こんにちは!カズです!
今回のテーマは、『【革新派と保守派】 ~現場を知らずしてマネージメント出来ない~』です。この話は2部作とさせてもらい、2つの視点で書いていきたいと思います。今回の目線は、お客さんAの目線で書いていきますので、お付き合いください。
これは、最近参画した案件の話です。お客さんの内部打合せに呼ばれて参加しました。詳細は書けませんが、内容としてはこんな感じでした。
お客さんA:新しいことにチャレンジしよう!
お客さんB:そうは言っても、リソースもないしリスクがありますよ。それより、既存の案件をしっかりやりましょうよ!
お客さんA:会社としても売上あげなきゃいけないし、今のままではダメなんだ!
お客さんB:気持ちはわかりますが…。
正直、なんで呼ばれたかなー?って思って聞いていましたが、学ぶことがたくさんあるなーって思い楽しくなってきました。まず言いたいことを整理しますね。
◎ お客さんAの意見
まずお客さんAは、この組織のマネージャです。エンジニアとしての技術的スキルは低いです。今までマネージメントのみでやってきた。そんなAさんの言い分は、「このまま仕事をしていても、いつかは廃れる。その前に新しいことを始めて、業務拡大をしていく必要がある。」
◎ お客さんBの意見
お客さんBは、現場でゴリゴリやってるエンジニア。そんなBさんの言い分は、「新しい事にチャレンジすることよりも、今の業務で品質を確保したい。リソースもないのに新しいことやっても失敗するだけ。現に、今もボロボロになりながらやっているのが実体。まずは、体制を立て直すべき。」
◎ 夢を語る
Aさんの考え方は、まさに夢を語っているのだと思います。遠い先を見据えて、何かを変える必要がある。そのために、今、大変な思いをしてもやらなきゃいけない。夢と言うだけのことがあり、簡単には出来ないかもしれないが、団結して頑張ってほしい。
しかし、これでは理解してもらえない気がする。なぜならば、相手の事を考えていないからである。若かりし頃の僕ならこう言ってしまうからです。
『じゃあ自分でやったら?』
『団結して頑張ってほしい』じゃダメなんです。『頑張りましょう!』にしなければ。僕等エンジニアの世界を華やかな社会のように思っている人もいるかもしれませんが、意外と泥臭いこともやってるんです。
埃まみれになりながら、地面を這いつくばってケーブル配線していたり。これを忙しいと言っている現場に入って一緒にやってみたら、現場の意見も変わるかもしれないし、自分の考え方も変わるかもしれませんよね?
◎ まとめ
お客さんAに必要なのは、『現場の大変さを知ること』に尽きるのではないでしょうか?Aさんは現場のことを知らなさ過ぎるため、現場からは『簡単に言うけどさ~』という反発を受けています。毎日のように工事で身を粉にして働いている現場に入ってみてわかることはあるんだと思います。マネージャという立場になってしまうと特に見えずらくなるので、たまには気分転換にパソコンから目を離して、体を動かすこともいいのではないでしょうか。
僕も最近では、エンジニアと言いながら徐々にパソコンに向かってコマンドを打ち込むことが減りました。後輩に指示を出して作業を実施してもらうことになれ過ぎてコマンドを忘れてしまうなんて恥ずかしいことも多々あります。そんな時は、本を開くのではなく実機で検証に参加したり、家のラボで構成を組んで試験してみたりしています。
前回に書いた記事ですが、『見てみて、やってみて、やらせてみて仕事の大変さがわかる』があります。
これに書かせてもらっている通り、
『自分でも出来る。でも、やるべきではないからやらない。だから人にお願いする。「出来ない。」というのであれば、僕でやるからいい。』
これを基本方針にしたら、きっと何かが変わるのではないでしょうか?