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チームIPO 代表 茂田井 純一/杉山 央

多彩なIPO支援が企業躍進の次なる扉を開く

リーマン・ショックに代表される「冬の時代」を経て、いま起業家たちのマインドも次第に前向きに変化しつつある。その一つの表れが、IPO件数の増加。景気の回復感に支えられながら、IPOへの意欲も徐々に上向きになっているようだ。公認会計士や弁護士、税理士、証券マンやコンサルタントなど多彩な実務家が集う「チームIPO」は、そうした成長企業のIPO支援を手掛ける集団。高い経験値と豊富な知識、優れたノウハウを持つメンバーがそれぞれの得意分野を活かしながら企業のIPOをトータルサポートする。その活動の中身やIPO支援にかける想いについて、茂田井氏と杉山氏に話を聞いた。

― チームIPOはどのような組織ですか。

茂田井: とある企業のIPO案件でご一緒したメンバー同士、同世代だし折角だからと定期的に勉強会を始めたのがきっかけです。勉強会を重ねることで、IPOの最新動向や成功・失敗事例の情報交換をするだけでなく、お互いの専門領域やスタンスへの理解が進んだことから、共同で仕事を進める際にスムーズにプロジェクトに入っていけるようになりました。

 IPOの準備段階では、外部の関係者・支援者が数多く入ってきますが、足並みをそろえるのって意外とむずかしいんですよね、それが不要なのは大きいです。

― メンバー同士、信頼し合える仲になったということですね。

茂田井: みんな情熱をもった仕事ぶりをしていて、だから信用できる人だなとお互いに思えました。当時、われわれも30歳前後で、現場でバリバリやっているプレーヤーでしたから。みんなでIPOについて何かをやりたいという想いで絆を深めていったんです。その一つの形が、2010年秋に出版した『株式後悔』という書籍です。これは、IPOに携わる各分野の専門家が、それぞれの立場から本音を語る本なのですが、執筆の間にお互いに十分な意見交換をでき、それが皆の信頼感をより増加させる結果になりました。

― チームIPOのメンバーについて教えてください。

茂田井: 濃い人間関係を基盤とした、各分野の専門家のネットワークです。主要メンバーは、会計士、弁護士、税理士等の士業、ベンチャーキャピタル出身のコンサルタントや証券会社OBなどの実務家で構成されています。
 IPOにおいては法律や制度面を確実にフォローする必要がありますから、法や制度の動向に詳しい人員は必須となります。また証券会社や取引所の審査における最新動向を熟知し課題を認識して、それをクリアするための提案をできることが欠かせません。その点私たちは、証券会社や取引所の方々との人脈も豊富ですから、生きた情報をすぐにキャッチアップできる強みがありますね。

― 茂田井先生が大手監査法人を退職して独立した経緯を教えてください。

茂田井: あずさ監査法人を辞めたのが2005年ですが、当時は直前にカネボウの粉飾決算問題があり、監査の厳格化が進んだ時期と重なります。
 IPO支援を担当している時は、監査法人の中でも経営者寄り・ビジネス寄りの仕事をできるのが面白かったんですが、監査の厳格化の流れの中、そういった仕事が認められない風潮になってしまいました。それなら外に出て、もっと企業や経営者のために動きたいと思うようになったのがきっかけでした。
 やはり、優れた企業や経営者が誕生して経済が活性化していかなければ日本は明るくならないし、元気になりません。彼らをサポートしたいという考えが募っていったのです。そこで監査法人を辞め、中堅の税理士法人を経て、2008年に独立しました。

著名経営者

  • 日清食品株式会社

    安藤 百福
  • マネックスグループ株式会社

    松本 大
  • テンプスタッフ株式会社

    篠原 欣子
  • 伊那食品工業株式会社

    塚越 寛
  • 株式会社大戸屋

    三森 久実
  • 株式会社ワークスアプリケーションズ

    牧野 正幸

プロフィール

  • お名前茂田井 純一/杉山 央
  • お名前(ふりがな)もたい じゅんいち/すぎやま ひさし
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