新曲『FUSION』に合わせて。
PerfumeとNTTドコモがコラボレーションし、新たなパフォーマンスに挑戦する『FUTURE-EXPERIMENT VOL.1 距離をなくせ。』が、11月8日21時より全世界で配信されました。
かねてよりギズモードでも「ドコモとPerfumeが、通信テクノロジーを使った「何か」を中継するらしい」と紹介しており、駅や電車、TwitterなどでPerfumeの意味深な広告を見たかたも多いでしょう。
今回のパフォーマンス内容は、当日の配信スタートまで全く明かされておらず、キーとなる情報はNTTドコモの先端の通信を使った何かであることのみでした。
Perfumeの3人が世界3拠点からパフォーマンス
今回はパフォーマンスは、ライブ配信で披露する形式。東京にあ〜ちゃん、ロンドンにかしゆか、ニューヨークにのっちと、3人が別々のステージでパフォーマンスを行ない、その映像を合成するという衝撃的な内容でした。
こちらが、11月8日21時から配信された実際の生放送のアーカイブ映像です。今回のために、新曲『FUSION』にも注目です。
ご覧のとおり、3拠点の会場内に設置した複数のカメラを同期させ、ワイプ合成によって、3人が1つの空間で踊っているような映像をリアルタイムで生成しています。
また「生放送で3拠点からパフォーマンスする」という部分が肝で、今回は3拠点3人のダンスを遅延なし転送して配信する必要があります。この通信の部分に、NTTの技術がコラボレーションしています。
実際に使用されている回線は、NTTが開発したAdvanced MMT(有線)とNTTドコモが推進している5G回線(無線)の2種類。各拠点から映像を転送して合成するまで、僅か50ミリ秒(500分の1秒)の遅延しか発生しないそうで、この技術のおかげで今回のパフォーマンスが成立しました。
このパフォーマンスで成し遂げた2つのこと
今回も舞台演出を実装したのは、ライゾマティクスを中心とした制作チーム。SXSW2015のPerfumeのステージで披露した、ライゾマティクスによる複数のカメラをモーフィングする技術が、今回の映像演出でも使われており、当時からの技術の進化に心を撃たれました。
オープニングにもあるように、結成から17年の3人が初めて別々のステージに立った今日。これまで3人が一緒の空間に居るなかで行なっていたモーフィングの技術に、超高速で遅延がほとんどないネットワークを組み合わせることで、3人の物理的な距離をなくす演出を成し遂げました。
またドコモの目線で見ると、今回のパフォーマンスで、遅延が(ほとんど)ないネットワークが存在することの証明しました。「遅延のないネットワークは確かにあるよ。これ見たら全部わかるでしょ」といえる大きな証拠になり、今回のパフォーマンスを生放送で見た方なら、未来の通信は確かにここにあると感じることさえできたでしょう。
今回成し遂げたこの2つが、『FUTURE-EXPERIMENT』=通信の未来であり、そして『距離をなくせ』=3人が物理的な距離を超えて1つになれるか、ということなんですね。
ギズモード・ジャパン独占:オープニング映像のメイキングショット
(2017年11月9日 6:30 追記)
3人が東京/NY/ロンドンの街を歩くオープニング映像のメイキングショットを入手しました。Web媒体ではギズモード・ジャパンが独占してお届けします。ロンドン、雨が降ってたんですね…。
Image: docomo FUTURE-EXPERIMENT VOL.01 距離をなくせ。
Video: YouTube
Source: docomo FUTURE-EXPERIMENT VOL.01 距離をなくせ。 via YouTube
(山本勇磨)