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一番「友達がいない」のは30代男性と40代女性 数字で見るみんなの親友事情

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一番「友達がいない」のは30代男性と40代女性 数字で見るみんなの親友事情

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あなたの父親、母親に友達はいますか? 

今年5月、内閣府が発表した「高齢者の意識調査」に関する国際比較によると、日本の高齢者で「助け合える親しい友人がいない」とした割合は25.9%。なんと4人に1人の高齢者が「友達がいない」ことがわかりました。

これはアメリカ(11.9%)の約2倍。さらに細かく見てみると、近所付き合いについて日本は「外でちょっと立ち話をする程度」(67.3%)、「お茶や食事を一緒にする」(41.9%)といった行動は多い傾向にあるのに対し、「病気の時に助け合う」や「相談ごとを相談する」といった行動は約5%にとどまっています。

どうでしょうか? 

新成人の8人に1人が「親友いない」

自分に置き換えてみて、今あなたの友人の中で助け合える友人はいますか? また、高齢になっても付き合っている友人はいますか?

今回は世代ごとの友人事情について、データを参考に考えていきます。

まず、もっとも友人ができやすい環境にいると思われる学生の統計を見てみましょう。

マクロミルの「2014年 新成人に関する意識調査」によると、この年の新成人の「友達の数」でもっとも多かった回答は10〜20人未満で23.6%。一方で「いない」は7.4%。また、友達の中でも「親友の数」となると、もっとも多い回答は「2人」で19.2%、「いない」は12.1%となります。

つまり8人に1人の新成人が「親友がいない」という状況です。友達は多いけれど、「親友」と呼べる人はいない……。この人間関係は、どうやら友達に関する考え方を反映しているようです。

約7割が「友達付き合いが面倒くさい」

同じ調査で「友達に対する考え方」を尋ねたところ、8割強が「深く付き合える友達が欲しい」としつつも、約7割の人が「友達付き合いが面倒くさいと感じる」「友達を作るのが苦手」と回答しています。親友は欲しいけれど、そこに至るまでの付き合いは正直面倒くさい。そんなジレンマが透けて見えます。

そもそも友人と親友の違いはどこにあるのでしょうか? 

公益社団法人東京広告協会の「大学生の友人に関する意識調査」(2012年)における「親友と普通の友達の違いは?」という設問の回答では「なんでも話せること」「本年で気兼ねなく話せること」「悩みまで話せること」が上位3位となっています。

冒頭に紹介した高齢者の調査では「助け合える友人」の割合が25.9%となっていました。それはつまり、言い換えれば「親友がいない人」の割合に等しいのかもしれません。

30代男性と40代女性がもっとも「友達いない」

では、続いて20代以上の世代別、性別別の友人の状況を見てみましょう。

「なんでも調査団」の「人間関係についてのアンケート・ランキング」(2012年)によれば、「友達がいない」と回答した割合がもっとも高い世代・性別は30代男性で20%。男性の場合、40代、50代と年齢を重ねるにつれ、友達が「いない」人の割合は低下していきます。年齢を重ねるほどに交友関係も広がっていくようです。

一方、女性でもっとも友達がいないのは40代で10%。しかし、その後は友達のいない人の割合は減っていき、60代では8%となります。

では、親友はどうでしょうか? 

男性でもっとも親友がいない世代は40代、50代で32%。およそ3人に1人が「親友がいない」ことになります。また、60代男性ではその割合は23%に。これは高齢者の「助け合える友人がいない」割合とかなり近いといえるでしょう。

女性については、もっとも親友はいないのは「友達がいない」と同様40代で25%。しかしながら60代女性で「親友がいない」の割合は全年代、性別で一番も低い17%となっています。

40代といえば、仕事をしている人にとっては重要な役割を任される忙しい時期。子育てもまだまだ慌ただしく、新たに友達と出会ったり、旧友と会ったりすることが難しい時期といえるでしょう。逆に60代になって退職し、子どもが大きくなってしまえば、習い事などの新たな場で新たな友人ができるチャンスもあるかもしれません。

SNS友達の平均は50人

同じ調査によれば、「友達になったきっかけ」は「学校の同級生・元同級生」が55%ともっとも高く、「会社が一緒」「同じ趣味」が続きます。また、女性の場合は「子どもなど家族のつながり」や「習い事」などの回答が男性を上回っています。

女性の方が「友達がいる、親友がいる」と答えた人の割合が高いのも、会社以外のさまざまな場所で出会いがあるからかもしれません。ちなみに、SNSでの友達の数は平均50人前後、100人以上「友達」がいる人に限ればその平均は256人と言われています。

しかしながら、内閣府の「平成25(2013)年度 我が国と諸外国の若者の意識に関する調査」によれば、友人関係に「満足」と答えた日本人の割合は12.7%、「どちらかというと満足」は51.4%となっています。他の国を見てみると、「満足」と答えた割合は日本がもっとも低く、アメリカ(39%)やイギリス(35.3%)の約3分の1となっています。

同様に、「友人関係に安心感をもつか?」という質問では、「安心」と答えたのは14.4%、「どちらかといえば安心」は48.2%。こちらも「安心」と答えた割合は他国に比べて圧倒的に低く、7ヵ国中最低となっています。

友達とは何? そして親友とは? 

20年後、隣に何でも話せる友人がいたら、それは素敵なこと。仕事も大事ですが、実際に友達に会う日を作るのも忘れないようにしたいですね。

(安仲ばん)

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