貯金ができない、あればあるだけ使ってしまう、クレジットカードで買いすぎて残高が足りない。
お金の悩みはその人の心理と深く結びついています。心が満たされないとき、モノが欲しくなったり、ギャンブルにのめりこんだりします。
『お金の不安が消える アドラー流 家計管理』は岩井美弥子さんが書いた本。
どうすれば1000万円を貯めることができるか。
具体的な方法が書いてありましたので、紹介します。
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まずは現実を直視
著者は家計管理のプロというわけではありません。幼稚園の教諭をして、年上の夫に何もかも頼り切りの妻でした。
ご主人の岩井俊憲氏は教育カウンセラーであり、アドラー心理学の著作がある評論家。
あるとき、夫の有限会社がうまくいかなくなって、自分の預貯金を出すようになりました。
それが何度か重なり、初めて家計の収支バランスが赤字であることに気づいたそうです。
アドラーとは?
心理学の巨匠アルフレッド・アドラー(1870~1937)は日本でもブームとなっています。写真の「アドラー100の言葉」は、私の蔵書。処分しないで手許にありました。
性格は死の一日前まで変えられる
アドラーの本は、その人の性格が人生に及ぼす影響や、言葉の裏にどんな心理が潜んでいるのか読み取るヒントを与えてくれます。
- 「重要なのは何を遺伝したかではなく、遺伝として与えられたものをどう使うかだ」
- 「劣等感は病気ではない。人間の努力と成功の基礎だ。同時に心理的不適応に関するあらゆる問題の基礎でもある」
- 「子どもを育てるときには、厳しく叱ってもいけない。甘やかして褒めてもいけない」
名言がたくさんありますが、最後の子どもの育て方は「じゃあどうすりゃいいの?」となりますね。
かいつまんで言うと、ひとりの人間として子どもを尊重しつつ、道理をきちんと丁寧に説明して育てるのが良いとのこと。
お金を貯める6つのステップ
岩井美弥子さんのアドラー心理学に基づいた家計運営には6つのステップがあります。
- 節約の目的
- 現実の直視
- 目標を立てる
- 具体的なプラン
- プランをやり遂げる決意
- 節約からの達成感と満足感を味わう
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未来のビジョンを描く
6つのポイントのほかに、節約の先の未来を描くことも大切。
たとえば、貯めたお金で家族で少しぜいたくな旅行を楽しむ。あるいは何か資格を取得したり、習い事の費用にしたりする。子どもの教育費の足しにするなど、なんでも自分の胸にうかんだことをノートに書きだしてみる。
貯め代はそうですね、子どもが暮らす東京やマレーシアに度々、旅行できるようになりたいです。それと家の外壁修理と車の購入ですよ。
そうそう、老後資金も貯めなくては!
欲が深いから、次々と出てきます。
- 子どもに会いに行く旅費 約50万
- 家の外壁修理 約150万円
- 車の購入 約200万円(中古で)
- 老後資金 約600万円(とりあえず)
著者は目的を明確に持つことは未来からの応援をもらえることだと言います。節約はしたいけれど忙しくて目的を考えられないなど、「けど」「でも」が口から出るようでは節約ができないとも。
本気で取り組む意識が重要なポイントです。
1000万円を貯めるには
赤字家計から一足飛びに、1000万円の預貯金は不可能。
具体的に月にいくらずつ貯めるのか、数字で考えてみましょう。
1年間に60万円を貯金できたなら目標額の1000万円まで17年間。
1年間に100万円を積み上げることができたら10年で貯めることが可能。
著者はアバウトに10年~17年間で1000万を貯めようと決意。
年間60万円~100万円、月にして5万円~8万円に目標を定めました。
投資は?
今は銀行金利が非常に低いのに、株価が大きく上がっていますから、投資に気持ちが向かいます。
私も30万円で投資デビューしたい気持ちがありました。
でも、ホリエモンの言葉に気持ちがぐらつきます。
30万円じゃポートフォリオが組めない。そう言っています。
そうですね、なけなしの30万円ですから、それが元本を大幅に割ったら、ショックで髪は真っ白になって、立ち直れないかも……。
もうすこし投資のことを勉強しつつ、元手を増やしたほうがいいみたい☆
節約は暮らしの工夫
物を大切にして、慎ましく欲のない清々しい暮らしをと、本を書いた美弥子さんは力説。
間違った節約法も教えてくれました。
たとえばトイレタンクにペットボトルを入れて、流す水量を少なくするような。下水管が詰まるおそれがあり、節水になりません。
正しく節約して、達成感を味わうことと、目標を高くしすぎないことがポイント。
本から学んだこと
数字を具体的に決めて実行することが、お金を貯めるには大切。近道はありません。わが家はもうじき長年、苦しんできた住宅ローンが終わるのですが、気を緩めることなくこつこつと貯めたいと考えます。
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