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2017年11月12日07:00
諦めない人にだけ訪れる幸運!
フィギュアスケートGPシリーズ・NHK杯は、少し寂しい大会となっています。日本期待の羽生結弦氏が練習中の負傷で欠場となったのです。熾烈な争奪戦によって完売となったはずの会場には、転売の失敗によるものか若干の空席も生まれていました。早く転売という仕組みが撲滅されるよう、祈りを捧げずにはいられません。
しかし、何かがない寂しさというのは新たな何かが生まれる喜びでもある。地元のスターの欠場によって生まれた空席をめぐって、熱い熱い戦いが演じられることになろうとは。スポーツにまれにある、頑張って頑張って、頑張ったら何かあるのかわからないけれど頑張りつづけた人にだけめぐってくるごほうびが、今大会だったのかなと思います。
今大会の主役、セルゲイ・ボロノフさん。世間一般の感覚としては「誰でしたっけ…?」な選手かもしれません。一流ではあるが、主役をつとめてきたとまでは言えないキャリア。GPシリーズ参戦12シーズン目、ここまで2位が最高で優勝はなかった30歳の選手。10代がピークで20代前半で引退を迎えることが多いフィギュア界にあっては、「大」がつくベテランです。
大会前、ボロノフさんが勝利する結末を想像することは難しかった。出場選手の演技構成やら、過去実績やらを見ればひいき目ではなく2コケ3コケがあっても優勝は羽生氏だろうという陣容でした。ちょっと勝ち負けという意味では届かないだろうなというくらいの持ち点の差がありました。
しかし、優勝候補の大本命は欠場した。
これにより、にわかにこの大会は激熱となりました。優勝候補の次点が誰なのか、普通に全然わからなくなってしまったのです。「GPシリーズ初優勝」を懸けた戦い。このレースにエントリーした時点では、出ている本人たちも想定できなかった勝利を、今日頑張れば獲れてしまう。めぐってきたチャンスをつかむ準備ができているのは誰なのか。僕はこういう試合を見るのが、たまらなく好きです!
↓誰が勝っても初優勝!「うわ、俺優勝できるかも」と意識し始めた主な面々!
「うわ、このなかで誰か絶対勝つんだ!」と思ったら燃える!
こうなるとわかっていれば、「しまった…NHK杯出たかった…」と思ってる選手いそう!
まず始まった第1グループの演技。4回転祭りでジャンプアップを狙ったナム・ニュエンは抜けがつづいて伸ばせず。日本のエンターテナー・佐藤洸彬も転倒などもあって得点はもうひとつですが、スピンでは見せ場を作り会場をわかせました。こちらも4回転祭りのドミトリー・アリエフは抜けたぶんをリカバリーするなど2本を決めますが、全体としては乱れの多い演技。ランビエールコーチが今日も素敵でときめくラトビアのバシリエフスは抜けて1回転になるジャンプもあるもののスピンやステップでは加点を取る演技で、後続のミハル・ブレジナをおさえて前半トップに立ちます。
↓ちなみに、コーチをやっているランビエール先生が32歳です!
ランビエール先生でもまだ32歳なんだな…!
野球でいうと「40歳くらいかな?」の感覚からマイナス10歳してちょうど、という感じ…!
そして勝負の後半グループ。1番手で登場はアメリカのリッポン。年明けに一回骨折しているというなかでのシーズンですが、冒頭から大技4回転ルッツをしっかりと着氷する力強い滑り出し。ジャンプはどれも乱れなく決め、キレイな姿勢と長い手足の雄大なスピンなどで魅せる会心の演技。チャンスを前に、やりきった。退場の際にはジャンピングガッツポーズも飛び出しました!
↓1月の骨折から会心の演技にもってきた!GPファイナル出場にも希望をつなげる好発進!
リッポンさんの骨折を伝えるニュースのはずが怪我仲間集会みたいになってるな…!
「怪我は治る」という予兆と受け取っておきます!

カナダのメッシングはチャップリンを題材にチャップリン風のスーツ型衣装での登場。こちらも勝てばもちろんGPシリーズ初優勝ですが、4回転トゥループが抜けて3回転となった影響によるジャンプ跳びすぎで、トリプルアクセルの得点がひとつカットされるという痛恨のミス。惜しくもチャンスをつかめず。
つづく日本の友野一希クンは急遽登場が決まったなかでも、まったく動じないいい表情。SPでは自己ベストを大幅に更新するなど大物感をまとっての登場です。もしも表彰台ということでもあれば、一気にスターダムへと駆け上がる可能性もありましたが、この日は冒頭から4回転ジャンプでの乱れ、転倒、コンボ抜けがつづきます。本来なら20点以上を狙っていく部分が合計6点ではさすがに苦しい。
それでも得意のトリプアルアクセルは伸びしろがあるキレイなデキで決め、スピンやステップでは加点ももらえる演技。そして何より、振り付けや見せ方という部分では、とても華がある。「俺を見ろ!」という強い押し出しを感じます。順位はともかく、世間への爪痕はしっかり残せたのではないでしょうか。全日本選手権でも注目の的となりそうです。
↓トータルでも自己ベストを更新!
4回転が決まったら全日本台乗りもあり得るスコア!
台乗り≒オリンピック!
先輩たちもウカウカしていられない!
そしてSP首位のボロノフさんが登場。SPでの奇抜な衣装から一転、いかにもロシアというシンプルな黒の衣装で滑り出します。冒頭の4回転+3回転を美しく決めると、つづくトリプルアクセルもいい出来栄え。さらに2本目の4回転もこらえて決め、冒頭の大技3連続をまずは乗り切りました。
4回転の種類・本数は世界のトップ勢よりは少ないながら、全体的なまとまりとしてはとてもキレイにまとまっています。ジャンプをすべて決めたあとでのステップは、「これは30歳の優勝あるぞ!」という期待感も広がり、観客からも自然と手拍子が巻き起こります。
最後は氷をバンと叩いて、白い顔を真っ赤に紅潮させてのフィニッシュ。スタンドではロシア国旗が揺れ、おじぎのたび、ガッツポーズのたびに「フゥー!」という歓声が起こります。「アリガトー」「ツカレタ」など、日本でもおなじみのモロゾフコーチと過ごした時代に覚えたのであろう日本語でのつぶやきもまた微笑ましい。「今日がチャンスだ」とわかって臨んだ試合でコレをできる、それは4回転の本数云々ではない、見事なものでした!
↓地元スターの欠場でスンッとなっていた会場をも満足させる人生のドラマを見せた!
いいもの見たね!
この感じならGPファイナルもいけるぞ!
↓でも、この衣装は正直微妙……ていうかアウトだと思います!
乳下あたりのクリーム色の部分に目玉を入れたら、覆面レスラーの顔みたいになりそう!
何がどうなったらこうなるのか、しっかり自分の判断を見つめ直したい!

ボロノフさんの演技に追いつくにはSPの差も加味すると自己最高の演技が必要になってくる。これは後続の選手にも大きなプレッシャーとなります。そんななか、イスラエルのビチェンコは4回転2本をクリーンに決め、大きなミスなく滑り切ります。惜しくも得点は及ばないものの、むしろ大会全体の「勝負感」としてはヒートアップするようなイイ演技。寂しさの代わりに、熱い勝負が生まれた。それはそれでいいものです。
↓うーん、この日曜日のパパみたいなオッサン感…!
「どっちがコーチでしょうか?」クイズが難問になってきてるなwww
そもそもアスリートってよりサラリーマンに見えるwww
さぁ、そして最後の演技者は日本でも人気のジェイソン・ブラウンさん。近年の実績では初優勝のチャンスも十分です。予定では4回転にも挑戦という話でしたが、演技構成を変えて3回転フリップからのスタートとしました。難度よりも完成度、ジェイソン・ブラウンらしい選択です。
しかし、得点源となるべきトリプルアクセルがこの日は転倒、回転不足・コンボ抜けと2本とも大きなミスに。柔軟性を活かしたスピンでの個性的なポジション、どこまでも上がる足で魅せる印象的なコレオシークエンス、舞踏としては変わらず素晴らしいデキだっただけに、ジャンプの失敗が惜しまれます。
それでも、得点云々ではなく「いいものを見た」という気持ちは、観衆の心にも残ったはず。競技なので、それはもちろん得点が重要なわけですが、特別なもの、ここにしかないものがあるならば、それは見る価値があるもののはず。「じぇいそんさんへ きてくれてありがとう」な演技でした!
↓コレが演技の一部であったなら、既存の採点システムを突き抜けて10点くらい盛れたのだが…!
どうでもいいけど、その吹き出しの雰囲気は「煽る」ときによく見るヤツだよねwww
これはコラ素材として正式に頒布されるべきwww
もしくはメッセージ付箋紙としてのグッズ化を希望www

結果的には表彰台を「30歳、28歳、29歳」が占めるという異例の形となりました。日本の選手で言えば「織田信成、小塚崇彦、安藤美姫」という、時が少し巻き戻っているかのような感覚になる年齢です。多くの選手が退くなかで、複数種類4回転を演じるような新時代に食らいつき、現役として戦いつづけてきた。そういう選手の頑張りというものが、ふとしたきっかけで光を浴びました。
それは大会そのものが救われるような、素晴らしい出来事だったと思います。この異例の結果が、多くの選手に勇気を与え、30歳でもまだやれる、まだ成長できるという競技そのものへの好影響につながれば、寂しさも前向きに受け止められるのではないでしょうか。頑張っていたら、何かが起きるものですね!
↓可愛いオッサンたちが楽しんでるwwww
何だこの「ずっこけ三人組の同窓会」みたいなのwww
楽しそうで何よりです!こちらも十分楽しみました!
日本の選手も、こんな楽しいオッサンを目指していいんですよ!
フィギュアスケートGPシリーズ・NHK杯は、少し寂しい大会となっています。日本期待の羽生結弦氏が練習中の負傷で欠場となったのです。熾烈な争奪戦によって完売となったはずの会場には、転売の失敗によるものか若干の空席も生まれていました。早く転売という仕組みが撲滅されるよう、祈りを捧げずにはいられません。
しかし、何かがない寂しさというのは新たな何かが生まれる喜びでもある。地元のスターの欠場によって生まれた空席をめぐって、熱い熱い戦いが演じられることになろうとは。スポーツにまれにある、頑張って頑張って、頑張ったら何かあるのかわからないけれど頑張りつづけた人にだけめぐってくるごほうびが、今大会だったのかなと思います。
今大会の主役、セルゲイ・ボロノフさん。世間一般の感覚としては「誰でしたっけ…?」な選手かもしれません。一流ではあるが、主役をつとめてきたとまでは言えないキャリア。GPシリーズ参戦12シーズン目、ここまで2位が最高で優勝はなかった30歳の選手。10代がピークで20代前半で引退を迎えることが多いフィギュア界にあっては、「大」がつくベテランです。
大会前、ボロノフさんが勝利する結末を想像することは難しかった。出場選手の演技構成やら、過去実績やらを見ればひいき目ではなく2コケ3コケがあっても優勝は羽生氏だろうという陣容でした。ちょっと勝ち負けという意味では届かないだろうなというくらいの持ち点の差がありました。
しかし、優勝候補の大本命は欠場した。
これにより、にわかにこの大会は激熱となりました。優勝候補の次点が誰なのか、普通に全然わからなくなってしまったのです。「GPシリーズ初優勝」を懸けた戦い。このレースにエントリーした時点では、出ている本人たちも想定できなかった勝利を、今日頑張れば獲れてしまう。めぐってきたチャンスをつかむ準備ができているのは誰なのか。僕はこういう試合を見るのが、たまらなく好きです!
↓誰が勝っても初優勝!「うわ、俺優勝できるかも」と意識し始めた主な面々!
●セルゲイ・ボロノフさん
旧ソ連(何だっけ?)時代の生まれの30歳。初めてGPシリーズに出場したのは2006-2007シーズンのスケートアメリカで7位。そのとき優勝していたのは織田信成さん(同い年)。GPシリーズ最高順位は2位。自己ベスト252.55点。
●アレクセイ・ビチェンコさん
イスラエルの29歳。GPシリーズへの出場は2014-2015シーズンからで、GPシリーズより先にオリンピックに出ているというキャリア。欧州選手権でハビエル・フェルナンデスさんにつづく2位の実績あり。GPシリーズ最高順位は3位。自己ベスト255.52点。
●ジェイソン・ブラウンさん
アメリカ出身の22歳。親日家としておなじみでSP後には「ゆずるさん はやくよくなってください!!」(原文ママ)のメッセージを掲げるなど、いつも心温まる人柄。4回転ジャンプは得意でないものの、身体の動き、柔軟性などで魅せる。世界選手権4位の実績あり。GPシリーズ最高順位は2位。自己ベスト273.67点。
●アダム・リッポンさん
アメリカ出身の28歳。リッポン・ルッツと呼ばれる両手をあげたルッツジャンプが持ち技。四大陸選手権優勝の実績あり。GPシリーズ参加は2008-2009シーズンからで最高順位2位。自己ベスト264.44点。
「うわ、このなかで誰か絶対勝つんだ!」と思ったら燃える!
こうなるとわかっていれば、「しまった…NHK杯出たかった…」と思ってる選手いそう!
まず始まった第1グループの演技。4回転祭りでジャンプアップを狙ったナム・ニュエンは抜けがつづいて伸ばせず。日本のエンターテナー・佐藤洸彬も転倒などもあって得点はもうひとつですが、スピンでは見せ場を作り会場をわかせました。こちらも4回転祭りのドミトリー・アリエフは抜けたぶんをリカバリーするなど2本を決めますが、全体としては乱れの多い演技。ランビエールコーチが今日も素敵でときめくラトビアのバシリエフスは抜けて1回転になるジャンプもあるもののスピンやステップでは加点を取る演技で、後続のミハル・ブレジナをおさえて前半トップに立ちます。
↓ちなみに、コーチをやっているランビエール先生が32歳です!
ランビエール先生でもまだ32歳なんだな…!
野球でいうと「40歳くらいかな?」の感覚からマイナス10歳してちょうど、という感じ…!
そして勝負の後半グループ。1番手で登場はアメリカのリッポン。年明けに一回骨折しているというなかでのシーズンですが、冒頭から大技4回転ルッツをしっかりと着氷する力強い滑り出し。ジャンプはどれも乱れなく決め、キレイな姿勢と長い手足の雄大なスピンなどで魅せる会心の演技。チャンスを前に、やりきった。退場の際にはジャンピングガッツポーズも飛び出しました!
↓1月の骨折から会心の演技にもってきた!GPファイナル出場にも希望をつなげる好発進!
リッポンさんの骨折を伝えるニュースのはずが怪我仲間集会みたいになってるな…!
「怪我は治る」という予兆と受け取っておきます!
からだの自然治癒力をひきだす「毎日のごはん」 おいしく食べて元気になるレシピ集 [ 大森一慧 ] 価格:1,728円 |
カナダのメッシングはチャップリンを題材にチャップリン風のスーツ型衣装での登場。こちらも勝てばもちろんGPシリーズ初優勝ですが、4回転トゥループが抜けて3回転となった影響によるジャンプ跳びすぎで、トリプルアクセルの得点がひとつカットされるという痛恨のミス。惜しくもチャンスをつかめず。
つづく日本の友野一希クンは急遽登場が決まったなかでも、まったく動じないいい表情。SPでは自己ベストを大幅に更新するなど大物感をまとっての登場です。もしも表彰台ということでもあれば、一気にスターダムへと駆け上がる可能性もありましたが、この日は冒頭から4回転ジャンプでの乱れ、転倒、コンボ抜けがつづきます。本来なら20点以上を狙っていく部分が合計6点ではさすがに苦しい。
それでも得意のトリプアルアクセルは伸びしろがあるキレイなデキで決め、スピンやステップでは加点ももらえる演技。そして何より、振り付けや見せ方という部分では、とても華がある。「俺を見ろ!」という強い押し出しを感じます。順位はともかく、世間への爪痕はしっかり残せたのではないでしょうか。全日本選手権でも注目の的となりそうです。
↓トータルでも自己ベストを更新!
4回転が決まったら全日本台乗りもあり得るスコア!
台乗り≒オリンピック!
先輩たちもウカウカしていられない!
そしてSP首位のボロノフさんが登場。SPでの奇抜な衣装から一転、いかにもロシアというシンプルな黒の衣装で滑り出します。冒頭の4回転+3回転を美しく決めると、つづくトリプルアクセルもいい出来栄え。さらに2本目の4回転もこらえて決め、冒頭の大技3連続をまずは乗り切りました。
4回転の種類・本数は世界のトップ勢よりは少ないながら、全体的なまとまりとしてはとてもキレイにまとまっています。ジャンプをすべて決めたあとでのステップは、「これは30歳の優勝あるぞ!」という期待感も広がり、観客からも自然と手拍子が巻き起こります。
最後は氷をバンと叩いて、白い顔を真っ赤に紅潮させてのフィニッシュ。スタンドではロシア国旗が揺れ、おじぎのたび、ガッツポーズのたびに「フゥー!」という歓声が起こります。「アリガトー」「ツカレタ」など、日本でもおなじみのモロゾフコーチと過ごした時代に覚えたのであろう日本語でのつぶやきもまた微笑ましい。「今日がチャンスだ」とわかって臨んだ試合でコレをできる、それは4回転の本数云々ではない、見事なものでした!
↓地元スターの欠場でスンッとなっていた会場をも満足させる人生のドラマを見せた!
いいもの見たね!
この感じならGPファイナルもいけるぞ!
↓でも、この衣装は正直微妙……ていうかアウトだと思います!
乳下あたりのクリーム色の部分に目玉を入れたら、覆面レスラーの顔みたいになりそう!
何がどうなったらこうなるのか、しっかり自分の判断を見つめ直したい!
価格:18,000円 |
ボロノフさんの演技に追いつくにはSPの差も加味すると自己最高の演技が必要になってくる。これは後続の選手にも大きなプレッシャーとなります。そんななか、イスラエルのビチェンコは4回転2本をクリーンに決め、大きなミスなく滑り切ります。惜しくも得点は及ばないものの、むしろ大会全体の「勝負感」としてはヒートアップするようなイイ演技。寂しさの代わりに、熱い勝負が生まれた。それはそれでいいものです。
↓うーん、この日曜日のパパみたいなオッサン感…!
「どっちがコーチでしょうか?」クイズが難問になってきてるなwww
そもそもアスリートってよりサラリーマンに見えるwww
さぁ、そして最後の演技者は日本でも人気のジェイソン・ブラウンさん。近年の実績では初優勝のチャンスも十分です。予定では4回転にも挑戦という話でしたが、演技構成を変えて3回転フリップからのスタートとしました。難度よりも完成度、ジェイソン・ブラウンらしい選択です。
しかし、得点源となるべきトリプルアクセルがこの日は転倒、回転不足・コンボ抜けと2本とも大きなミスに。柔軟性を活かしたスピンでの個性的なポジション、どこまでも上がる足で魅せる印象的なコレオシークエンス、舞踏としては変わらず素晴らしいデキだっただけに、ジャンプの失敗が惜しまれます。
それでも、得点云々ではなく「いいものを見た」という気持ちは、観衆の心にも残ったはず。競技なので、それはもちろん得点が重要なわけですが、特別なもの、ここにしかないものがあるならば、それは見る価値があるもののはず。「じぇいそんさんへ きてくれてありがとう」な演技でした!
↓コレが演技の一部であったなら、既存の採点システムを突き抜けて10点くらい盛れたのだが…!
どうでもいいけど、その吹き出しの雰囲気は「煽る」ときによく見るヤツだよねwww
これはコラ素材として正式に頒布されるべきwww
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結果的には表彰台を「30歳、28歳、29歳」が占めるという異例の形となりました。日本の選手で言えば「織田信成、小塚崇彦、安藤美姫」という、時が少し巻き戻っているかのような感覚になる年齢です。多くの選手が退くなかで、複数種類4回転を演じるような新時代に食らいつき、現役として戦いつづけてきた。そういう選手の頑張りというものが、ふとしたきっかけで光を浴びました。
それは大会そのものが救われるような、素晴らしい出来事だったと思います。この異例の結果が、多くの選手に勇気を与え、30歳でもまだやれる、まだ成長できるという競技そのものへの好影響につながれば、寂しさも前向きに受け止められるのではないでしょうか。頑張っていたら、何かが起きるものですね!
↓可愛いオッサンたちが楽しんでるwwww
何だこの「ずっこけ三人組の同窓会」みたいなのwww
楽しそうで何よりです!こちらも十分楽しみました!
日本の選手も、こんな楽しいオッサンを目指していいんですよ!
若い人とは違う円熟した演技、わたし好きですよ。
最後の写真ほっこりしますね~