゃん覚えてるか?ホーホケキョ!ホーホケキョ!ホーホケキョ!ホーホケキョ!暗い顔したお母ちゃんを元気づけたい。
その一心やった。
ホーホケキョ!ホーホケキョ!ホーホケキョ!
(笑い声)わろた…お母ちゃんが俺の芸でわろた。
わろてやったんや。
あのころは生きるのに必死で気が付かへんかったけど…。
あんたの芸で助けられた事もあったんかもしれんなぁ。
寄席やるんやったらお金が取れる芸人集めなあきまへんで。
ちゃんと儲けとくれやす。
お母ちゃんええんか?しゃあないやろ。
あんたには寄席しかなさそや。
(2人)あっ…。
こっからがホンマの試練や。
あんじょう気張りや。
ああ。
はい。
親孝行のためにも頑張らなあきまへんな。
ああ。
望むところや。
(物音)わしの小屋で何しとるんじゃ。
えっ…。
い…いやこの小屋は俺らのもんです。
亀井さんそうですよね?ハッハッハッハッハッハッハッハッ…!お前みたいなど素人にな席主は務まらん!どういう事どす?
(亀井)すまんがあんたらになこの小屋譲る事はできんようになった。
あれはどなたさんで?寺ギンさんや。
寺ギン?元は坊主やったんやけどもこの世界に飛び込んできて大成功して今をときめく太夫元や。
太夫元?ああ…芸人を寄席に送り込む芸人の元締めや。
この小屋欲しい言うてなポ〜ンと500円出す言うてきよったんや。
(2人)500円!?ああ。
あんたらいっぺんに払えんやろ?わしもな借金返さないかんしなぁ。
残念や。
あんたらでは勝負にならんわ。
そこをなんとかしてもらえへんのですやろか。
う〜んまあ先約はあんたらや。
寺ギンさんより先に500円持ってきてくれたら小屋あんたらに渡そう。
いつまでに?向こうは3日後に払う言うとったな。
500円とは今のお金でおよそ500万円。
一体どうするのでしょうか。
あさってまでに500円なんて金どこ掘ったって出てけえへん。
(ため息)万策尽きたな。
いいえ一つだけ手が残っていました。
あら?こんな朝はよからどないしたんや?え?てんは500円を用意するためにある決意をしていました。
2017/11/10(金) 12:45〜13:00
NHK総合1・神戸
連続テレビ小説 わろてんか(35)「ふたりの夢の寄席」[解][字][デ][再]

てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)はやっと寄席を譲ってもらえることになった。だが寄席を開業するには、啄子(鈴木京香)の説得という難題が残っていた。

詳細情報
番組内容
てん(葵わかな)と藤吉(松坂桃李)は待望の寄席を亀井(内場勝則)から譲ってもらえる約束を取り付け喜んだが、最後の難関・啄子(鈴木京香)の説得が残っていた。キース(大野拓朗)とアサリ(前野朋哉)が啄子に寄席開業を認めさせると説得を買って出るが、まったく歯が立たない。てんと藤吉は早朝家を出たままの啄子を心配して町を探すと、藤吉が買おうとしている亀井の寄席の客席で立ち尽くす啄子を発見して驚く。
出演者
【出演】葵わかな,松坂桃李,大野拓朗,前野朋哉,兵動大樹,内場勝則,藤井隆,鈴木京香
原作・脚本
【作】吉田智子

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
2/0モード(ステレオ)
日本語(解説)
サンプリングレート : 48kHz

OriginalNetworkID:32080(0x7D50)
TransportStreamID:32080(0x7D50)
ServiceID:43008(0xA800)
EventID:34934(0x8876)