ソファの上からこんにちは。そふぁね(@sofa_ne)です。
このブログでもたまに本の感想なんかを書いてきましたが、結構読書が好きな私。出来ることなら毎日1回は書店に行きたいくらいです。
そんな本好きにとって魅力的な企画、なんと図書館に泊まって一晩中本を読むことができる「温泉&宿泊図書館」が開かれるということで、埼玉県の杉戸町立図書館さんよりお誘いいただき、参加してきました。もともと募集の15名のうち1名を「ブロガー枠」として募集しつつ、図書館の担当の方のほうでもブロガーを探していたところに、今回たまたまご縁があった、という流れです。
他のブロガーさんから応募があった場合には記事内容や投稿数によって1人を選考の予定だったそうで、ラッキーでした。(次から競争率上がるだろうな・・・)
結論から言いますと、
こんな状態で図書館で好きなだけ本が読めるのはスゴイ楽しい経験でした。
(その分この記事もながーくなっています)
温泉&宿泊図書館の概要
今回参加した「温泉&宿泊図書館」は、
の二つの利用がセットになったコラボレーション企画。図書館で本を読む→温泉に入る→図書館に戻って朝まで読書、の流れです。
温泉の他にも、地元杉戸町の洋菓子店さんや酒造さんが協賛してくださっているため、読書の合間にいろんなお楽しみがあるという点が素敵。
こちらの杉戸町立図書館さん、今回の企画担当の方に色々と説明を伺ってみて感じたのはすごく攻めてる図書館だなぁということ。
今回は大人を対象とした温泉&宿泊図書館という企画ですが、過去には子どもを対象にした「図書館お泊り会」を行ったそうです。
他にも、夏休みが終わる直前の子どもを対象に朝活の企画を行ったり、けっこうテレビや新聞にも取り上げられているようでした。
スケジュール
以下のようなスケジュールで開催されました。
時間 |
内容 |
19:00〜 |
オリエンテーション |
19:15〜 |
フリータイム |
21:00〜 |
コーヒー&ケーキタイム |
22:25〜 |
温泉タイム |
23:50〜 |
日本酒タイム |
〜 |
フリータイム |
7:00 |
ヤクルトタイム |
8:00 |
解散 |
ここからは、時系列に沿ってレポします。
オリエンテーション・最初のフリータイム
本企画の開始は、閉館時間になって一般の方が帰った19時。
まずは参加者みんな集まって、スケジュールの説明や館内施設の説明、それから企画の経緯など伺いました。
今回の募集は15名で、当日体調不良などで若干のキャンセルがあったものの、11名の方がいらっしゃってました。
男女比は4:6くらいで女性のほうが多め。年齢層は20代は私だけのようで、40代〜50代の方が多く、上は70代くらいの方まで。
町立図書館でのイベントということで、地元杉戸町から来ている方が多く、一部川越から来ている方もいました。
説明の中では、図書館の方から「常識にとらわれずに自由に楽しんでみてください」という(ありがたい)お言葉。自由、なんて良い響きなのでしょう。なるべく普段の日中の図書館ではできない読み方をしてやるぞーと決意を新たにしました。
説明の中では、今回は参加者に対して貸していただけるものの説明も。
まずはコチラ。
組み合わせてつかうマット。この企画では各自イスや寝袋の持ち込みが自由だったのですが、私は電車で1時間以上かかる距離だったので持っていくのを断念して「若さでカバー!」するつもりでいました。結果的にこのマットを貸していただけたので本当に助かりました。
もう一つのほうは個人的にグッときました。
書店とか図書館とかブッ◯オフのカウンター奥とかでよく見かける、本を載せるワゴン。これは中々一般人には使う機会が無いですよね。「全員分はご用意がないので・・・」という説明だったので、これは争奪戦になるなと覚悟したのですが、結局使っていたのは自分だけでした。
説明が終わって、さっそく参加者は図書館の中に散っていきます。
私も意気揚々とワゴンを借りて、本の海へと繰り出しました。
広い図書館に20人も居ない状態なので、「ゴロゴロゴロゴロ」というキャスターの音が響きます。
木のぬくもりが感じられる明るい図書館内。これから一夜を供にする本を選ぶわけですが、こちらにはワゴンがあります。ちょっとでもピンときたらすぐワゴンに投入。
普段書店などで本を物色する場合は、大体行く棚のジャンルって決まってますよね。今回は夜は長いし人も少ないということで、普段はなかなか行かないような植物のコーナーに行ったりもしました。
『読んでいない本について堂々と語る方法』なんて本も興味をそそられます。
ぶらぶらと館内を歩き回って、気になる本をワゴンに載せていった結果・・・
とりあえず11冊を入れました。気になるだけならもっと沢山あったのですが、途中で「これ帰る前に戻すの大変だぞ・・・」と気づいたので、途中から控えめにしました。なんてったって今夜は宿泊ですから、いつだって好きに本を物色できるわけです。
本を見繕ったので、いよいよ自由に本を読むことにしました。
やっぱり図書館で普段できないことといえば「床でダラっとして読むこと」だと思ったので、まずは自分用の読書スペースを確保。
借りたマットを床に敷き、横にワゴンを配置。なんとなく半個室のような、狭めのスペースを作りました。
図書館の床に座って読書するのは不思議な感じですが、これも悪くありません。むしろ非日常感を味わえて良い感じです。
秋になって夜は冷え込む時期ではありますが、マットがあるおかげで床からの冷気は感じず、温かいレベル。
しばらく読書を楽しんだところで、コーヒー&ケーキタイムになりました。
コーヒー&ケーキタイム〜フリータイム
読書のお供にコーヒーとケーキをいただきました。
コーヒーはffee & co.さん、ケーキはストロベリーショートケーキさんからの提供です。(ありがとうございます)
近隣から参加した方が「ああ、あそこの!」という反応だったので、地元密着の良いお店なんだろうなぁと思います。
スイーツを食べ、コーヒーを飲み、ページをめくる。秋の夜長のとても贅沢なすごし方。行為としては家でも出来るんですが、図書館でというのが雰囲気が違って良いんですよね。本もずっと集中して読んでいると気づかないうちに頭が疲れてくるので、いちどゆったりして、また本の世界に入っていく、と。
コーヒーはおかわりもいただけたので、カップ片手に新たな読書場所をもとめてウロウロしてみました。
図書館のメインカウンターとは別に、小さめのカウンターを発見。この中に入って読書をしてみたらどうかなと思いつき、中に入ってみます。
なんか職員さんになった気分。普段入れないだろう場所で読書ができるのも、今回の企画ならでは。
こうしてみると、読書って本の中の世界を楽しむだけじゃなくて、どこでどうやって読むかをひっくるめて読書という体験なんだなぁと改めて思ったりしました。
温泉タイム
夜も更けてきたところで温泉タイム。参加者が男女分かれて図書館の方の車に乗り込み、数分走ったところにある杉戸天然温泉 雅楽の湯(うたのゆ)さんへ。
温泉ということで中の写真は公式サイトを見ていただくとして、ここでは入り口の様子だけ。
中は食事をするところや仮眠をとるところ、売店や岩盤浴などもある充実の施設。もちろんお風呂もなかなかよくて、私が特に気に入ったのが露天にある「つぼ風呂」。
要するに一人で入る独立したお風呂で、これがまた気持ちいい。わたしは他人が近くでガヤガヤしているのが苦手なので、個室ほどではないとはいえ、ひとりで静かにゆっくりと入れるのは最高でした。さっきまで読んでいた本の内容についてアレコレ考えたりして、温泉と図書館の組み合わせの良さを実感しました。
日本酒タイム〜朝までフリー
温泉でポカポカになって、図書館に帰ってきました。
そしてこのタイミングで日本酒タイム。地元杉戸町の(有)アールキューブエコさんが作っている日本酒「欣香」をいただきました。
それぞれのお酒の強さにあわせて、読書に支障がでないレベルで楽しみます。
この純米吟醸 欣香、飲んでみるとスッキリとして飲みやすく、でも最近多い甘口のものとも違って、サラッといけてしまいました。(危ない)
「そんなに強いほうではないんだけど・・・」という女性の方もいらっしゃったのですが、少し飲んでみたら「これならいける」と美味しく飲んでいたようです。風呂上がりに冷えた日本酒をクイっとやる。一瞬自分が図書館に居るとうことを忘れてしまいそうになりますね(!)
心と身体があったまったところで、ここからは朝までフリータイム。寝るも徹夜も自由。私は徹夜で本を読むことにしました。
床に座って読書→カウンターで読書ときたので、いよいよ寝落ち覚悟で図書館の床に寝そべって読書にチャレンジ。
本棚のすぐ横にマットを敷いて、そこに寝そべって・・・
図書館に泊まるってまさにこういうことだ!と自分でちょっと感動してしまいました。
本に囲まれて本をよむ。そして時間がたっぷりある。
この夜のお供を『抱擁、あるいはライスには塩を』に決めて、日付が変わるころから午前5時くらいまで、休憩をはさみつつずーっと読書してました。これが楽しい。楽しいけれども、やっぱり、正直だんだん身体がきつくなってしまいました(!)
せっかくの機会なので本をこれでもかというくらい読みたかったものの、やはり午前3時、4時くらいになると頭と眼とに大分来てしまい、小説を読み終わるころにはヘロヘロに(笑)
早朝の時間帯は、館内をすこしぶらついたり、自動販売機でミルクティー買って飲んでみたり、ブログ用にと写真をパシャパシャ撮ったりして過ごしました。
朝には加須ヤクルト販売株式会社さまより提供のヤクルトを2本いただきました。
もしかしたら、毎日ヤクルトを飲むのを習慣にしていれば、読書目的での徹夜ができる身体になっていたのかも・・・なんて思ったり。(※冗談です)
そうこうしているうちに、開館時間の朝8時になったので、めでたく解散。
結局ほとんどの方が徹夜で本を読んでいたようで、やっぱり本好きの情熱はスゴイですね。
こうやって、お互い名前も仕事も知らない方々ではありますが、本好きという共通点とともに、一晩同じように過ごしたとあって、いっそ流れでお友達になりたかったくらい。特に地元の方が多いということで、これキッカケに仲良くなってとかあったら素敵だなぁとか思いました。
まとめ:図書館に泊まる体験は貴重だし楽しい
ほんと楽しかったです。
一晩かけて好きなだけ本が読めるという贅沢感。
そして図書館に泊まるという、普段体験できない状況を体験できる珍しさ。
大きくこの2点が魅力だなと、実際参加してみて思いました。
しかもそこに地元で作ってるスイーツやコーヒー、お酒がいただけて温泉にまで入れるという。いたれりつくせり。
今回のこの企画、参加費がひとり500円(温泉代金込み!)。お菓子とコーヒーだけで既に元を取っているハズなので、楽しいだけではなくてオトクでもあります。
次回開催日程などは伺っていないですが、杉戸町立図書館さん、いろんなイベントを行ったりしてとてもワクワクする図書館です。「なんだか面白そうだ」とか「自分も図書館に泊まってみたい!」という方は、杉戸町立図書館さんのWebページをチェックしておきましょう。
カルスタすぎと(生涯学習センター・町立図書館)
※おわりに
- 今回は図書館主催の企画ということで飲食などが許可されています。通常の開館時のルールとは異なる可能性がありますのでご注意ください。