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肥満は21世紀における重大な問題の1つであり、2型糖尿病、心臓血管疾患、および癌などの多くの合併症につながる可能性があります。食事、運動、薬学的治療、手術などの肥満に対する現在の治療法は、有効性が低く、副作用も懸念される。
医学的アプローチ以外にもカウンセリング、果ては効果の怪しい健康食品まで肥満対策は多数存在しているが、上述の通りどれも決定的な改善に至る方法は今のところない。
しかし、肥満との戦いに終止符を打つかもしれない研究が発表された。
肥満との戦いに終止符?貼るだけで効果のあるパッチ
貼るだけでダイエット効果があると聞くと、そんな馬鹿なと思うかもしれない。しかし、それが現実になろうとしている。
コロンビア大学メディカルセンターとノースカロライナ大学の研究者によると、身体の全体的な代謝を高めながら、脂肪を蓄えている部分に局所的に効かせることが出来るパッチを考案したという。
不要な脂肪のみを効率的に燃焼させることができるので、肥満はもとより、糖尿病等の代謝障害を治療することに役立つ。
白色脂肪と褐色脂肪
脂肪には白色脂肪と褐色脂肪の2つあることはご存じだろうか?
褐色脂肪は脂肪そのものをエネルギー源として、燃焼させるミトコンドリアが多いためそう問題になる事はない。しかし、白色脂肪は余分なエネルギーが蓄積されたものであり、いわゆる贅肉だ。
褐色脂肪は成人になるにつれ少なくなり、加齢とともに白色脂肪が付きやすくなる。
つまり、成人の白色脂肪を褐色脂肪に変えることが出来れば良いのだ。
貼るだけで効果がある理由
今回開発が進んでいるパッチには、持続的に皮下脂肪細胞に薬を送ることにより白色脂肪を褐色脂肪に変化させるものだという。
直径がそれぞれ約250ナノメートルという非常に小さな針のようなものがパッチについており、注射のように直接薬剤を脂肪には流すことにより効果を挙げる仕組みとなっている。針のような薬剤と聞くと痛い感じがするが、実際には肉眼では全く見えないレベルのナノ粒子のためまるで痛くないという。
ナノ粒子が効果的に薬剤を保持するように設計されており、徐々に持続的な方法で、近くの組織から効果を出し、最終的に薬剤は体全体に拡散するという。
マウスを使った実験
この研究はすでに動物実験で効果を出している。
パッチで治療したマウスは脂肪が20%減少し、血糖値も低下したという。
研究者らは「より重要なのは、私たちのパッチが、糖尿病などの肥満や関連する代謝異常を治療する安全かつ有効な手段を提供することです」と語っており、安全性を重視しながら研究開発を続けているという。
via:A microneedle skin patch could help melt fat right off of us http://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsnano.7b04348
人類の将来展望として
以前、ケース・ウェスタン・リザーブ大学が研究している老化を抑える技術を紹介しました。老化に加えて今回の研究も完成すれば肥満と老化の両方を一気にクリアすることができます。
老化と肥満に終止符を打ち、さらに戦争やテロといった世界的問題もクリアしてこそ人類は新たなるステージへ進めるのでしょう。
続報が期待されますね。
老化については下記記事を参照してください。