テレビ局の収入と視聴率を改めて解説

Sergey Nivens / PIXTA(ピクスタ)

Sergey Nivens / PIXTA(ピクスタ)

テレビ放送には『WOWOW』や『スカパー!』のようなペイ・パー・ビュー(PPV)方式を採用しているものがある。PPVは有料テレビの課金方式の一種で、視聴するコンテンツ(番組)ごとに視聴料金を支払うものだ。定額方式(月額料金制など)のように、視聴しないコンテンツも含めて課金される方式もあるが、PPVの方が見たいコンテンツを割安で視聴することができるので割安感がある。

NHKも受信料を聴取するPPVだが、実は民放各局もその実態は巧妙なPPVだ。

「民放テレビ局が企業スポンサーなどが支払う『スポンサー料』によって成り立っていることは誰もが知っています。視聴者の選り好みは無視して、広告主からのメッセージが画面を通じて送り込まれる、つまりCMを見ることで、自動車や家、家電や保険、流行や飲み物、食べ物にお金を払い、それが企業の収入となり、テレビの番組制作費に化けているわけです。NHKとは取られ方は違いますが、局にお金を入れているわけです」(ウェブライター)

そうなるとCMを見ることで、わたしたちはテレビ出演者にも間接的に献金していることになる。

 

「トイレはCMのあいだに」と失言した有名人

「千三つ(1000人のうち3人)でしかありませんが、売れっ子になったタレントや芸人には、MCやCM出演の話が舞い込み、サラリーマンが目を剥くような高額なギャラを得るようになります。テレビ局は視聴者には関係のない“視聴率争い”に明け暮れていますが、そこに巻き込まれる視聴者は、視聴率を取った彼らに対して、間接的にお金を出していることと同じことになるわけです」(メディアライター)

スポンサーがテレビ局にとって絶対権力者である例を挙げよう。かつてテレビレポーターなどで一世を風靡した乱一世は現在、レポーターではなくナレーションで稼いでいる。その理由は「トイレはCMのあいだに」というギャグでテレビ局から弾き出されたからだ。

「視聴者がCMのあいだにトイレを済ますのはよくあることですが、MCやタレントが『CM中にトイレへ』と言うのは問題です。森喜朗元首相がかつて、自民党への投票を呼び掛ける際に『無党派層は寝ていてくれ』と発言したことで大きく票を減らし、首相の座から弾き出されたことと似ています」(同・ライター)

CMを見ることで、嫌いなタレントがもうけるのは気に入らないという方は、録画でテレビ番組を視聴した方がいい。

 

【画像】

Sergey Nivens / PIXTA(ピクスタ)

【あわせて読みたい】

武田鉄矢「セクハラは必要悪」発言で炎上 

田中みな実が傲慢バッシング報道で「号泣釈明」 

怖過ぎる!矢口真理が直面した「拉致監禁未遂事件」 

関ジャニ∞の新番組にパクリ疑惑

ドラマ「浅見光彦シリーズ」の配役で視聴者大混乱

CASA
CASA