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清宮の課題はまず走ること、もう一つは…

2017年11月1日 16時30分 (2017年11月1日 19時52分 更新)

日本ハムに交渉権が決定し、笑顔で会見した清宮。左は和泉監督

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越智正典 ネット裏】ことしのドラフト(82選手指名)は、始まる前から清宮ドラフトと言われて来たが、夏の99回大会の東京大会が始まった頃からスカウトの間から「清宮に大金を積んだとしてもオープン戦でモトがとれる」。集客力が凄いというのだが、受け取りようによっては清宮の野球はそんなに評価出来ないと言っていることになる。プロ野球なのだからこのような声があがるのは当然であろう。

 知ってのとおり日本ハムが交渉権を獲得したが、清宮のこれからの課題は走ることである。U―18の全日本監督小枝守が選手に「ボールをひろいに行くとき5メートル以内でも走れ。歩いてはいけない」と指導していたのは将来を思ってのことであろう。

 1976年のことだが、ドジャースのAAAをニューメキシコ州アルバカーキーに見に行くと、チームは連敗で本拠地に帰って来た。LAからファーム担当の副社長、シュワッピーが飛んで来て、若いGM、ウイリー・サンチェスに指示した。

「試合前の打撃、守備練習中止、走れ」。彼らは2時間ぶっとおしで走り、キャッチボールだけをしてフェニックス戦に臨んだ。

 清宮の早実の先輩、王貞治監督は、ホームラン王になってからも後楽園球場での試合前の練習でひたむきに走った。右翼ポール下から左翼ポール下まで二人一組だったが、王は必ずフェンスの真下。フィールド側を走るよりこのほうが往還、距離を走れる。このような思いが世界の王につながって行った。

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