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米ロ首脳、シリア情勢で合意「軍事的手段では解決不可能」 ロ政府
2017年11月11日 18:40 発信地:モスクワ/ロシア
【11月11日 AFP】アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のためにベトナムを訪れている米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領が共同声明を発表し、シリア内戦は「軍事的手段では解決できない」という考えで合意に達したことを明らかにした。ロシア政府が11日、発表した。
ロシア大統領府の公式ウェブサイトによると、「両大統領はシリア内戦は軍事的手段では解決できないという点で合意に達した」とともに、「ISIL(イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の別称)を打倒する決意」を確認し合った。また「両大統領はシリアの主権、自立、統一、領土の保全、世俗国家としての特質を支持していくことを確認」し、内戦の当事者勢力に対し、スイス・ジュネーブで国連(UN)が主導する和平交渉に応じるよう促したとしている。
さらに両首脳による共同声明は、シリアにおける米ロ部隊の衝突回避に向けた努力に「満足の意を表明」し、それによって「この数か月間、戦場でのISIL側の損失は著しく増大している」と評価した。
ベトナム中部ダナン(Danang)で行われるAPEC首脳会議を前に、両首脳の会談実現については不透明なままだが、歓迎夕食会の場で両氏は言葉と握手を交わした。(c)AFP
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