友達が一人もいなくて、孤立している。

人が怖くて、学校にも行けず、ずっと部屋に閉じこもっている。

今の状況を克服するには？

そんなご相談に、私・滝尾が、カウンセリングサービスの無料相談コーナーで回答させていただきましたので
こちらのブログにも転載しますね。 


私自身も人が怖いと感じていた時期がありました。
ですので当時の自分を思い返しながら書かせていただきました。
怖さを超えるきっかけの一つとなれば幸いです。

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タイトル：「人が怖い、外に出れない。」
（心や性格・自己啓発ジャンル） 
 

お名前：由里さん

ご相談内容：

こんにちは、１７歳女です。
私は現在友達が一人も居ません。学校でも一人孤立しております。


前までは中学までの友人が一人だけいたのですがあなたとこれ以上いるメリットはないと言われ連絡することはなくなりました。
それも一回私は留年して通信制に転入したのですが通信制に入ってから元の高校の友人とも連絡がなくなりその一人の友人に依存していました。それが重くなって耐えられなかったのだと思います。


学校でも転入したては笑顔で周りに接していたのですが話してくれるような子はおらず、皆ドライな雰囲気でした。私は自ら孤立しました。笑顔で接したのに嫌な顔をされて怖くてこれ以上傷つきたくなかったのだと思います。

私が一人になってから暫くするとその様子を面白がって嫌がらせや悪口を言ってくる人が出てきました。学校来るな、気持ち悪いなどその時は何も感じないのですが、家に帰って思い出して泣いていました。
丁度その頃に中学の友人はいなくなりました。その子に頼りきりだった私は当時のショックは大きかったです。


それから色々な経緯があり趣味に没頭したり勉強を頑張ろうと塾や家庭教師に行こうともしました。
しかしどこへ行っても通信制、留年と聞くと嫌な顔をされそれに耐えられずすぐに心が折れて諦めてしまいました。おそらくそうして自ら余計なことをしてしまったせいで人への恐怖感が増大してしまったと思います。


今は学校にも行けずずっと部屋に閉じこもっています。まさか自分が震えて外へ出れないなんて思いもしませんでした。頼れる人も居ません。家族も本音で語り合える仲でもありません。
一度カウンセリングに行きましたが、音信不通になり今は行っていません。


人の顔が怖いです。言葉も怖いです。殆ど自業自得なため相談してもいいのかもわかりませんでした。また呆れられたらどうしようと怖かったからだと思います。
でもお金を払ってくれた親に申し訳なく何としても学校は卒業したいし、生きてくためにも人と接するのは避けられないとも思います。


人への恐怖を克服したいです。また、一人でも気持ちを強く持てるようになりたいです。文章読みにくくて申し訳ないです。何かアドバイス頂けると嬉しいです。




滝尾恵美子からの回答


由里さん、はじめまして。
担当させていただく滝尾恵美子と申します。よろしくお願いします。


由里さん、これまで、とってもしんどかったですね。
一生懸命、何とかしようとがんばってこられたんですよね。


文面から由里さんの、うまくいかなかったことへの絶望、自分を責める気持ち、これからの不安など、しんどい気持ちがたくさん伝わってきました。
その一方で、「今の状況を乗り越えたい」という、ひたむきな熱い思いも感じました。
少しでも由里さんのお力になれればと思います。


＞学校でも転入したては笑顔で周りに接していたのですが話してくれるような子はおらず、皆ドライな雰囲気でした。
＞私は自ら孤立しました。笑顔で接したのに嫌な顔をされて怖くてこれ以上傷つきたくなかったのだと思います。


みんながすでに顔見知りで、輪ができてしまっている場所に後から入っていくのって、とっても勇気がいりますよね。
そんな状況下で、笑顔で周りに接しようとした由里さんは本当に勇気があって素晴らしいと思います。
自分からみんなの中に入っていこうと一生懸命頑張ったのですよね。


でも、それだけ頑張ったのに、皆ドライな雰囲気で、話しかけてくれる子はいなかった。
自分から差し出した好意を受け取ってもらえないのは、とってもつらいことです。
せっかく振り絞った勇気も、心も、ぽっきりと折れてしまいますよね。


この時、由里さんの中で、こんな思いがわきあがってきたのではないでしょうか。


・・・私なんかを相手にしてくれる人は、誰もいないんだ。
・・・私は誰からも喜ばれない、価値のない人間なんだ。


そして、すっかり自信がなくなってしまったのではないかな・・・と思うのです。
あるいはもしかしたら、この自信のなさは、
通信制に転入する前から由里さんの心にあったのかもしれません。


留年した自分を恥じるような気持ちはなかったですか？
文面では由里さんが留年された経緯はわかりませんし、そのあたりの心情にも触れられてはいませんので推測になってしまいますが、
もしかすると由里さんの心に「留年した私は他の人に比べて劣っている」というような気持ちがあったのかもしれないな、と思います。


元の高校の友人のほとんどと疎遠になってしまったのも、
「留年した私が、みんなと今まで通り仲良くしてもいいものだろうか」と遠慮する気持ちから、そのようになってしまったということはないでしょうか？
みんなよりも自分を低く見てしまっていたところはなかったでしょうか？


自分で自分のことを「劣っている」「ダメな奴だ」等と低く見てしまっている時、
周りも自分のことをそう思っているに違いないと、私たちは感じてしまう傾向があります。
（これは、心理学で投影と呼ばれる心の働きによるものです）


このため、周りの人達がちょっとよそよそしい態度をとったりすると、
「周りがこのようによそよそしい態度をとるのは、私がダメだからに違いない」等と思ってしまいやすくなります。


由里さんも、ドライな態度のクラスメート達に対して、
「私がダメだから、みんなはこういう態度をとるんだ」と思ってしまいませんでしたか？


でもね、これは誤解かもしれないんです。
由里さんのクラスメートは、新入りの由里さんにどう接したらいいのかわからなくて、ぶっきらぼうになっていただけなのかもしれません。
人はまだよく知らない人に対しては多かれ少なかれ警戒心を抱くものですからね。
ですので、彼らは由里さんを嫌っていたわけでも、相手をしたくなかったわけでもないかもしれないと思うのです。


その後現れた、嫌がらせや悪口を言ってくる人達。
こういった弱い者いじめをする人は卑劣ですし、どう考えてもこの人たちが悪いのですが、
ここでも由里さんは「嫌がらせをされるのは、私に原因があるせいだ」と思ってしまいませんでしたか？
自分で自分のことを低く見てしまっていると、何をされても「自分のせい」と思ってしまいやすいんです。


けれど由里さんに落ち度はありません。
周りに迷惑をかけたわけでも何でもありません。
「自業自得」とお書きになっておられますが、由里さんは何も悪くなんかないのですよ。


今の由里さんに必要なことは、
「受け入れてもらえないのは私がダメなせい。すべて自分のせい」というように自分を責めるのをやめることです。
そして、どこかで見失ってしまった自分の価値や魅力をもう一度認識し、受け入れていくことです。


つまり、「私は価値のある人間なんだ」と自分で思えるようになることが必要なんです。


由里さんはひたむきで、頑張り屋で、そしてとっても細やかな配慮のできる優しい方です。
（文章読みにくくて申し訳ないです、って一言添えて下さってるところに、気遣いのできる素敵な方だなぁ〜と感じました。）


由里さんの価値や魅力、いっぱいあるんです。
自分で自分の良さを受け入れられると、心の感じ方が今とは１８０度変わります。
「私にはちゃんと価値も魅力もある。だから人にも受け入れてもらえる」と感じられるようになります。


時間はかかるかもしれません。
でも、私は、由里さんにはちゃんと自分の価値や魅力を受け取って欲しいです。


由里さんが自分の価値を魅力を受け取るのに、カウンセリングもお役に立てると思います。
カウンセラーは皆、人のいいところを見つけるのがとても上手です。
由里さんの価値や魅力を、たくさん見つけて伝えることができると思います。


この先、由里さんが本当に自分自身を認め、受け入れ、愛することができますように。
そして、周りからも愛される存在と感じることができますように。
心から応援しています。


ご相談いただき、どうもありがとうございました。

（完）


　 　

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