■インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(フィリピンの港湾運営大手、ICTSI) 2017年7~9月期の純利益は16%減の4570万ドル(約52億円)。オーストラリアの新規プロジェクトの経費増などが影響した。
フィリピン証券取引所に8日に提出された資料によると、同社はコンテナ取扱量が6%増の229万個(20フィート換算)となり、港湾運営事業の売上高は11%増の3億1460万ドルだった。
同社は、成長は同社が持つ20以上の運営権の多くが集中する新興国市場をはじめとする「世界の貿易活動の継続的な回復」と一致しているとしている。また、イラクやメキシコ、メルボルンの新しい港の運営が同期のコンテナ取扱量を押し上げたことを明らかにした。
17年1~9月期の純利益はイラクやブラジル、マダガスカルの業績が上向いたことで5%増の1億4930万ドルとなった。(マニラ=クリフ・ベンゾン)