VWが公式サポート!1970年製の旧車ビートルがメキシコの砂漠レースに参戦

メキシコのバハ・カリフォルニア半島で開催される過酷な砂漠レース「SCOREバハ1000」。その第50回大会に出場するチーム「ProjectBaja.com」のマシン『クラス11フォルクスワーゲン・ビートル』を、フォルクスワーゲンの米国法人がスポンサードすることが明らかにされた。

砂漠レースを駆け抜けろ、VWビートル

意外にも砂漠レースとビートルには古くから関わりがあるとされ、過去数十年にわたって数々のビートルをベースとしたオフロードレーサーやサンドバギーが砂漠を駆け抜けてきたのだそう。こうした経緯を踏まえると、フォルクスワーゲンが同社のマシンを使うチームを公式にサポートするというのも、実に納得がいく話だ。

砂漠レース用ビートル、その名は『Tope』

「ProjectBaja.com」によって砂漠レース用に大改造されたこのマシンは『Tope』と命名され、砂漠走行のためにタイヤは165R-15から235 / 75R-15に変更された。足周りもダンパーからスプリングまで徹底的に交換されている。

車体は強靭なロールケージで補強され、その内側に納められたシートはハーネスつきのレーシングバケットシートに置き換えられた。どことなくベース車両の面影を残しつつ無骨な砂漠レース仕様に仕上げられた車内の様子は、フォルクスワーゲンが公開した動画を見るとよくわかる。

ここまでの大改造が施されながら、エンジンは元車両と同様の空冷式1.6リットル水平対向エンジンが使われているというのも面白い。ベース車両が1970年製とされているため、かなりクラシカルなエンジンを積んでいるのかもしれない。

世界最長のノンストップレースを勝ち残れるか

「SCOREバハ1000」は世界最長のノンストップレースとして知られている。2017年のコースは、メキシコの港町エンセナダをスタートして1134マイル(1825km)を走り、バハ・カリフォルニア半島の端にあたる都市ラ・パスまでを不眠不休で走りきる過酷な戦いだ。このビートルの奮闘に期待したい。

関連サイト

VOLKSWAGEN SPONSORS CLASS 11 BEETLE TEAM IN THE 50th BFGOODRICH TIRES SCORE BAJA 1000(Volkswagen Media Site)