同志社ラグビーとっておき情報
<11/5 Vs.京都産業大学戦の見どころ>(2017.11.1掲載)

同志社大学にとって、負ければ大学選手権出場が絶望となる試合。勝つしかない
試合であり、背水の陣で臨むしかない。強力バックスを擁する同志社は、フォワ
ードの健闘如何が勝負の鍵を握る。球が大きく動けば同志社の勝ち。ネチネチフ
ォワード戦が継続すれば京都産業大学の勝ちか・・・。

京都産業大学の戦法は、単純明快である。自陣からでも敵陣からでもスクラムに
拘り、徹底的なモール、ピック&ゴー戦法でネチネチとしたフォワード戦で臨む。
正直、京産大のスクラム、モールは強烈で、一級品である。同志社の遥か上を行
く。

しつこく何度も何度もラックサイドを繰り返し狙い、相手のあせりや消耗でミス
を誘う、面白くも何ともない「大学ラグビー」だけに通ずるガラパゴス戦法。た
だ、これが嵌れば実に強いが、嵌らなければ脆い。

隙あらば、バックスへ大きく展開するミエミエ戦法だが、練習量とフィジカルに
裏づけられているせいか、凡人には理解不能な妙な自信を持っているところが、
京産大の強さだ。

日本ラグビーの発展に寄与する余地は全くないと思われるが、厳しい練習に裏付
けられた信念の戦法だ。少なくとも関西大学ラグビーには通じるであろうが
・・。

敵陣で相手ペナルティを誘い、正確で長いタッチキックとラインアウトモールで
得点するのが標準的な攻め方で、何度も何度も練習を重ねテ来たと思われる。
千年一日繰り返して来たワンパターンの戦法ながら、精度が高く嵌れば強力な攻
撃法でもある。

同志社がこのネチネチ戦法に付き合うことなく、フォワード・バック一体となっ
た展開ラグビーが可能となれば勝利利が見えてくる。そのためには、相手ボール
スクラムを如何に少なくし、如何に耐えるかがポイントとなるだろう。

予めスクラムでの劣勢を織り込み、速い球出しでスクラムをまともに受けず、大
きく展開すれば同志社の勝利は揺るぎない。絶対にフォワード戦に長々と付き合
ってはならない。

ウィングに大きなスペースで幾度も球が供給されれば、同志社の大勝も見えてく
る。何れにせよフォワード戦がカギだが、同志社はフォワード戦に変に拘る必要
はない。

残り3試合、終盤に入った同志社の大学選手権進出を占う大一番である。ゲーム
プラン優劣が勝負を分ける試合となりそうである。  (F)