社内で増え続けるIoTデバイスの存在はIT担当者も把握しきれず、責任の所在もあいまいになりがち――。IoTセキュリティを手掛ける米ForeScout Technologiesが11月8日に発表した調査結果で、大企業のそんな実態が浮き彫りになった。
調査はForeScoutの委託でForrester Consultingが実施し、米欧やオーストラリアなど6カ国で従業員2500人以上の組織を対象として、ITおよび事業部門の責任者603人にIoTセキュリティの現状について質問した。
その結果、82%が「自分たちのネットワークに接続されたデバイスを100%は把握できていない」と回答。90%は、今後数年でそうしたデバイスの数はさらに増えると予想した。
IoTデバイスのセキュリティ責任者は誰かという質問については、IT担当者の44%、事業部門担当者の36%が「セキュリティオペレーションセンター(SOC)の専門家」と答えるなど、ITと事業部門の間に認識のすれ違いがあり、責任の所在をめぐる問題が浮かび上がったという。
こうした現状の中、77%は「IoTデバイスの増加が、重大なセキュリティ上の課題を生じさせている」と認識し、「IoTに関する不安から、セキュリティ戦略の見直しを迫られている」という回答は76%に上った。
ForeScoutは法人向けにIoTセキュリティサービスを提供する立場から、「新しいデバイスがネットに接続されるたびに、企業に対する攻撃経路は増える。たった1台のデバイスからネットワーク全体に侵入され、業務が混乱して業績に影響が出ることもある」と警告している。
Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「便利にしたいが、仕様は変えるな」「Excelないと死ぬ」――業務部門からの無茶振りに日々耐える情シスが集結し、その苦労話を披露。その驚きのエピソードとは……?
「次に買うPCはどうするか」という観点では、状況はもう“待ったなし”。大変なことも多いけど、働き方改革などの施策を仕掛けるチャンスも。そんな企業をご紹介します!
マルチクラウド環境が当たり前になる中、運用管理が複雑化して手に負えなくなっていませんか? 放っておくとビジネスリスクにつながりかねない状況を改善する方法とは。
「クラウド移行しろ」と上からは何度も言われてるけど、セキュリティが不安だし、何か起こればどうせ責任取るのは俺たちでしょ? 移行なんて無理無理、という人は必読
2020年1月にWindows 7の延長サポートが終了します。Windows 10に順次移行する必要がありますが、そのためには準備が必要です。何をすればいいのか確認しましょう。