利用するFX会社を選ぶ際のポイントとして、スプレッドを重視する方がとても多いです。同じタイミングでエントリー・決済を行った場合、買値と売値の差額にあたるスプレッドが狭い方が多くの利益を得られて効率的だからです。
今や大半の国内FX会社が極狭スプレッドを提供している時代。はたして海外FX会社の代表格的存在であるXMは、どのくらいの狭さのスプレッドを提供しているのでしょうか。XMのスプレッドを他社と比較しながらまとめてみました。XMの取引環境が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください!
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通貨ペア別のスプレッド一覧
XMでは変動性のスプレッドが採用されており、FXの場合おおむね以下のようなスプレッドが提示されます。米ドル円の最小スプレッドは1.0pips、平均スプレッドは1.8pips。ユーロドルの最小スプレッドは1.0pips、平均スプレッドは1.7pips。
一方、ユーロ円の最小スプレッドは1.0pips、平均スプレッドは2.6pips。ポンド円にいたっては最小スプレッド1.0pips、平均スプレッド3.8pipsと若干広め。主要通貨の平均スプレッドは国内FX会社のそれと比べると、総じて広いことが分かります。
通貨ペア | 最小スプレッド | 平均スプレッド |
---|---|---|
米ドル円 | 1.0pips | 1.8pips |
ユーロドル | 1.0pips | 1.7pips |
ユーロ円 | 1.0pips | 2.6pips |
ポンド円 | 1.0pips | 3.8pips |
ポンドドル | 1.0pips | 2.3pips |
豪ドル円 | 1.0pips | 3.0pips |
豪ドル米ドル | 1.0pips | 1.8pips |
NZドル米ドル | 1.8pips | 1.8pips |
NZドル円 | 1.1pips | 2.5pips |
貴金属ペアのスプレッド一覧
XMでは為替だけでなく、貴金属の取引も可能です。GOLD(金)の最小スプレッドは4.0pips、平均スプレッドは4.3pips。
SILVER(銀)の最小スプレッドは3.7pips、平均スプレッドは4.8pips。PALL(パラジウム)の最小スプレッドは40pips。PLAT(プラチナ)の最小スプレッドは30pipsと、こちらもFXと同様に国内の取扱い業者と比べてスプレッドが総じて広めです。
通貨ペア | 最小スプレッド | 平均スプレッド |
---|---|---|
GOLD | 4.0pips | 4.3pips |
SILVER | 3.7pips | 4.8pips |
PALL(PALLADIUM) | 40pips | – |
PLAT(PLATINUM) | 30pips | – |
4.0pips以上もスプレッドが広がってしまうと、さすがにスキャルピングのような短期取引で利益をあげるのは極めて難しいと言えるでしょう。
最小スプレッドが適用されている時間帯は長い?
表に記載されている「最小スプレッド」とは、文字通りXMが提示するスプレッドの最小値です。一定期間内に測定されたスプレッドの中で最も小さかった数値であり、一日の取引の中でいつ最小スプレッドが提供されるのかは誰にも分かりません。
それこそほんの一瞬しか表示されなかった場合でも最小スプレッドとして記録されるので、最小スプレッドをそのFX会社のスペックの目安とするのは好ましくありません。
むしろ、少しでもスプレッドが狭いように見せるための誇張であるケースが多く、あまりあてにならないデータと言えます。ずっと最小スプレッド値でトレードが出来ることを期待しない方が良いでしょう。
他業者のスプレッドと比較
XMのスプレッドは、徹底的に低スプレッドサービスを追求している国内のFX会社と比べると狭いとは言えません。それでは、スプレッドが比較的広い事で知られる海外FX会社の中ではどうなのでしょうか?
日本人トレーダーの間で高い人気を誇っているAXIORY、TITANFX、LAND-FXのスプレッドと比較して下表にまとめました。
通貨ペア | XM | AXIORY | TITANFX | LAND-FX |
---|---|---|---|---|
ドル円 | 1.80pips | 1.50pips | 1.33pips | 0.80pips |
ユーロドル | 1.70pips | 1.30pips | 1.20pips | 0.80pips |
ユーロ円 | 2.60pips | 1.70pips | 1.70pips | 1.50pips |
ポンド円 | 3.80pips | 2.70pips | 2.45pips | 1.80pips |
ポンドドル | 2.30pips | 1.90pips | 1.57pips | 1.20pips |
豪ドル円 | 3.00pips | 2.10pips | 2.12pips | 1.60pips |
豪ドル米ドル | 1.80pips | 2.10pips | 1.52pips | 0.90pips |
NZドル米ドル | 1.80pips | 2.00pips | 1.86pips | 1.80pips |
NZドル円 | 2.50pips | 2.40pips | 2.62pips | 2.00pips |
ドル円の場合、
- XMは1.80pips
- AXIORYは1.50pips
- TITANFXは1.33pips
- LAND-FXは0.80pips
ユーロドルの場合、
- XMは1.70pips
- AXIORYは1.30pips
- TITANFXは1.20pips
- LAND-FXは0.80pips
ユーロ円の場合、
- XMは2.60pips
- AXIORYは1.70pips
- TITANFXは1.70pips
- LAND-FXは1.50pips
ご覧のように、ほとんどの主要通貨ペアにおいてXMのスプレッドは他業者のスプレッドより大きい数値になっています。
平均値を上回っているだけでなく、低スプレッドを謳っているLAND-FXの倍以上に広がっている通貨ペアまであり、とても業界最狭水準のスプレッドとは言えないことが分かります。
国内だけでなく海外のFX業界においてもXMはスプレッドの広い部類に入るようです。スプレッド重視派のトレーダーにとっては、何ともガッカリなデータです。
実はスプレッドは広め?
XMのスプレッドは、どちらかと言えばFX業界全体の中で広い方です。比較的スプレッドの狭い通貨ペアである米ドル円やユーロドルを見ても日本国内のFX会社のそれより格段に広く、短期取引で利益をあげるのは容易ではありません。
ある程度含み益が増えるまでじっくり待つ必要があり、値動きの読みを的確に予想できる相場観がないと収支を安定させるのは難しいかもしれません。
スプレッド以外の点はどこをとってもハイレベル
スプレッドが広いという欠点は否めませんが、XMにはそれを補って余りある長所があります。その一つが、豊富なボーナスサービス。新規口座開設時に3,000円の取引資金を貰えるだけでなく、入金時にもボーナスが付与されます。
- $500までの入金額に対して100%
- $500~$5,000までの入金額に対して20%の入金ボーナス
が適用されるため、少額資金でも十分な取引資本を確保することができます。
最大レバレッジ倍率は驚異の888倍。現在25倍に制限されている日本国内のFXとは比べ物にならないほどのハイレバレッジトレードに挑戦できる魅力があります。日本国内では将来的にレバレッジ倍率が10倍まで引き下げられる可能性もあるため、このレバレッジ倍率は見逃せません。
約定拒否、リクオート無し。全注文の99.35%が1秒以内に約定される圧倒的な約定力。長年の経営実績があって信頼性も高く、日本語サポートも充実。マイナス残高リセットにより口座残高以上の損失が発生しないので、海外FXを利用したことのない日本人トレーダーでも安心して参入できます。
XMのゼロスプレッド口座は本当にスプレッドは狭い?各口座のスプレッドを比較
XMでは複数の取引口座タイプが用意されており、トレーダーは任意のアカウントを利用することができます。
中でも注目は、全主要通貨のスプレッドが最小わずか0pipsの「XM Zero口座」。
この取引口座タイプを活用すれば、スプレッドが広いXMの短所をカバーすることが可能となります。各取引口座のスプレッドやスペックを具体的に比較してみましょう。
ゼロ口座/ECNの概要
XM Zero口座は、狭スプレッドを求めるトレーダーのためのアカウントタイプです。最小スプレッドはなんと0.0pips!日本国内のFX会社並の極狭スプレッドが提供されていますが、その分1ロットあたり10ドルの取引手数料を徴収されます。
最近ではほとんどのFX会社が取引手数料を無料化しているので、手数料が有料だと敬遠したくなるかもしれません。
最大レバレッジ | 500倍 |
---|---|
取引手数料 | 1lotあたり$10 |
スプレッド | 0.0pips~ |
口座種類 | Meta Trader 4 |
基本口座通貨 | JPY・USD・EUR |
最少取引単位 | 1000通貨 |
最低入金額 | $100/10000円 |
取扱通貨 | FX通貨ペア:56種類、貴金属:2種類 |
ロスカットレベル | 証拠金維持率20%以下 |
マージンコール | 証拠金維持率50%以下 |
追証 | なし(ゼロカットシステム対応) |
両建て | 可能 |
しかし、トータルで見ればゼロ口座の方がトレードコストを安く抑えることができます。最大レバレッジは500倍。888倍より低く設定されていますが、それでも十分すぎるほどのハイレバレッジトレードを楽しむことが可能です。
平均スプレッド
ゼロ口座での平均スプレッドは、米ドル円の場合0.10pips(手数料を考慮すると実質1.10pips)、ユーロ円の場合0.60pips(手数料を考慮すると実質1.60pips)。
通貨ペア |
XM (ZERO口座) |
---|---|
取引手数料 | 1.00pips(10ドル/lot) |
米ドル円 | 0.10pips(1.10pips) |
ユーロドル | 0.10pips(1.10pips) |
ユーロ円 | 0.60pips(1.60pips) |
ポンド円 | 1.10pips(2.10pips) |
ポンドドル | 0.40pips(1.40pips) |
豪ドル/円 | 1.00pips(2.00pips) |
豪ドル/米ドル | 0.60pips(1.60pips) |
※カッコ内が「平均スプレッド+往復取引手数料」のトータルコストです。XMでは、スプレッド特化型のゼロスプレッド口座(※ECN方式)も選ぶことができます。
※ECN方式とは、スプレッドに手数料を上乗せせず、別途取引手数料が徴収されるもの。
ゼロ口座を使わない時には米ドル円の取引時に平均1.80pipsのスプレッドが適用されるため、差額の0.70pipsが浮く計算になります。一般アカウントのスプレッドと比較すれば、ゼロ口座がトレードコストの軽減に重宝することがお分かりいただけるのではないでしょうか。
マイクロ口座/STPの概要
マイクロ口座は、少額投資派のトレーダーのためのアカウントタイプです。取引手数料は無料。1ロットが1,000通貨。0.01ロット単位(10通貨単位)で発注することができます。最低入金額は5ドル。広めのスプレッドが適用されますが、海外FXならではの最大888倍ものハイレバレッジを利用可能。
最大レバレッジ | 888倍 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 米ドル円1pips~※上表を参考 |
口座種類 | Meta Trader 4 |
基本口座通貨 | JPY・USD・EUR・GBP・CHF・AUD・HUF・PLN・RUB |
最少取引単位 | 10通貨 |
最低入金額 | $5/500円 |
取扱通貨 | FX通貨ペア:57種類、貴金属:4種類、CFD:42銘柄 |
ロスカットレベル | 証拠金維持率20%以下 |
マージンコール | 証拠金維持率50%以下 |
追証 | なし(ゼロカットシステム対応) |
両建て | 可能 |
追証無しのロスカットシステムにも対応しており、少額資金を元手にしたハイレバレッジトレードでガンガン稼ぎたい方にお勧めです。いきなり多額の資金を投じることに抵抗のあるビギナーは、まずマイクロ口座でXMの雰囲気をつかんでみてはいかがでしょうか。
スタンダード口座/STPの概要
スタンダード口座は、その名の通りマイクロ口座とゼロ口座の中間にあたる一般的なアカウントタイプです。取引手数料は無料。1ロットが100,000通貨。0.01ロット単位(1,000通貨単位)で発注することができます。最低入金額は5ドル。
最大レバレッジ | 888倍 |
---|---|
取引手数料 | 無料 |
スプレッド | 米ドル円1pips~※上表を参考 |
口座種類 | Meta Trader 4 |
基本口座通貨 | JPY・USD・EUR・GBP・CHF・AUD・HUF・PLN・RUB |
最少取引単位 | 1000通貨 |
最低入金額 | $5/500円 |
取扱通貨 | FX通貨ペア:57種類、貴金属:4種類、CFD:42銘柄 |
ロスカットレベル | 証拠金維持率20%以下 |
マージンコール | 証拠金維持率50%以下 |
追証 | なし(ゼロカットシステム対応) |
両建て | 可能 |
スプレッドは広めですが、最大888倍のハイレバレッジを利用可能。他の二つのアカウントタイプに比べると目立った特徴に欠けるものの、低スプレッドを売りにしているゼロ口座には「入金ボーナスが無効になってしまう」というデメリットがあるので、XMのサービスを最大限に利用したい方にはスタンダード口座がお勧めです。
まとめ
XMのスプレッドはお世辞にも狭いとは言い難く、わずかな値幅で利益確定を繰り返すスキャルピング取引には不向きです。しかし、最小0.0pipsの低スプレッドが適用されるゼロ口座も用意されており、スプレッド重視派のトレーダーにとっても使い勝手の良い取引環境が整っています。
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