今週のお題「芸術の秋」
という事ですので、インタビューを受けてまいりました。
ー ぜつ先生、本日はお忙しい中お時間頂きましてありがとうございます。
構わないよ。ギャラが弾むと聞いているからね?冗談だよ(笑)
ー (笑)ではさっそくなのですが、絵画にはいつ頃からご興味を持たれていたのですか?
生まれてすぐ、と言いたい所だけど記憶があるのは幼稚園児の頃かな。園庭に咲くひまわりの花を摘んで花瓶にさしていたよ。
ー それはゴッホの?
そうだね。彼の作品を見てて、急に真似したくなったんだ。まぁ先生には当然怒られてしまったけどね(笑)
フィンセントの作品は…あ、失礼、私はゴッホの事をフィンセントと呼んでいるもので。
フィンセントの作品には幼稚園児の頃から影響を受けていてね。
例えば私の初期のこの作品なんかは彼の作品のオマージュとも言えるものだよ。
ー これは…?
笑ってしまうだろう?まだ私が技術に頼って描いていた頃のものだね。
ー ”天”とありますがこれは?
天のフィンセントに届けっていう想いから表現したものさ。しかしこんなのが仮に届いてしまったら怒られてしまうね。絵画は技術ではないと言うのに。
ー ゴッホの事をお好きだったのですね
まぁ昔はね。この道を目指す人なら一度は通る道だと思うよ。でも小学生になった私はとある人物に衝撃を受けてね。
ー とおっしゃいますと?
パブロさ。彼の感情が飛び込んでくるような作品に魅入られて、私も多大な影響を受けたよ。
ー パブロ·ピカソですか?
ああ、すまない、私はいつもパブロと言っているもので。そしてそんな彼に敬意を表する意味で描いた作品がこれなんだ。
ー ばくだんと書いてあるように見えますが
そうだね。これは私が書いたというよりは自然に産まれた物だと思っているよ。ばくだんというものは、自然に産まれる物だから。
ー ドラゴンクエストの爆弾岩とは違いますか?
ドラゴンクエスト?の爆弾岩?すまないが、世間の事には少し疎くてね。ただこれは自然に産まれた物であって、何かに似ているとかそういうものではないと思うよ。何故ならばくだんだから。
ー 他に影響を受けた人物はいらっしゃいますか?
んーそうだねー。私の絵は独創的と言われているようだけど、所々レオナルド・ダの影が見え隠れしていると自分では思っているんだ。
ー レオナルド・ダというのは…
ああ、すまない。一般的にはダ・ヴィンチと呼ばれていたね。
ー レオナルド・ダ・ヴィンチはそこで切るんですね
そうだね。私は昔からレオナルド・ダと呼んでいるから、ダ・ヴィンチって言われると少し違和感があるかな。
彼の残した作品には様々な解釈があると思うんだけど、私の作品もそれに近いものがあるかもしれないね。
例えばこの絵に関しては私自身でさえ答えを見いだせていないんだ。
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果たしてこの魚は美味しいのか、美味しくないのか。ウロコはあるのか無いのか。残った骨はしっかり焼けば食べられるのか、それでも無理なのか。
様々な解釈が聞こえてくるけど、私自身も未だに辿り着いていない。不思議な作品となったね。
ー 最後になりますが、ぜつ先生にとって芸術とは何ですか?
んーそれ良く聞かれるんだけど、言葉で表せるものでは無いと思うし、それが分かったときが筆を置く時かなとは思っているよ。
ー 本日はどうもありがとう御座いました
ありがとう。