サラリーマンの皆様おつかれさまです。
サラリーマンでない方もおつかれさまです。
それにしても会社って不思議な場所ですよね。
無意味な会議をたくさんしたり、一生懸命働く人とまるで働かない人がいたり。
無意味な書類やら行事やらがたくさんあったり、そうかと思えばすごく重要な仕事を末端の若い子が一人でしていたり。
色々と不思議なことがたくさんあります。
本当に不思議ですよね。
別に不思議でもない?
じゃあ不思議じゃないんだ。
ところで、会社でよく聞くセリフ
「あいつ、普通に話している分には面白くて良いやつなんだけど、一緒に仕事をするとなると、どうもな・・・」
「友達としては良いけど、一緒に仕事をするのはちょっと・・・」
「あの人は仕事だけのかかわりなら良いけど、プライベートでは関わりたくない・・・」
そんなセリフを聞くことが多いです。
世間話をしているとすごく盛り上がるし面白いのですが、仕事となると妙に正論ばかりを言って面倒くさかったり、仕事のことになると急に頑固で気難しくなったりする人がいますよね。
そういう人を見ると、人としては良いけど、仕事で関わるのは面倒だなと思ってしまいます。
私もそう思うことが多々ありますし、そう思われていることもあると思います。
仕事とプライベートで性格や考え方が変わってしまう人って結構いるのです。
また、仕事の中だけでも、立場が変わると意見がコロッと変わる人がいますよね。
以前に営業部長が事業部長に昇進したとき、営業部長の時は「売り上げを上げろ」「とにかく客のところに足を運べ」と言っていた人が、事業部長になると急に「売上さえ上げれば良いわけじゃない」「何も考えずに客のところに行くな、事業全体の戦略を考えろ」などと言い出した人がいました。
その発言を聞いて、みんなが「立場が変われば意見が変わるものだな」と言っていたものです。
しかし、会社の仕事では立場が変われば意見が変わるのは当たり前なのです。
むしろ、自分の信念を持って、どんな役割になっても同じ意見を持っている方が、サラリーマンとしては間違っているのです。
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会社では、求められる役割をいかに上手に演じられるかが試されている
あなたは演劇をしたことがありますか?
学校の文化祭などでよくありますね。
私は幼稚園の頃に一度だけしたことがあります。
なかなか、役に入り込むのは難しいものです。
テレビに出ている俳優の方々は本当に上手に演じているな、と思いますよね。
たまに、スポーツ選手などが友情出演していたりすると、演技が下手で浮いてしまうことがあります。
俳優の方々は、役になりきるために普段の生活までもを、登場人物と同じように合わせる人もいるくらいです。
本当に上手に演じようと思うと、心からその役になりきるしかありません。
しかし、同じ時期にいくつものドラマに出演して違う役をこなす人もいます。
本当にすごいですよね。
ドラマの中で犯罪者の役をしていた人が、別のドラマでは刑事役をしているなんていうことはしょっちゅうあります。
そのことを「矛盾だ」とか「前と言っていることが違う」と指摘する人は誰もいません。
例え俳優本人が、心から刑事役になりきった直後に、心から犯罪者役になりきっていても、誰もそれを批判しません。
だって、それはただの役割であり、仕事なのですから。
そして、それはドラマや映画の中の話だけではありません。
私たちサラリーマンだって同じなんです。
「自分たちはサラリーマンであって、俳優ではない」
「自分たちは役者でも芸能人でもない」
「どうして役割を演じなければいけないのだ」
「普通に仕事をしていればよいはずだ」
そう思うかもしれません。
もちろん自分の好きな思想を持ち、飾らずにありのままの自分を出していたとしても、とりあえず仕事をしていればクビにはなることはありませんし、中にはきちんと出世する人もいるかもしれません。
しかし、会社があなたに求めているのは、組織の歯車として円滑に回ることであり、円滑に回るためには、会社が求める役割を上手に演じてもらわないと困るのです。
誰も本当のことを教えてくれない
会社に入ると色々なことを言われます。
「マナーが大切だ」
「コミュニケーションを取れ」
「報連相をきちんとしろ」
「ゴルフや飲みの席は必ず出席しろ」
「仕事を好きになれ」
そう言われて、従順に従う人もいれば従わない人もいます。
嫌々従う人もいれば、喜んで従う人もいます。
色々な人が色々なことを言いますが、一番大切なこと、サラリーマンとしての基本的な心構えを誰も教えてくれいないのです。
それこそが、「会社とは演劇場であり、あなたは俳優です」ということなのです。
あなたが
「自分は仕事の実績はあるのに評価されない」
「あいつは自分よりも結果をだしていないのに評価されている」
そう思っているとすれば、よく考えてみてください。
あなたは俳優として、会社が求める役割をきちんと演じていますか?
会社と言うのはみんなで一つの事業を運営するために、それぞれがそれぞれの役割を演じて仕事をする必要があります。
「自分は自分」と言う考え方で、好きなようにふるまって、それでもし売り上げを上げることができたとしても、それでは困るのです。
あなたがもし営業成績トップの営業マンだったとしても、嫌そうに仕事をしていて後輩に悪影響を与えたり、後輩の面倒を見なかったり、上司の言うことに逆らったり、会社の体制を批判したり・・・
そういうふるまいをしているようでは、会社員としては失格だということです。
実力があるから好き勝手にふるまいたい、そして実力相応の評価を受けたいというなら、もう独立するしかありません。
どんなにあなたが輝く個性を持っていても、ドラマや映画に合わせた役割を演じなければ意味が無いのと同じことです。
もしあなたが会社から評価を受けたいと思うなら、会社が求める俳優としての役割を心から、きちんと演じなければいけないのです。
明るく楽しく仕事に取組み、どんなときでも落ち込んだ様子を見せず、上司や同僚と円滑なコミュニケーションを取り、会社の体制を肯定して自分の意見として取り込み、後輩の面倒をよく見る、仕事は真面目に取り組みグチをこぼさない・・・
そんなことが会社が多くの社員に「会社が演じるように求めている」役割と言ったところでしょうか。
それがあなたの本心だろうが、単に演じているだけだろうが、関係ないのです。
会社は公の演芸場なのですから、そこに来る以上はきちんと役割を演じなさいということです。
出世する人の多くは、そのことを(意識的にか無意識かは人それぞれですが)理解しています。
だから立場が変わると意見が変わるのです。
役割が変われば意見や性格までも変わるのは、俳優として当たり前なのです。
しかし、会社ははっきりと「役割を演じろ」は言ってくれません。
「個性を尊重する」
「自由闊達な職場」
そんな言葉でお茶を濁そうとします。
でも、実際にはどんな会社でも、本当は「うそでも良いから役割に応じた模範的な会社員を演じてくれ」と思っています。
でもそれに気が付かない人は「人としての倫理や自分の正義感」なんかを持ち出して、「あの人は前はああ言っていたのに、立場が変わると言うことが変わる」というような、子供のような不満を述べます。
あなたの信念、人としての倫理、そんなことはどうでも良いのです。
会社は演芸場なのですから、評価されたければ、きちんと演じましょう。
まあ、そうとわかっていても、それでも演じない私のような人間もたくさんいるのですが・・・。