Web小説家に”なった”! ~ゼロから始めて三週間で小説家になる方法~

オンライン会場パート1 「タイトルとあらすじの裏側」

エピソードの総文字数=11,548文字

11/9(木) 21時開始

好評を博した『WEB小説家になる方法』座談会
その内容を実践した結果、拙作『異世界の果てで開拓ごはん! ~座敷わらしと目指す快適スローライフ~』が11/10に発売となります。

これについて実践した時に気付いたことなどの振り返りから、実際に書籍化打診が来たあとの振る舞い、そして長く作家業を続ける為についてなどの前回語りきれなかった内容を、新木伸先生と架神恭介先生を招いてお話していきたいと思います。

※本座談会は『WEB作家でプロになる! ①書籍化の方程式』『WEB作家でプロになる! ②パッケで9割の法則』の内容を前提にお話が進められます。
Web小説家を目指す以外でも大変創作の参考になりますので、是非ご一読下さい。
2017/11/02 15:49
それではみなさんこんばんは!
司会の滝口です!
新木先生と架神先生をお招きして、本日は前回の座談会のフォローと作家としての心得などをお聞きしていきたいと思います!
2017/11/09 20:58
今日は主に前回の座談会のフォローとして、私が実施した内容や、前回の補足などをメインとお話させて頂ければと思います!
また明日明後日と引き続き、書籍化打診を受けたときのお話や、長期連載に向けてのお話をさせて頂きたい……と考えております!
2017/11/09 21:01
こんにちは、架神恭介です!


架神恭介クリエイターページ


滝口さんの昔からの知り合い&出版社から打診が来た際に新木先生を紹介した流れでお呼ばれしました!

今日はなんか偉そうなことを言おうと思います!

よろしくお願いします!!!

2017/11/09 21:00
ども。新木です。
前回の座談会を見て、三週間で小説家デビューした滝口さんに、「戦果報告の座談会やるから来いやー」と、呼ばれてきました。
2017/11/09 21:04
今日はよろしくお願いします!
その節はお二方共に大変お世話になりました。

架神先生には宗教書などの数多くの一般書籍関連の経験から、新木先生からはなろうやライトノベル連載の経験から、たくさん情報を引き出したい!
そう考えております!
2017/11/09 21:03
お二方とも自己紹介のほどどうぞ!
2017/11/09 21:06

あ、そうだ。
滝口さん。


まずは


デビューおめでとうございます!

2017/11/09 21:06
はっ!
ありがとうございます! 恐縮です!

デビュー作である開拓ごはんは、明日11/10発売です!(宣伝)
2017/11/09 21:07
おめでとーーー!!!!


ここからが修羅の世界だ……!!!!

2017/11/09 21:07
な、なんだってー!? >修羅の世界
2017/11/09 21:07
そ、それではとりあえず、まずはざっくり私の方からデビューまでの経緯を説明したいと思います!
2017/11/09 21:08
えーと、新木伸です。
キャラクター小説家やってます。業界歴は無駄に長いので、いろいろ余計な知恵がついてます。怖い話とか怖い話とか怖い話とか。
ずっとラノベの最前線でやってましたが、2015年頃から、WEB小説界に飛びこみまして、いまはWEB連載→書籍化、という流れをメインにお仕事してます。
代表作は「GJ部」とか「星くず英雄伝」とか「英雄教室」とかです。代表作を塗り替えてゆくのが趣味です。
2017/11/09 21:07

>修羅の世界

ああ、それ言う言う。よく言う。
出版社の授賞パーティに行くと、その年デビューの新人さんに、「スタート地点に立っただけだからね。ここからフルマラソンが始まるからね」と言う言う。毎年言う。


ていうか。滝口さん。次の連載まだですか?

2017/11/09 21:10
前回の座談会と並行して分析を開始
・終了翌日から連載開始(ストック3話ほど)
・2週間後、ツイッターで宣伝したところ日刊ランキングに入る。
・三日ぐらいで日刊1位。1週間後、週間1位を取り書籍化打診を受ける。
・そこで架神先生に打診内容を相談。新木先生を紹介してもらい、相談をする。
・打診から一ヶ月ぐらいで数社から更に打診が……!

こんな流れでした!
2017/11/09 21:09
架神恭介です。


基本的には文章書きですが、小説よりも人文系一般書での評価が高いです。

でも、小説も書きます。

代表作は『戦闘破壊学園ダンゲロス』『よいこの君主論』『仁義なきキリスト教史』などです。


それ以外にもゲームを作ったり、サロンを運営したりと色々やっています。

2017/11/09 21:08
>次の連載まだですか?

ぐふっ……。
後述しますが実は一回連載を開始したのですが、失敗した連載が一つあります……。
それについてはおいおい……。

また新たな連載はまだノープランではありますが近々始めたいところです。
2017/11/09 21:12
この経緯から何を言いたいかというと、誰でも一ヶ月ほどでデビューまでの道が開けるということです!
私はそれまでなろうは見たことなかったので!
というわけで、これを皆さんも是非挑戦してみましょう!
2017/11/09 21:14
しかし、なろうは本当に話が早いなぁ……。


ちなみに、おれは9月くらい?にインド哲学系の書籍の執筆打診が来て、ここまでずっと基礎調査中です。

担当編集と一緒に大学教授の下を渡り歩いて、コネを作ったり話を聞いたりしてます。

「この本が本当に作れるのかどうか」を調べるために……!


先が…………長い…………っ!!!

2017/11/09 21:14
一応補足いたしますと、前回の座談会で言われた内容……
・連載感覚
・設定やストーリーの進め方で守るべきところ
・分析方法

……などは、書かれてある通りに実施しております!
詳しくはAmazonのkindleにある電子書籍を読もう!
2017/11/09 21:15

>失敗した連載


それは失敗じゃないですよ。必要経費といいます。
4回新連載をして、1本書籍化するのが、適正比率と考えます。
よって、あと2本、書籍化に届かず打ち切りとなるシリーズをこしらえましょう。可及的速やかに仕掛けて乙る方法を考えるべし。

2017/11/09 21:15
前回の座談会はこちらですね。


WEB作家でプロになる!: ①書籍化の方程式 (トークメーカー新書)


スーパーハードボイルドな内容ながらも、実際に! 効果が……出た!!!

それはここにいる滝口流が証明している……。

2017/11/09 21:17

>ヒット率


 僕も長いことラノベ作家やっていますが、生涯打率は二割五分なんですよね。
 はじめたシリーズの4作品に3つは、巻数が伸びずに打ち切り。

2017/11/09 21:17
>インド哲学
な、長い……。たしかにモチベなどの意味でも大変そうです。

>可及的速やかに仕掛けて
ひええ。頑張ります……!
2017/11/09 21:17

「思い立って3週間でプロになった!」


 これが前回の座談会の成果ですよねー。
 うん。プロになるのに、3週間以上の時間は、まったくもって必要ない。

2017/11/09 21:19
と、「前回のを見てね」だけでは芸がないので……

私の分析例を紹介します!
というのも、今回やってみた感想として「分析めっちゃ重要!!」というのが身にしみてわかったからです。
2017/11/09 21:11
・速度重視で月刊上位10作品を友達と手分けして分析
・タイトル、あらすじ、含まれる要素、展開、見どころ、ウケていそうな所etc……

ということをこんなふうにやっていました。
※これは当時使っていたデータを公開用に多少加工した一部です。実際はこの5倍ぐらいはあるよ。

グーグルスプレッドシートを使って友人と分析結果を共有し、対策を組み立てたんですね。
こうして開拓ごはんのアイデアは作りました。
2017/11/09 21:20
>3週間以上の時間は、まったくもって必要ない
そうです!
そして逆に、分析の鮮度も重要。
一ヶ月以上も時間をかけては遅い!
2017/11/09 21:22

WEB小説の業界のスピーディーさは、本当にありがたい。


伝統ラノベ業界で仕事をしていると――。
まず、企画書を書き、編集さんに渡して、返事もらうまでに早くて3週間ぐらいはかかって、「いい感触ですね」となったら、次は詳細プロットだの、キャラ表だの、そんなものを書いて渡して……と、段取りがたくさん待ち構えていて。部内の出版会議もありますし。


 なんだかんだで、正式にGOサインが出るまで、3ヶ月なんて普通にかかりますが。


 WEB小説であれば、思ったったらすぐに連載をスタートして、3週間で結果が出ますよね。
 ぜんぜんポイント伸びなくて、自主「打ち切り」にするか。
 あるいはどこからかオファーが来ているか。

2017/11/09 21:23
> グーグルスプレッドシートを使って友人と分析結果を共有し、対策を組み立てた


たっきー……努力してんな……!

えらいな……お前!


2017/11/09 21:23

>鮮度


現在ブームの後追いだと、1ヶ月じゃもう手遅れですよね。
1週間ぐらいでやってる人もいますよ。


僕自身の戦略は、「いま」の後追いではなくて、「いまの延長=次に主流になりそうなもの」を狙う方向なので、もうすこし長い期間もちますが。それでも3ヶ月か半年かなぁ。

2017/11/09 21:23
>自主「打ち切り」に
そうなんですよね。

正直、私の開拓ごはんも2週間は「鳴かず飛ばす」だったので、打ち切りにしようと思っていました。
そこで最後に「もうこれがダメなら打ち切ろう」と思ってツイッターで宣伝したところ、フォロワーの方が読んでくれて「面白い!」と言ってくれたんですよね。
それから日刊ランキングに入り、あれよあれよと週間一位を獲得しました。

思えば読んでくれた人も、架神さんも、むかしゲームをやってたところの縁でもあるので、人の縁というのは重要なものです……。
2017/11/09 21:25

>未来予測


 未来にくるものを予測する方法。


https://docs.google.com/spreadsheets/d/1xq6HWCk3IBO5Cy-EQjzpjpbZ7qmJ_LAr0nb1ad2Zz7Y/edit?usp=sharing


 このスプレッドシートを、2枚、取るんですよ。
 1枚は3~6ヶ月の過去。1枚は現在。
 んで、過去と現在のあいだに直線を引けば、変化の方向の先にあるものが判明するという。

2017/11/09 21:25
>えらいな
ありがとうございます……! ちなみに強力してくれたのは「モヒカンの社長」なので、実質あのユニオンでの攻略と言っても過言ではない……!

>「いまの延長」

ここは狙っていきたいところですが、ここの何か感覚やテクニックのようなものはあるのでしょうか?

架神先生・新木先生両名に聞きたいところなんですが、「これは行ける!」と確信というか、予感というか、「やってみよう!」と思える明確なラインのようなものはあるのでしょうか?
2017/11/09 21:28
最初、鳴かず飛ばずだったのか。

タイトルやあらすじを変えたりとかも色々やってたんだよね?

ランキングに入った主要因は、最終的にはそれらではなく、「誰かが実際に読んだ」になったの?

2017/11/09 21:28
質問する前に答えられていた……!
これが未来予測……!
2017/11/09 21:30
>新木先生
な、なるほどー!
そうやって「軌跡」から先を予測するんですね!
ちなみにこれは開拓ごはん開始時(約半年前)のものなので、役立てられる人は自由に使ってください。
2017/11/09 21:31
> 架神先生・新木先生両名に聞きたいところなんですが、「これは行ける!」と確信というか、予感というか、「やってみよう!」と思える明確なラインのようなものはあるのでしょうか?


これはおれの意見は参考にしない方がいい……。

おれの場合は基本的には「やりたい」しかないんだ。

その結果、売れたり、売れなかったり、その先のことはよく分からない……。

2017/11/09 21:30

>急浮上の理由


 それ、本当にツイッターの宣伝なんでしょうか?
 僕、そこについては懐疑的なんですよね。


 日間の20位あたりに入るには、500ポイントくらいは必要で、それには200人くらいがブクマしてくれないとだめなんですよね。


 日間300位入りするための60ポイントはツイッター経由だとしても、表紙まで届いた原動力のほうは、タイトルとあらすじの変更のほうが大きいんじゃないかなぁ?

2017/11/09 21:13
(しかし…………相変わらずなろう作家の方法論はすごいな……ショックを受けるぜ……)
2017/11/09 21:33
>タイトルやあらすじ
やりましたやりました!
タイトル変更履歴の一部です!

霊感貴族の妖怪スローライフ作戦 ~王都を見返す領地開拓~
異世界スローライフ/妖怪ライフハック
異世界+妖怪=内政チートの召喚術士
荒廃世界の妖怪召喚士 ~開拓・発展・交易・ごはん~
荒廃世界でヨーカイ召喚 ~開拓・発展・交易・ごはん!~
荒廃世界の妖怪サモン・ブック ~開拓・発展・交易・ごはん!~
異世界✕妖怪=開拓+ごはん ~荒廃世界の召喚術士~
荒廃世界の召喚術士 ~座敷わらしと開拓ごはん!~
座敷わらしと開拓ごはん!~荒廃世界に幸運振りまくニコニコ都市計画~

+10個ぐらいは大なり小なり試しております。
あらすじも同じぐらいいろいろ変えてみましたが、日刊300に上がるまでは「PVは上がりも下がりもしない」という状態でした。

2017/11/09 21:35
>「やりたい」しかない
「やりたい」となる部分でもラインを聞いてみたいところですが、でもここは完全に感覚的なところかもしれませんね……。

>原動力は
そうかもしれないです。
タイトルとあらすじは基本的に、日刊に上がったころがちょうど(「座敷わらしと開拓ごはん!」)良かったのはあるかもしれません。
2017/11/09 21:37

>イケる手応え


 読者が喜んでるビジョンが見えるかどうかですね。


 僕はエンタメっていうものは、「読者の不自由を解消する」ものだと思っているので……。
 その話を目にしたとき、「そう! 俺はそうだったんだよ! よく書いてくれた!」と喜ぶ読者を(どれだけの数)想定できるかってのが、「イケる」手応えの指標になってます。


 ちなみにここ「目にした」であって、「読んだ」ではないことに注意。


WEB作家でプロになる!: ②パッケで9割の法則 (トークメーカー新書)


 ――にもありますが。


 WEB小説の場合、「タイトルとあらすじ」が「全て」なんですよね。


 タイトルとあらすじで、「そう! 俺たちはそこに不自由していた!」という人たちが、大勢幻視できるかどうか。
 そこが判断基準です。

2017/11/09 21:39
ワーォ…やってるねぇ…。


こうしてみると「ごはん」というタームが飛び抜けて強い気がする。

2017/11/09 21:38
あと試した内容として、「投稿時間」もあります。
全20回程度、朝昼晩、日によってピークタイムから10分や端数の分(2分とか8分とか)ずらす……など、いろいろやってみました。

ただそれによって上下する数は、日刊ランキングに乗っていない状態だと数十アクセス程度で、その量で一日に増える点数が2点~6点程度(ブクマ3人とか)なので、日刊に入るきっかけには繋がらなかったかなとは思います。
2017/11/09 21:39

>タイトル改変史


>>霊感貴族の妖怪スローライフ作戦 ~王都を見返す領地開拓~
>>異世界スローライフ/妖怪ライフハック
>>異世界+妖怪=内政チートの召喚術士
>>荒廃世界の妖怪召喚士 ~開拓・発展・交易・ごはん~
>>荒廃世界でヨーカイ召喚 ~開拓・発展・交易・ごはん!~
>>荒廃世界の妖怪サモン・ブック ~開拓・発展・交易・ごはん!~
>>異世界✕妖怪=開拓+ごはん ~荒廃世界の召喚術士~
>>荒廃世界の召喚術士 ~座敷わらしと開拓ごはん!~
>>座敷わらしと開拓ごはん!~荒廃世界に幸運振りまくニコニコ都市計画~


 ああ、そりゃ、最後のが絶対いいですよ。
 途中のやつは、誰がどんなふうに喜ぶのか、ぜんぜん見えやしない。
 最後のだけは、ほのぼのしていてスローライフで優しい世界っていうのが、一発で伝わって、「俺たちにはその成分が足りないんだ!」っていう読者群が幻視できますんで。

2017/11/09 21:40
〉「やりたい」となる部分でもラインを聞いてみたいところですが


見た瞬間に読者が、「ひどい…これはひどい……ひどすぎる……」と頭を抱えるビジョンが見えるかどうか…ですね…。


ある意味、新木先生と近いと思いますが、エンタメの方向性が明らかに違う…。

こっち側には多分来ないほうがいいぞ! 新木先生を見習うんだ!

2017/11/09 21:41

>投稿時間ズラし


 手動更新にして、自動更新の00分からズラす、というテクニックについては、前座談会で誰かが書いていたような……?


 人気連載を1本持ってしまうか、すでにプロ作家だったりすると、無用の長物となるテクなんですが。
 最初に60ポイントかきあつめて、日間300位入りするには、役に立ちます。

2017/11/09 21:42
>「そう! 俺たちはそこに不自由していた!」という人たちが、大勢幻視できるかどうか。
>「俺たちにはその成分が足りないんだ!」

読者の期待を刺激する、興味を惹くタイトルというのがやはり重要ですね……。
2017/11/09 21:43
あ、曜日についてはちゃんとデータをとっていなかったのですが、私が日刊ランキングに入ったときは「週末」だったので、読者のみなさんがランキングのすみずみまで見てくれていた可能性もあるかもしれません……。
2017/11/09 21:48
〉新木先生


おれ、結構、これなんかも良いと思うんですが、


「荒廃世界の妖怪召喚士 ~開拓・発展・交易・ごはん~」


妖怪召喚という異常な手段で内政や外交といった尋常な目的を達成しようとするところに期待感があって。


これだと読者の「不自由感」にリーチできないのがネックなんですかね? 主体的に受け取れないというか。

2017/11/09 21:45

>ヤリたい方向


 読者群のビジョン幻視能力さえ手に入れれば、あとは方向性を変えるだけなんで、難しくないはずですよ。


 僕も自分の作家性の健全性を保つために、たまには悪趣味に走る作品もやりますが。


 えっひゃっひゃ♪ こんどのシリーズは、エロマンガ専門店でWORRKING! だぜいっ!
 1行目から「ねえ陸。射精って気持ちいいの?」と合法ロリから訊ねられる会話からスタートだぜい!
 どうよこれ! 誰かついてこれる!? HEYHEY!
 ――とかやって、2巻乙とかやってましたが。


 今度ガス抜きにノクターン、デビューをキメようかと思ってます。
 編集さんに、「新木伸のPNでポルノ連載していいっすか~?」って聞いたら、「いいっすよ~」と返事きました。

2017/11/09 21:46

>「荒廃世界の妖怪召喚士」


 これだと、主体が出てくるまでが遅いんですよ。「召喚士」が主体だけど、そこまで3ミームもある。
 そこに到達するまでに目が滑って、そもそも、読まれずに終わってしまい、存在しなかったのと同等になります。


 あと根本的に、堅い話って誤解させます。
 このタイトルだと、世界観がしっかりとした本格ファンタジーを期待するわけだけど、中身は、ぜんぜん違うわけでしょ。
 よってパッケとしてはうまくない。


 「座敷わらしと開拓ごはん!」だと、3ミームで、具体的イメージが浮かぶし、どんなジャンルの作品なのか、間違えようがない。
 よって、「商品」に貼るラベルとして、凄く良いわけで。

2017/11/09 21:52
あとタイトルのことが出ましたので、タイトル変更についてですが、編集側からの要請によりさらにタイトル変更をしております……。

これについて注意ですが、ある程度の連載期間の後に(具体的には一ヶ月とか)タイトル変更するとめっちゃ叩かれます!!!
まるで重犯罪者のように殴りかかられます!

なのでタイトル変更は日刊上位に入るまでぐらいにした方がいいかもしれません。
2017/11/09 21:54

>なにに不自由しているか


 基本的に、このコンテンツの場合には、「不自由の解消」は、「俺たちには優しい世界が足りない!」なわけですよね。
 なので正しいタイトルとあらすじは、「これは優しい世界です!」をアピールするものになるはずで。

2017/11/09 21:56
なる…ほど…。


主体が遅い……。(そんな概念なかった)

2017/11/09 21:57
>「商品」に貼るラベル
ここは大変重要な部分かと思います。

……というのも、先程お話をした開拓ごはんに味を占めて並行連載をした作品があるのですが、これが「魅力的なタイトルを付けられなかった」んですよね。
内容(ミームとなるラベル)不足な話だったというのが反省点です。

というわけで、ラベルになりうる主軸の要素は、複数個入れた話にすると良いと思われます!
2017/11/09 21:57
22時となりましたので、ご観覧頂いている方も自由にご発言ください。
2017/11/09 22:00
編集側が押したのは「異世界」要素ですかね、これだと。
2017/11/09 22:01
こんばんは、一般ユーザーの岡田と申します。

この座談会とても楽しみにしていました。


…まず何より滝口先生、書籍デビューおめでとうございます!!


すごいな。

「三週間でデビュー」の裏にこんな努力があっただなんて…!!!

2017/11/09 21:54

>文章はシーケンシャルに受け取るもの


 基本的に文章書き、特に作家は、自分が文字を追うのが大好きであるがために、「1センテンスぐらいすべて読んでから判断してもらえるだろう」という甘えがあります。


 でもお客様は、何億文字も読んできた人たちじゃないので、1単語か2単語で、ニーズにヒットしなければ、その先の3単語目以降は読むのやめちゃいますんで。


 タイトル程度の文字数でも、全文字読んでもらえるという想定は、甘い甘い甘い。

2017/11/09 22:00
>編集側が押したのは
そうですね。
「異世界ファンタジーであって、現代(もしくは過去)の日本ではない」というところのアピールがどうしても必要ということでしたので協議させていただきました。
2017/11/09 22:02
そういえば、もともとの議題の、「最初のオファーがきてからの紆余曲折」とか、やります?
2017/11/09 22:04
>岡田さん
ありがとうございます! これから長い道が始まるのです……!

>タイトル程度の文字数でも
そうですね……。
内容についてもやはり流し読みで楽しんでいる方も多いですし、「無数にあるタイトルの中から選ぶ」という行為をしているはずなので、可読性が悪いタイトルなんかもやはりダメでしょうね。
2017/11/09 22:04

>タイトル


 タイトルに関しては、僕は最近、タイトルから思いつくような体質になりまして……。
 タイトルだけ思いついてから、はてさて、この話は、いったいどういう話なのだろう……。と、逆のルートで考えはじめるという。


 タイトル6割、あらすじ3割、もくじで1割と思ってますので、タイトルから思いつくのは効率がいいんですけど。

2017/11/09 22:08

 最近思いついた直近3つのタイトルが、こんなん。


「俺、この人生が終わったら、異世界に行って嫁と子供と暮らすんだ」
「零細ダンジョンマスターですが、良い悪党を目指します」
「おっさん、性戦士として召喚さる」


 これらは、どういう話なのだろう……。

2017/11/09 22:08
>最初のオファーが来てからの紆余曲折
ど、どこまで言っていいものか……。
とりあえずご説明させていただこうかなと思います。
2017/11/09 22:06
はじめまして、一般ユーザーのヤドナシといいます。この度は書籍出版おめでとうございます!


タイトルの付け方にもこれだけ色んな要素があったのか……と驚いています。


ちなみに、「なろうはタイトルとあらすじが全て!」ということでしたが、滝口さんはタイトルの他にあらすじの方も何度か改変しているのでしょうか?


新木先生と架神先生もあらすじについて気をつけている点があれば、ぜひお聞きしたいです。

2017/11/09 22:07
>タイトルから思いつく
個人的な感想としては、その方が本当に効率的だと思いますし、羨ましいです……!
2017/11/09 22:09
私は「ごはん」という言葉よりも「座敷わらし」に惹かれました


幼子・無垢・従順・儚さ・幸せを運ぶ……そんなイメージです。

2017/11/09 22:12

shariotto

こんばんは、兜海老と申します。

この度は、書籍化おめでとうございます。


楽しく拝見させて頂いておりますので、隙を見て色々と教えて頂こうと思っておりますのでよろしくお願い致します。


こんなに気楽に質問できる座談会は初めてだ!

見に来ている皆さんも、ぜひ参加しましょう。

2017/11/09 22:08
>ヤドナシさん
先程の調査例の3ページ目に残っていたあらすじ例を貼り付けました。
下にいくほど古いはずです。
このような形で、あらすじもまた調整しつつ変更していました。
2017/11/09 22:10

>タイトルとあらすじ


 ぶっちゃけ、タイトルだけで、もう、企画の合否なんて100%決めちゃっていい、ぐらいに考えてます。


 過去の伝統ラノベ業界における企画通しの修羅場においても、タイトルと、それに続く3行ほどで、ほぼ、合否が決まっていましたし。


 タイトル+3行で、通る企画は、通ってる。
 タイトル+3行で、通らない企画は、なにをどう直したって、やっぱり通らない。


 その理念から言うと、あらすじについては、タイトルで受けた印象(予感)を確信させるためのものでしかなく――。


 タイトルを見て、「お? これひょっとして、俺の欲しいやつなんじゃね?」と思った読者が、あらすじを確認して「ああ、やっぱりそうだった」と確信するための材料として、「はいそうですよ。それで間違いないですよ」と担保して確約することを念頭において書いてます。


 ただ、あらすじの最初の3行は、すごく重要なので――。
 その部分には、その企画のいちばん肝心なところを書くようにしています。

2017/11/09 22:11
今回の開拓ごはんの打診についての詳細ですが……。

最初三週間でとある出版社さんから打診が来ました。
その時が、「日刊に上がってから一週間」のときだったんです。

架神先生と新木先生にアドバイスを受けつつ、
その出版社さんにお話を聞いた上で、「保留」させて頂いておりました。

更に三週間ほど連載を続けて月刊ランキングの上位に入りました。
そこでちょっと別所の伝手――こちらもネットでやってたゲームの友人ですが――からカドカワBOOKSさんに紹介して頂いたんですよね。
カドカワBOOKSさんはHPで常に公募もしております。

そしてカドカワBOOKSさんから小説家になろうを通して正式に打診を頂き、お話をさせて頂きました。

よし、じゃあカドカワBOOKSさんで出させてもらおう、と決めたときについで2~3社から打診が来ています。
おそらくちょうど連載一ヶ月ちょいぐらいの時だったとは思います。
2017/11/09 22:15
〉「おっさん、性戦士として召喚さる」


人並みの性欲以外は何の取り柄も持たない中年男性、山田よしお。

トラックに轢かれた彼が転生した世界は、セックスとそれに伴う快楽の存在しない世界であった!


「おれが唯一人並みにできることさえ取り上げられた! おお、神よ!!」


嘆き、天を仰ぐよしお! だが、その世界で彼はただ一人の「他者に性感を与えられる存在」だったのだ!


男も女も、おっさんも婆さんも、ゴブリンもドラゴンも、軽い性行為で生娘のように喘ぎ転げ回る世界で、戦争、内政、外交のすべてを人並みのセックスで解決していき、よしおは伝説の性戦士として覚醒していく……。

2017/11/09 22:15

>開拓村あらすじ


>>自然を司る精霊が滅んだため、人類と魔族が慌てて休戦した開拓ラッシュの時代。 


 おおーっと!
 VER1のあらすじ。
 「やっちゃいけない」代表例の、「世界説明から入る」だーっ!!


 VER2、3、4となるにつれて、どんどん短くなっていますね。


 短いことは、よいことです。200文字を超えるあらすじは、読んでもらえないので、つまり価値ゼロです。

2017/11/09 22:17

>なぜ世界説明から入ってはならないのか


 「俺たちには凄い世界が足りない!」なんていう読者は、ほぼ皆無だからです。

2017/11/09 22:22
>あらすじについては、タイトルで受けた印象(予感)を確信させるためのものでしかなく
たしかにタイトルが合格ラインであって、あらすじは更にポイントを伸ばせるかどうか……という印象を持っています。
もちろん、全然あらすじになっていないあらすじはマイナスに影響するとは思いますが。
2017/11/09 22:20
>滝口さん

おおっ……やはり、あらすじもこれだけ試行錯誤してるんですね。これは見やすいです、ありがとうございます!


>新木先生

なるほど、最初の3行が重要なんですね。確かに自分も人のあらすじ見るときは最初の3行くらいしか読んでない気が……「200文字を超えるあらすじは読まれない」「短い方がいい」これは今書いてる作品のものも見直さなければ!!

2017/11/09 22:22
>よしおは伝説の性戦士として覚醒していく
おっ、架神先生もなろうデビューですね!

>世界説明から入る
ふおお。あらすじテクニックが……!
ちなみにあらすじについては、その時のランキング10の構造をそのままパクっておりました。
なのでそのときのが世界観説明からだったんですよ!!(言い訳)

ただやはり、冒頭からフックが必要かなと思われますね。
2017/11/09 22:23
> 新木先生と架神先生もあらすじについて気をつけている点があれば、ぜひお聞きしたいです。


お、おれはなろうで書いたことはないので……。

今まさにダメ出しを受けたのでちょっと直そう。

2017/11/09 22:26
>俺たちには凄い世界が足りない!
やはりなろう作者、というかエンタメ小説の作者に一番求められるのは、文章力や設定力ではなく、読者が欲しいと思う要素、渇望しているものを分析する力、認識する力が重要なのかなと思います。

あと筆の速さ……
2017/11/09 22:26

あらすじ、かなり大事な部分なんですね。

話の内容も固まってないうちに適当に書いたものをそのまま放置してました・・・

2017/11/09 22:27

「おっさん、性戦士として召喚さる」


山田よしおのぎこちないフェザータッチにより、おっさんが……! 婆さんが……! ゴブリンがドラゴンが! 生娘のように喘ぎ転げ回る!!!


人並みの性欲以外、何の取り柄もなかった中年男性、山田よしお。

彼の転生した世界は、性欲とそれに伴う快感の存在しない世界だった!


微妙な手マンと半端な勃起力により異世界を渡り歩く、山田よしお。

これは彼が伝説の性戦士として名を残すまでの物語である--。


新木先生、どうですか!?

これであってますか!!!

2017/11/09 22:32

Part2を用意しました。

分量的にそろそろ次の会場にご移動をお願いします。
左下のほうに、次のエピソードのボタンもあります。
2017/11/09 22:34
滝口さん、リンク間違ってない?
2017/11/09 22:33
修正しました!
2017/11/09 22:45

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