「Hey!」とかいらない子です。
Amazon(アマゾン)からスマートスピーカー3種、「Echo」「Echo Dot」「Echo Plus」が発表されました。アメリカで最初にAmazon Echoが発売されたのが2014年11月。やっとやっとの3年遅れの日本デビューとなりました。長かった…。市場1位のシェアを誇る「Echo」。その実力が気にならない訳がない! ということで本日、発表会が行なわれたので、ギズモード・ジャパン編集部も参加してきました。
金額やその他情報は、こちらの記事を見ていただくとして、実際に試してみた感触はいかに?
一言でいうと、「いま一番接しやすいスマートスピーカー」でした。
Alexaの実力やいかに?
Echoは、遠隔音声認識技術と7つのマイクを搭載しており、声の認識能力は高いらしいのですが、発表会の会場ではなかなか認識しないこともありました。これは会場が広くてざわざわしていたせいかも? 編集部に届いたら静かな場所で確認したいところ。レスポンスのスピードに関しては、ストレスは感じなかったです。
会場では、全国タクシーでタクシーを呼び出すデモも行なわれたのですが、これがなかなかスムーズでした。クルマの番号、到着時間をお知らせしてくれるので、ほぼ電話したときと同じ対応をしてくれます。
ほかにも全国の鉄道駅名を使ってしりとりができたり、ピカチューにしゃべってもらったりと、日本で先に発売されているスマートスピーカーに比べてできることが多いです。これまでのスマートスピーカーだと、天気予報を聞いたり音楽かけてもらったりと限定的な用途で使う印象が強かったのですが、Echoは一歩先にいっています。
あと何と言っても「Hey」とか、「OK」とか、「ねぇ」とか言わずに「Alexa」と言うだけで反応するのはかなり良かったです。だって、普段Heyとか、OKとか言わないし、なかなかそれが気恥ずかしいんですよね。これがなくなるだけで、ストレスってこうも減るのかと思いました。レスポンスの遅延によるストレスのなさを含めて、現在日本で発売されているGoogle HomeやLINEのWAVEと比べると一番接しやすいスマートスピーカーかなと。
Echo Dot、Echo、Echo Plusはどうだった?
Echo Dotの音質は、軽めのシャカシャカした感じ。これで音楽を聞くのはあまり向いていないので、あくまで天気予報やその他情報の読み上げ程度に使うと思っておいたほうがよさそう。家にスピーカーシステムが出来上がっているのであれば、これで十分です。安いですし。
ノーマルEchoの音質は、低音がそんなに響かない印象で、好き嫌いが別れそう。これも会場が広かったこともあり、家で聞くと印象が変わるかもしれません。
本体の高さは約15cmで、上の写真を見れば分かりやすいのですが、スマホをスタンドに立てたのとほぼ同じくらいです。実物を見てもそこまで大きいとも思わなかったので、家に置いても自然になじみそうです。
Echo Plusの音質はEchoとはほとんど変わらない印象でした。本体の高さは23.5cmもあり、実物を見てもかなり背が高いなという印象。家のなかに置いたらなかなかの存在感がでそうです。たとえるなら、おみくじのケースくらい? ちょっとした家電と捉えたほうがいいかも。
今回3種見てきましたが、イチオシはEcho Dotです。圧倒的なコスパの良さとコンパクトなサイズ感で一番手に取りやすいかと。もちろん音質ではEcho、Echo Plusには負けますが、それ以外の面ではスマートスピーカーとして十分活躍してくれます。
Echo全体に言えることとして、ガジェットとしてとても魅力的か?と言われると「うーん」という感じで、スペックに驚いたり、デザインのかっこよさに惚れ惚れするわけではないです。
真の魅力は、AmazonタブレットのFireやKindleのように、気軽に使えるツールというところです。さまざまなメディアや企業と連携しているのでコンテンツも多く、価格も抑えめ。FireやKindleがタブレットを普及させたように、スマートスピーカーを日本に広める存在になるでしょう。
Photo: ささきたかし
(ささきたかし)