本日の天気のあれこれでは、昨日予告していた『寒暖差』について書く予定でしたが、爆発しても死なない『ゾンビ星』を観測したというそそられるネタが発表されたので、11/2の『怪物級の巨大惑星』に続き地球を飛び出して、第2弾をお届けしようと思います~
第1弾 『怪物級の巨大惑星』の記事はこちら☟
引用:This supernova was supposed to die — until it got brighter - LA Times
目次
- 1.ネイチャーで超新星『iPTF14hls』について発表!
- 2.超新星『iPTF14hls』ってどんな星なの?
- 3.そもそも超新星って何?
- 4.爆発を引き起こす仕組みは、大きく分けて2パターン!
- 5.爆発するとどうなるの?木っ端微塵に砕け散るの?
- 6.超新星爆発を起こした恒星は通常100日間で輝きを失う。
- 7.超新星『iPTF14hls』を調べてみると、過去にも爆発を起こしていた!!
- 8.まとめ
1.ネイチャーで超新星『iPTF14hls』について発表!
この度アメリカのカルフォルニア大学の研究員が、英科学誌ネイチャーに超新星爆発を起こしたのに、600日間にわたり明滅を続けたとの研究結果が発表されました。
2.超新星『iPTF14hls』ってどんな星なの?
『iPTF14hls』が初めて観測されたのは2014年9月で、米カリフォルニア州にある観測所の天文学者らは、当時これをごく普通の現象と考えており、放出された物質やその速度を研究するため爆発の光を分析していたようです。『iPTF14hls』の大きさは太陽の50倍以上と言われており、5億光年離れたところにあると言われています。
太陽の大きさは直径1,391,400㎞・地球と太陽の距離が0.00001581光年ですから、太陽の50倍だと直径69,570,000㎞以上で、光の速さで飛び続けて5億年かかる距離になります。何か規模が大きすぎて頭に入ってこないですね。
3.そもそも超新星って何?
超新星とは、大質量の恒星がその一生を終えるときに起こす大規模な爆発現象の事をいいます。星の明るさが数日の内に急激に増大する現象が『神星』と呼ばれるのですが、その中でも増光の度合いの著しく大きいものの事を『超新星』と呼んでいます。
4.爆発を引き起こす仕組みは、大きく分けて2パターン!
超新星爆発は、大きく分けて2パターンあります。
1つめが『Ⅰ型超新星』と言われるもので、『分光学的な観測からそのスペクトルに水素の吸収スペクトルが見られないもの』のことを言います。文字で見ても全然意味が分からないと思うので、図で説明したものをご覧下さい↓
引用:超新星爆発│宇宙ワクワク大図鑑│宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」
もう1つが『Ⅱ型超新星』なのですが、『分光学的な観測からそのスペクトルに水素の吸収スペクトルが見られるもの』のことを言います。こちらも図で見てみましょう。
引用:超新星爆発│宇宙ワクワク大図鑑│宇宙科学研究所キッズサイト「ウチューンズ」
5.爆発するとどうなるの?木っ端微塵に砕け散るの?
超新星は爆発によって星の本体は四散するが、爆発後に中心部に中性子星やブラックホールが残る場合があると言われています。4.の図での説明を見る限り、『Ⅰ型超新星』は爆発して何も残らず、『Ⅱ型超新星』は中性子星やブラックホールが残る場合があると思われます。
6.超新星爆発を起こした恒星は通常100日間で輝きを失う。
超新星爆発を起こした恒星は、通常100日間にわたり輝きを保った末に光を消すと言われていますが、今回の超新星「iPTF14hls」は600日間にわたり明滅を続けたようです。こうした長期間に及ぶ超新星爆発は例がなく、観測史上初になります。
7.超新星『iPTF14hls』を調べてみると、過去にも爆発を起こしていた!!
天文学者のチームが過去のデータを調査したところ、「iPTF14hls」は1954年にも爆発が観測されていたようです。5.の説明であるように超新星爆発をすると、本体が四散するはずですが、「iPTF14hls」は死なずに爆発後も生き続けているようです。まさにゾンビ星ですね。
8.まとめ
太陽の50倍の大きさの超新星「iPTF14hls」なので、『Ⅱ型超新星』になると思われますが、通常は爆発すると本体は四散するが、爆発後に中心部に中性子星やブラックホールが残るようです。ただ「iPTF14hls」は爆発しても生き続けている『ゾンビ星』であり、人類の常識の通用しない存在のようですね。
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