東京・池袋のサンシャイン水族館は8日、大型水槽「サンシャインラグーン」で魚類1235匹が死んだと発表した。この水槽で飼育している生物の94%に当たり、酸欠が原因とみている。9日も予定を一部変更し、通常通り営業する。生き延びたのはトラフザメ、ヒョウモンオトメエイなど23種類73匹だけだった。

 同水族館によると、7日午前に、一部の生き物の治療として薬品を投入。効果を高めるため、空気の泡を使ってゴミやフンを取り除く装置を止めた。別の装置で酸素は供給し、同日夜まで経過を観察していたが、8日朝に警備員が大量に死んでいるのを見つけた。水槽をシートで覆い、予定していた水中パフォーマンス、エサやり、探検ガイドツアーなどを中止した。

 魚が死んだ水槽は同水族館最大の大きさで、2011年8月に改装した際に導入。温暖で比較的浅い海中を再現した。最大水深は2・5メートル、水量は240トン。厚さ13センチで3枚のアクリルパネルで覆われている。白い砂を敷き、光を調整するなど幻想的な雰囲気を演出している。