やじうまの杜

マルウェア防御率と誤検知数の2トップはTrend MicroとSymantecのセキュリティ製品 ~AV-Comparativesの評価レポートより

誤検知数がゼロ件だったのは「ESET Internet Security」のみ

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誤検知数の比較グラフ(“Malware Protection Test”9月版より引用)

 セキュリティ製品の第三者評価を行っているオーストリアのAV-Comparatives GmbHが10月に発表した“Malware Protection Test”という資料の9月版を見ていたところ、面白いデータを見付けました。

 この“Malware Protection Test”は、セキュリティ対策ソフトベンダー各社の製品を、マルウェアの検知だけでなくシステムに対する変更への防御力についても比較した資料で、誤検知の数についても比較されています。それによると、オンラインでのマルウェア防御率はトレンドマイクロの「Trend Micro Internet Security」が100%で1位、シマンテックの「Symantec Norton Security」が「Avast Free Antivirus」や「Panda Free Antivirus」などと並んで、99.99%で2位となっています。

 ところが、誤検知の数を見ると「Symantec Norton Security」は274件とトップ、「Trend Micro Internet Security」は80件と2位になっています。両ソフトとも防御率はほぼ完ぺきな一方、誤検知が多いという結果になっています。

 ちなみに、このテストで誤検知数がゼロ件だったのは「ESET Internet Security」のみで、マルウェア防御率は99.86%でした。

マルウェア防御率と誤検知数の表(“Malware Protection Test”9月版より引用、一部加工)

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