豊洲市場 江東区長の認識受けオープン日の決定先送り

豊洲市場 江東区長の認識受けオープン日の決定先送り
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東京・築地市場の移転先となる豊洲市場のオープンの日付は、10日の東京都と市場業界との会議で決定される見通しでしたが、地元の江東区の区長が「豊洲市場での観光施設の整備が確定されない限り、受け入れを再考せざるをえない」という認識を示したことを受け、会議が延期され、オープン日の決定も先送りされることになりました。
築地市場の業界団体は、移転先の豊洲市場のオープンを「来年10月11日」とする方針を固め、10日の東京都と業界との会議で豊洲市場のオープンの日付が決定される見通しでした。

しかし、豊洲市場の地元、江東区の山崎孝明区長は、今月6日、「豊洲市場での観光施設の整備が確定されない限り、市場の受け入れを再考せざるをえない」というコメントを発表しました。

これを受け、9日開かれた、すべての業界団体で作る「築地市場協会」の会合で、東京都の村松市場長も出席して対応を協議した結果、10日の会議は延期し、オープン日の決定を先送りすることになりました。

会合のあと、築地市場協会の泉未紀夫副会長は「いよいよ開場日を決めようというタイミングで区長の声明が出されたことは、業界全体として大変ショックだ。小池知事には、江東区に対し、しかるべき対応をとり、事態を収束してもらいたい」と話していました。

また、移転に慎重な業者もいる水産物仲卸業者の組合の早山豊理事長は「豊洲市場の観光施設は都と江東区の間の問題であり、今回の事態は大変遺憾だ」などと話していて、市場の移転問題は再び混迷の兆しを見せています。

焦点の施設とは

豊洲市場で計画されている観光施設、「千客万来施設」は、地元のにぎわいを創出するため、東京都と江東区の間で整備が約束されていました。

ところが、ことし6月に小池知事が豊洲だけでなく、築地市場の跡地を再開発するとした基本方針を示したことを受け、「千客万来施設」の整備・運営会社が、同じような施設が築地にもできれば採算が取れなくなるなどとして、撤退せざるをえないとする意向を都側に示していました。

会社側は、築地の再開発の詳細な内容を示すよう都に求めていて、都は、先月から有識者による会合を開き、再開発の在り方の検討が進められています。

小池知事「1つずつ積み上げていく」

東京 築地市場の移転先となる豊洲市場のオープンの日付の決定が先送りされることについて、東京都の小池知事は、記者団に対し、「業界団体がすでに10月中旬のオープンということは決めてもらっていて、これについては感謝したい。まだ活発な議論が続いているということで、都として市場の安全性の確保を含めて1つずつ積み上げていく」と述べました。

また地元の江東区の区長が「豊洲市場での観光施設の整備が確定されない限り、受け入れを再考せざるをえない」という認識を示していることについては、「これまで江東区とやり取りする中で、ここに来ていくつかの点を確認したいということだと思う。すぐにできること、これからやらなければならないことがあるので、1つずつ丁寧に対応していきたい」と述べました。

豊洲市場 江東区長の認識受けオープン日の決定先送り

東京・築地市場の移転先となる豊洲市場のオープンの日付は、10日の東京都と市場業界との会議で決定される見通しでしたが、地元の江東区の区長が「豊洲市場での観光施設の整備が確定されない限り、受け入れを再考せざるをえない」という認識を示したことを受け、会議が延期され、オープン日の決定も先送りされることになりました。

築地市場の業界団体は、移転先の豊洲市場のオープンを「来年10月11日」とする方針を固め、10日の東京都と業界との会議で豊洲市場のオープンの日付が決定される見通しでした。

しかし、豊洲市場の地元、江東区の山崎孝明区長は、今月6日、「豊洲市場での観光施設の整備が確定されない限り、市場の受け入れを再考せざるをえない」というコメントを発表しました。

これを受け、9日開かれた、すべての業界団体で作る「築地市場協会」の会合で、東京都の村松市場長も出席して対応を協議した結果、10日の会議は延期し、オープン日の決定を先送りすることになりました。

会合のあと、築地市場協会の泉未紀夫副会長は「いよいよ開場日を決めようというタイミングで区長の声明が出されたことは、業界全体として大変ショックだ。小池知事には、江東区に対し、しかるべき対応をとり、事態を収束してもらいたい」と話していました。

また、移転に慎重な業者もいる水産物仲卸業者の組合の早山豊理事長は「豊洲市場の観光施設は都と江東区の間の問題であり、今回の事態は大変遺憾だ」などと話していて、市場の移転問題は再び混迷の兆しを見せています。

焦点の施設とは

豊洲市場で計画されている観光施設、「千客万来施設」は、地元のにぎわいを創出するため、東京都と江東区の間で整備が約束されていました。

ところが、ことし6月に小池知事が豊洲だけでなく、築地市場の跡地を再開発するとした基本方針を示したことを受け、「千客万来施設」の整備・運営会社が、同じような施設が築地にもできれば採算が取れなくなるなどとして、撤退せざるをえないとする意向を都側に示していました。

会社側は、築地の再開発の詳細な内容を示すよう都に求めていて、都は、先月から有識者による会合を開き、再開発の在り方の検討が進められています。

小池知事「1つずつ積み上げていく」

東京 築地市場の移転先となる豊洲市場のオープンの日付の決定が先送りされることについて、東京都の小池知事は、記者団に対し、「業界団体がすでに10月中旬のオープンということは決めてもらっていて、これについては感謝したい。まだ活発な議論が続いているということで、都として市場の安全性の確保を含めて1つずつ積み上げていく」と述べました。

また地元の江東区の区長が「豊洲市場での観光施設の整備が確定されない限り、受け入れを再考せざるをえない」という認識を示していることについては、「これまで江東区とやり取りする中で、ここに来ていくつかの点を確認したいということだと思う。すぐにできること、これからやらなければならないことがあるので、1つずつ丁寧に対応していきたい」と述べました。